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【米国株】世界の量子コンピュータ企業に投資する

世界の量子コンピューター企業について

こちらのページでは、世界の量子コンピュータ企業についてご紹介します。2021年以降、SPACブームを皮切りに量子コンピューターを開発する企業がナスダックに上場を開始しました。

その第一号となった企業が、アメリカ合衆国メリーランド州カレッジパークを拠点とする IonQ (イオンQ) です。その後もフルスタックの量子コンピューティングの先駆者 Rigetti Computing (リゲッティ・コンピューティング) がSPAC合併により株式公開。

2022年には、量子コンピューティングシステム、ソフトウェア、サービスの開発・提供におけるリーダーで的なカナダの企業 D-Wave Systems (ディーウェーヴ・システムズ) がSPACを通じて、商用量子コンピューターを一般市場に投入する計画を発表しました。

こちらの記事では、株式投資が可能となった量子コンピューター企業3社に加えて、世界で注目を集める量子コンピューター企業をご紹介します。

量子コンピュータとは?

量子コンピュータとは、どのような実用性があるのでしょうか?一般的には、量子コンピュータは、ヘルスケア、サイバーセキュリティ、金融セクターなどの業界で、計算上の課題に対するさまざまなアプローチを可能にすると期待されてい分野です。

量子コンピュータ企業は大きく3つに分けられる

1. 量子コンピュータの大手企業

2. ハードウェアに特化した量子コンピュータ企業

3. ソフトフェアに特化した量子テクノロジー企業

量子コンピュータの大手企業

ピュアプレイの量子コンピュータ銘柄をご紹介する前に、量子コンピュータのトップ企業をご紹介します。まず量子コンピュータの巨人として以下の4社が君臨しています。

– Google Quantum AI (Google)
– IBM (アイビーエム)
– Microsoft (マイクロソフト)
– AWS Braket (Amazon)

他にも Alibaba Group、Baidu、Atos Quantum、Intel などの大手企業が量子コンピュータの分野に君臨しています。他にもハードウェアに特化した量子コンピュータの企業があります。

ハードウェアに特化した量子コンピュータ企業

今回こちらの記事でご紹介するピュアプレイの量子コンピュータ銘柄は、こちらのハードウェアに特化した量子コンピュータ企業となります。

– ColdQuanta
– D-Wave Systems
– IONQ
– PsiQuantum
– QuEra
– Rigetti Computing
– Xanadu

ソフトフェアに特化した量子テクノロジー企業

ソフトウェアに特化した量子テクノロジー企業では、この記事でもご紹介する

– Arqit Quantum

などがあります。このように量子コンピュータ企業には、「量子コンピュータの大手企業」、「ハードウェアに特化した量子コンピュータ企業」、「ソフトフェアに特化した量子テクノロジー企業」の大きく3つに分けることができます。

2022年現在、米国株に上場している量子コンピューター銘柄

2022年8月21日現在、米国株 (アメリカ株) で上場されているピュアプレイの量子コンピューター銘柄は、以下のようになっています。

(※ Arqit Quantum のみソフトフェアに特化した量子テクノロジー企業になります)

会社名 ティッカー 特徴
IonQ IONQ 量子コンピューティングのリーダー企業
Rigetti Computing RGTI フルスタックの量子コンピューティングの先駆者
D-Wave Systems QBTS 世界で唯一のアニーリング量子コンピューティング企業
Arqit Quantum ARQQ 量子暗号化サービスを衛星経由で提供する企業

量子コンピューター企業に限ると、2021年以降に SPAC 上場した、IonQ (イオンQ)Rigetti Computing (リゲッティ・コンピューティング)D-Wave Systems (ディーウェーヴ・システムズ) の3社となっています。関連企業では、量子暗号サービスを手がける Arqit Quantum (アーキット・クォンタム) なども SPAC で上場しています。

それでは早速、アメリカで上場しているピュアプレイの量子コンピューター企業、関連企業、未上場の量子コンピューター企業を見ていきましょう。

IonQ (イオンQ)

IonQ, Inc. メリーランド州カレッジパークに本社を置く、革新と展開の実績を持つ、量子コンピューティングのリーダー企業です。IonQ の次世代量子コンピュータは、世界で最も強力なトラップイオン量子コンピュータであり、IonQ は、スケールアップするための最善の道筋を定義しています。

IonQ は、汎用のトラップイオン量子コンピュータと、量子回路を生成、最適化、実行するためのソフトウェアを開発しています。IonQ のハードウェアは、モンローがメリーランド大学で開発した技術と、キムがデューク大学で開発した技術から、トラップド・イオン・アーキテクチャを採用しています。

IonQ は、その量子システムを、Amazon Braket、Microsoft Azure、Google Cloud 上のクラウドや、直接のAPIアクセスを通じて利用できる唯一の企業です。IonQ は、25年にわたる先駆的な研究を基に、2015年に Christopher Monroe 氏と Jungsang Kim 氏によって設立されました。

量子の時代

世界で最も複雑な問題を解決するために、世界最高のコンピュータを構築し、ビジネス、社会、そして地球をより良い方向に変革することを目指しています。

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D-Wave Systems (ディーウェーヴ・システムズ)

