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IonQ Aria は、世界で最も強力な量子コンピューターとしてリード

IonQ Aria は、世界で最も強力な量子コンピューターとしてリードしています。プライベートベータ版で提供中の IonQ Aria は、過去最高の20アルゴリズム・クォビットを達成しました。2021年10月に行われた業界全体の調査で IonQ Aria が上回ったことを受けてのこと。

QED-C アプリケーション指向ベンチマークを用いた量子コンピュータの横並び比較。ピンクの四角は、アプリケーションが成功する可能性の高い範囲を示しています。超電導システムでは数十ゲートであるのに対し、IonQ では550ゲート以上の能力を示している。X軸(回路の深さ)のピンク色のボックスのサイズが増すごとに、面積が2倍になっている。Y軸のピンク色のボックス(回路の幅)のサイズが増えるごとに、計算スペースが約2倍になります。

2022年2月23日、IonQ (NYSE: IONQ) は、当社の最新の量子コンピュータである IonQ Aria が、アルゴリズム量子ビット数で20を達成し、アプリケーション指向の標準的な業界ベンチマークに基づいて、業界で最も強力な量子コンピュータとしての地位をさらに高めたことを発表しました。現在、プライベートベータ版としてお客様に提供している IonQ Aria は、今後数ヶ月間でさらに性能を向上させる可能性を秘めています。

2020年、IonQ は、実世界での量子コンピュータの実用性を評価する際に業界を支援するアプリケーション指向の指標として、アルゴリズム量子ビット(#AQ)を提案しました。本日、IonQ は、#AQ指標をさらに定義し、厳密性を加えるとともに、IonQ Aria のベンチマーク結果を同業他社と比較して説明する詳細なブログ記事を公開しました。

量子経済開発コンソーシアム(QED-C)が最初に開発したアルゴリズムベンチマークを使用して、システム内のアルゴリズムに関連する量子ビット(qubits)の数を評価する#AQは、顧客への関連性が低く、実際には実現しない能力を示唆する可能性がある他の評価基準と比較して、量子コンピュータの実用化に焦点を当てています。

今回のベンチマーク結果では、IonQ のトラップイオン量子ビットと IonQ の量子OSの組み合わせが、競合他社の量子コンピュータで使用されているものよりも高精度であることが示されました。

上の図にあるように、超伝導システムでは数十個の回路しか実行できないのに対し、IonQ Aria では550ゲート以上の量子回路の実行に成功しています。これにより、量子アルゴリズムの実用化において、IonQは他社を大きく上回ることができます。

共同創業者兼最高技術責任者の Jungsang Kim は、

#AQが20であるということは、400以上のエンタングルゲート演算を含む20量子ビットの参照量子回路を実行して、その結果が正しいことを意味のある自信を持って期待できるということです。

IonQ Aria を使用して、QED-C が量子産業にとって実用的な関心事であると特定した6つの異なる量子アルゴリズムを実行しました。IonQ Aria で実行可能な量子計算のレベルは、現在市場で入手可能なものをはるかに上回るものであり、このニュースをお伝えできることを非常に嬉しく思います。

と述べています。

我々は常に、IonQ は将来的にハードウェア企業と同様にソフトウェア企業になると言ってきました。私たちは、ハードウェアをさまざまなアルゴリズムに合わせて最適に再構成し、同じアルゴリズムをさまざまな方法で実行してエラーを軽減するということを、すべて自動化されたソフトウェアによって実践してきました。

と、共同設立者でチーフサイエンティストの Christopher Monroe は述べています。

IonQ は、今後数ヶ月のうちに、ベンチマークデータとその背後にある技術を査読付き学術誌に投稿する予定です。また IonQ は、2022年3月に開催される QIP (Quantum Information Processing) など、今後開催されるカンファレンスでも#AQについて議論する予定です。

IonQ Aria の初期のインスタンスは、2021年夏に実施された独立した業界全体のベンチマーク調査において、市場で最も強力な量子コンピュータであることが実証されました。

それ以来、すでに過去の成果を上回る成果を上げており、さらなる成長の可能性を秘めています。IonQ Aria は現在、より効率的なバッテリー化学を探求するための自動車分野の顧客や、株式市場の相関関係を理解するための金融サービス分野の顧客とのパートナーシップなど、商業的なアプリケーションで使用されており、アクセスは今後数ヶ月のうちにさらに多くの顧客に展開される予定です。

text by IonQ