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Fast Company「2022年、最も革新的な宇宙企業10社」を公開!

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Fast Company「2022年、最も革新的な宇宙企業10社」を公開!

images by Fast Company

アメリカのビジネス誌 Fast Company が、「2022年、最も革新的な宇宙企業10社 (The 10 most innovative space companies of 2022)」を公開しました。10社にはイーロンマスク率いる SpaceX、地球観測衛星の Planet Labs (プラネット)、3Dプリント製ロケットのスタートアップ企業 Relativity Space (レラティビティ・スペース)、Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory (ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所) などが、どのように軌道経済をリードしているのかを紹介しています。

の記事では、宇宙分野への投資が活発化し、イノベーションが加速していることを述べています。確かに2021年は、Virgin Galactic、Blue Origin、SpaceX が民間人を乗せた宇宙旅行を成功させました。

また他の記事と重複しますが、コロナ禍の2020年〜2021年にかけて多くのピュアプレイの宇宙スタートアップ企業が SPAC を通じて裏口上場をしました。その中には、当初の目論見書のような決算が出せず上場から株価だけで見ると、5/1 くらいに叩き売られてしまっている企業もあります。

例えば Spire Global (スパイア・グローバル)、BlackSky (ブラックスカイ) などの観測衛星企業や、宇宙ソリューション開発の Redwire (レッドワイヤー) など。

話を戻して、Fast Company が選出した「2022年、最も革新的な宇宙企業10社」の第一位は、やはり SpaceX です。唯一のライバル企業でもある Rocket Lab を差し置いて圧倒的な打ち上げ実績を持っています。

革新的な宇宙企業10社の中には、宇宙デブリ (宇宙ゴミ) の問題を解決しようとする日本の宇宙企業 Astroscale Japan (アストロスケール) などもラインナップされています。

Fast Company「2022年、最も革新的な宇宙企業10社」

1. SPACEX
2. PLANET LABS
3. THE JOHNS HOPKINS UNIVERSITY APPLIED PHYSICS LABORATORY
4. RELATIVITY SPACE
5. KYMETA
6. ABL SPACE SYSTEMS
7. ASTROSCALE
8. ROCKET LAB
9. GHGSAT
10. TOTUM LABS

この中で現在、私たちが投資できるのは、2位の PLANET LABS と、8位の ROCKET LAB の2社です。この2社は2021年に SPAC 上場を果たしています。株価的には上場後既に半値くらいになっていますが、この間多くのハイテク株や宇宙SPAC株が半値か半値以下になっていますので、株価だけでは判断できません。

以下、一部ランクインした宇宙企業について翻訳したものを掲載します。「The 10 most innovative space companies of 2022」の2位にランクインしたのが、地球観測衛星の Planet Labs です。記事でも触れていますが、Planet は「2022年世界で最も革新的な企業ランキング50社」にもランクインしています。

Fast Company (ファスト・カンパニー) が毎年発表している、大きなインパクトを与えている企業のランキング「THE WORLD’S MOST INNOVATIVE COMPANIES OF 2022 (2022年世界で最も革新的な企業ランキング)」に Planet は43位にランクインしており、DCVCの各社は、その卓越した革新性 “高解像度なデイリー・プラネットを制作したこと” が評価されています。

200機以上の人工衛星を軌道に乗せる地球観測会社プラネットラボは、そのグローバルな視点を活かして変化を起こしています。昨年9月には、世界初の熱帯サンゴ礁の詳細なマッピングを発表し、8週間以内に世界の12のチームが海洋保護プログラムを開始しました。10月下旬には、ノルウェーの国際気候・森林イニシアチブなどと共同で立ち上げた森林破壊監視プロジェクトの初年度の利用者が9,000人を超えたと報告しています。Planet の共同設立者兼CEOのウィル・マーシャルは、「すべては行動を促すため」と言い、「最初のステップは測定だ」と言う。昨年末に公益法人として上場したプラネット社は、現在、より高い精度と画像解像度を持ち、遅延を抑えた衛星を開発中だ。
THE WORLD’S MOST INNOVATIVE COMPANIES OF 2022

個人的な見解として Planet は、環境破壊や自然災害がテーマとなる今世紀にとって、地球になくてはならない企業だと思っています。しかしビジネスとして成長し続けられるか?というと、それはまた別の問題かもしれません。

・Planet Labs (プラネットラボ)

高解像度のデイリープラネットの制作に

200機以上の人工衛星を保有する地球映像企業 Planet Labs (プラネットラボ) は、毎日、地球に関する高周波データを提供しています。農業から持続可能性まで、Planet の地理空間的な洞察は、研究者、企業、政府の意思決定に情報を提供するために、業界を超えて使用されています。

顧客は、地球上のあらゆる場所の衛星画像を受信するよう契約し、100億平方キロメートル以上の画像を含む同社の Planet Archive を検索することができます。10月には、精度を高め、画像解像度を向上させ、遅延を低減させた次世代衛星コンステレーションの開発を発表しました。12月には、約4億5千万ドルの民間資金を調達した後、公益法人として株式を公開した。

Planet Labs は、今年の「世界で最も革新的な企業50社」で43位にランクインしています。
The 10 most innovative space companies of 2022

続いて8位にランクインした、SpaceX のライバル企業 Rocket Lab についての翻訳です。

・Rocket Lab (ロケット・ラボ)

打ち上げシステムで SpaceX に挑戦したことで

12月、Rocket Lab は「Neutron (ニュートロン)」と呼ばれる再利用可能な新型中型ロケットの計画を明らかにした。Neutron は、ロケットの2段目が1段目に内包された、業界初の設計で運用される予定だ。1段目が開いて2段目のロケットを放出し、その後扉を閉めて地球に戻ってくるというものです。

Rocket Lab はすでに、SpaceX の Falcon 9 に次いで使用頻度の高い米国の宇宙発射システム、Electron ロケットの運用を行っています。

2021年、Rocket Lab は Electron ロケットによる6回のミッションを成功させ、完成させたフライトは23回となった。2020年と2021年に Electron ロケットの回収に3回成功した Rocket Lab は、今年初めにブースターをヘリコプターで空中でキャッチする準備が整っていることを明らかにした。
The 10 most innovative space companies of 2022

宇宙スタートアップ企業として新しい技術で注目を集める Relativity Space についての翻訳です。

・Relativity Space (レラティビティ・スペース)

ロケットを丸ごと3Dプリントするために

ロケットメーカーの Relativity Space は、3Dプリントロケットの生産規模を拡大しています。2021年、Relativity は最初のロケットである Terran 1 のテストを成功させ、今年の初めに打ち上げられると、宇宙で最初の3Dプリントロケットとなる予定です。

3月には、Terran 1 のステージ2をミシシッピ州のステニス宇宙センターへ出荷し、高温燃焼試験を実施した。昨年、同社は2番目の大型ロケット、完全再利用可能な100%3Dプリントの Terran R の計画も明らかにしました。

Terran R のプリントは、カリフォルニア州ロングビーチにある100万平方フィート以上の Relativity の新しい本社ですでに進められています。同社はこれまでに10億ドル以上の資金を調達し、NASA、ロッキード・マーチン、イリジウムなどの顧客と打ち上げ契約を結んでいます。
The 10 most innovative space companies of 2022

小型打ち上げ業者の Relativity Space と ABL Space Systems は、2021年にそれぞれ6億5000万ドル、3億7000万ドルと、4位と5位のベンチャーキャピタルラウンドを調達している。