D-Wave Systems

D-Wave は、量子コンピューティングシステム、ソフトウェア、サービスの開発・提供におけるリーダーであり、世界初の量子コンピュータの商用サプライヤーであり、アニーリング量子コンピュータとゲートモデル量子コンピュータの両方を開発している唯一の企業です。D-Wave の使命は、量子コンピュータのパワーをビジネスや社会に役立てることです。

そのために、物流、人工知能、材料科学、創薬、スケジューリング、サイバーセキュリティ、故障検出、財務モデリングなどの多様な問題に、実用的な量子アプリケーションで顧客価値を提供しています。D-Wave のシステムは、Forschungszentrum Jülich、NEC、Volkswagen、DENSO、Lockheed Martin、USC、Los Alamos National Laboratory など、世界で最も先進的な組織で使用されています。

D-Wave は、カナダのバンクーバー近郊に本社を置き、米国ではカリフォルニア州パロアルトに拠点を置いています。D-Wave は、PSPインベストメント、ゴールドマン・サックス、BDCキャピタル、日本電気株式会社、Aegis Group Partners、In-Q-Tel などの優良な投資家に支えられています。

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Rigetti Computing (リゲッティ・コンピューティング)

Rigetti Computing

Rigetti Computing は、フルスタックの量子コンピューティングの先駆者です。同社は2017年からクラウド上で量子コンピューターを運用しており、Rigetti Quantum Cloud Services プラットフォームを通じて、グローバルな企業、政府、研究機関の顧客にサービスを提供しています。

同社が独自に開発した量子クラシカルインフラは、パブリッククラウドやプライベートクラウドとの超低遅延な統合を実現し、高性能な実用的量子コンピューティングを実現します。Rigetti は、スケーラブルな量子コンピューティングシステムのために、業界初のマルチチップ量子プロセッサを開発しました。

同社は、業界で唯一の量子デバイス専用の統合製造施設であるFab-1で、チップの設計と製造を自社で行っています。リゲッティは、2013年に Chad Rigetti によって設立され、現在、米国、英国、カナダ、オーストラリアにオフィスを構え、130人以上の従業員を擁しています。

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Arqit Quantum (アーキット・クォンタム)

Arqit Quantum は、量子コンピューター企業とは異なりますが、量子暗号化サービスを衛星経由で提供し、高度なサイバー攻撃からネットワーク機器を保護する計画を打ち出しているイギリスに拠点を置くサイバーセキュリティ企業です。

同社は、IonQ、Rigetti などと同じく、2021年9月7日に Centricus Acquisition Corp を通して SPAC 上場しています。(ティッカーシンボルは ARQQ で取引されています) ピュアプレイの量子コンピューター銘柄ではありませんが、量子を利用したセキュリティー企業です。

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ここからは未上場の量子コンピュータ企業になります

PsiQuantum (サイカンタム)

PsiQuantum は、シリコンフォトニクスと量子アーキテクチャの飛躍的な進歩により、世界で最も重要な課題を解決するために、世界初の商業的に有用な量子コンピュータの構築を目指しています。PsiQuantum 社は、誤り訂正に必要な規模を達成し、耐障害性のある汎用量子コンピュータを実現するには、シリコンフォトニクスが唯一の方法であると考えています。PsiQuantum は、気候変動、医療、金融、エネルギー、農業、交通、通信などの分野で、量子機能を提供するための独自の地位を確立しています。

トップの資金を得ている量子コンピューター企業

2021年7月時点で、PsiQuantum は7億2900万米ドルの資金を得て、世界の量子コンピューティング企業の中でトップの資金を得ている。

量子コンピュータはいつ実現するのか?

PsiQuantum のCTOである Andrew Doherty (アンドリュー・ドハーティ) が、量子コンピュータの分野で何が起こっているのか、なぜそれがそれほどエキサイティングなのか、そして最大の課題は何かを説明します。

<PsiQuantum オフィシャルサイト>

Xanadu (ザナドゥ)

Xanadu はカナダのオンタリオ州トロントに拠点を置く、量子コンピューティングハードウェアおよびソフトウェア企業です。どこにいる人にも有用で利用可能な量子コンピューターを構築することを使命としています。2016年に設立された Xanadu は、世界をリードする量子ハードウェアおよびソフトウェア企業の一つとなっています。

同社は、クラウドでアクセス可能なフォトニック量子コンピュータを開発し¥、量子機械学習や量子フォトニックデバイスのシミュレーションのためのオープンソースソフトウェアを開発しています。また、量子コンピューティングとアプリケーション開発のためのオープンソースのソフトウェアライブラリである PennyLane (ペニーレイン) の開発を主導しています。

Xanadu のハードウェアは、プログラマブルな GBS(Gaussian Boson Sampling)デバイスの開発に注力しています。GBSは、従来単一光子を入力としていたボソンサンプリングを一般化したもので、光のスクイーズ状態を利用します。2020年、Xanadu はフォトニック技術を用いてフォールト・トレラントな量子コンピュータを構築するための青写真を発表しました。

PennyLane へようこそ

量子コンピュータの素晴らしい世界へようこそ。PennyLane は、量子コンピュータをプログラミングするためのオープンソース・ソフトウェアです。

<Xanadu オフィシャルサイト>

ColdQuanta (コールドクアンタ)

ColdQuanta (コールドクアンタ)

ColdQuanta は、コロラド州ボルダーに本社を置く、冷原子および超冷原子実験セットアップ用のコンポーネントレベルおよびシステムレベルの製品を幅広く提供する量子アトミック企業です。量子コンピューティング、センシング、ネットワーキングのためのコールドアトム量子技術におけるリーダーとして知られています。

QuEra Computing (キュエラ・コンピューティング)

QuEra Computing は、ボストンの中心部、チャールズ川沿いに位置する中性原子ベースの量子コンピューティング企業です。世界的に著名な科学者である Mikhail Lukin、Vladan Vuletic、Markus Greiner がハーバード大学とMITで行った先駆的な研究に基づいて設立されました。QuEra のミッションは、最適化、シミュレーション、材料科学、製薬などの商業的応用において、有用だが古典的な難問に取り組むために、これまでで最もスケーラブルな量子コンピュータを構築することにあります。

そのために、世界トップクラスの科学者とエンジニアで構成されるチームを結成し、量子コンピュータの可能性を現実のものとすることを目指しています。QuEra の技術は、レーザーピンセットで真空中に保持され、~μKの温度にレーザー冷却された原子の大規模アレイの上に構築されています。これらの原子は、超高速、高忠実度ゲート、および数百万量子ビットへの明確なパスを備えたスケーラブル量子コンピューティングのメモリバンクとして機能します。

QuEra Computing Inc. は、このコールドアトム量子コンピューティングの手法を拡張するために設立されました。QuEra は、量子コンピューティングハードウェアを進化させ、大量の量子ビットと本質的に高い接続性を持つゲートへのアクセスを提供する予定です。中性原子とリュードベリ・ゲート技術による自然なスケーリングの利点が、業界をリードする性能を可能にします。

量子コンピューター企業に投資する

この記事の冒頭でも少し触れましたが、2022年3月現在、アメリカ株で投資できるピュアプレイの量子コンピューター企業は以下の2社です。

・量子コンピューティングのリーダー企業 IonQ (イオンQ)

・フルスタックの量子コンピューティングの先駆者 Rigetti Computing (リゲッティ・コンピューティング)

この2社は、日本の証券会社、楽天証券、SBI証券、マネックス証券などで購入することができます。2022年3月現在、FOMCや利上げを目前として、SPACや小型グロース株には厳しい局面にありますので、少し様子を見てから出動した方が安全でしょう。

・世界初の量子コンピュータの商用サプライヤー D-Wave Systems (ディーウェーヴ・システムズ)

そしてもう1社、ピュアプレイの量子コンピューター銘柄としては3番手となるカナダの D-Wave Systems (ディーウェーヴ・システムズ) が2022年8月上旬に SPAC 上場しました。

同社は、2022年2月に DPCM Capital, Inc. と最終的な合併契約を締結したことを発表しました。この取引完了後、D-Wave と DPCM キャピタルが新たに設立した親会社である D-Wave Quantum Inc. の株式は、”QBTS” というシンボルでニューヨーク証券取引所で取引が開始されています。

2022年、年初来の株価の推移

上のチャートは、現在アメリカで上場している量子コンピューターの企業 IonQ (オレンジの線)、Rigetti Computing (黄色の線)、量子コンピューター関連企業 Arqit Quantum 3社の株価の推移を表しています。2021年にSPAC上場した IonQ、Arqit Quantum (青い線) に関しては年初来で株価は半分以下に、2022年にSPAC上場した Rigetti Computing も、SPACの株価の上限とされる10ドルを割ってほぼ半値近い株価に売られています。

今何が起きているのか?というと、これらの所謂ハイパーグロースと言われる銘柄は、金融相場の終焉で坂道を転げ落ちるように売られています。アメリカではこれからテーパリングを行い、徐々に金利を上げていく段階にあるため、量子コンピューター銘柄などハイパーグロース株には厳しい局面を迎えています。

また、FRBのパウエル議長は2022年8月下旬のジャクソンホールで、インフレ退治するのにハードランディングも辞さないという強気なスタンスを示しています。政策金利は3.5%にもってゆき、そこで水平飛行に入り2023年はずっとその水準を維持するようなメッセージを発しています。

年初来で見ると、株価は半値以下になっているため、「割安だー」などと値頃感で出動すると痛い目に合う可能性があります。出動する場合は秋以降まで少し様子を見る必要があると思います。2022年は中間選挙もあり、アノマリー的にも9月、10月以降まで様子を見た方が良いかもしれません。(投資する場合は、自己責任でお願い致します)

その他量子コンピューター企業

その他、Intel の Quantum Computing、ColdQuanta、UST China、QuEra Computing、Silicon Quantum Computing などについても近々ご紹介します。

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