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Astra、推進事業の一部売却を検討していると報じられる

ブルームバークのスクープによると、Astra (アストラ / ASTR) は推進事業の株式51%の売却を検討しており、同時に他の事業の売却の可能性も検討しているという。Astra に関しては、今年は正にふんばりどきというか、非常に厳しい時期が続いている。

Astra 企業再編を行う

実は今年7月に techcrunch の記事で、Astra は宇宙船エンジン事業を完全子会社として分離し、採用と資金調達の柔軟性を高める企業再編を行っていることが報じられていました。

新しい子会社である Astra Spacecraft Engines, Inc. は、デラウェア州で2023年6月5日に設立され、カリフォルニア州にも同月13日に登録されました。

この再編には、業務と資金調達に関連する2つの動機があります。具体的には、国際武器取引規制(ITAR)と輸出管理規則(EAR)の違いに関連しており、ITAR規制では非米国籍者の雇用に制約があるため、EAR規制に移行することで、外国からの優れた才能を採用しやすくなるという。

また、この再編により新たな資金調達の機会も提供され、Astra は子会社に対して融資を行うなど、資金調達の柔軟性が向上する。この変更は Astra にとって資金繰りの課題を解決する一助となると予想されていました。

アポロ・フュージョン買収、遅延と脱落が続く

しかし、その後 techcrunch の宇宙記者 Aria Alamalhodaei 氏の記事で、Astra は衛星推進スタートアップの Apollo Fusion の買収を戦略的な一手として歓迎しましたが、その後、Apollo Fusion (アポロ・フュージョン) は Astra の統括下で急速に崩壊し、多くの元のチームが辞任し、収益の見込みがある事業の一部をスタッフする人材がほとんどいなくなったことが報じられていました。

1対15の株式併合を実施

Astra、上場廃止回避を目的とした1対15の株式併合を実施

その後 Astra はナスダックからの上場廃止を回避するために、2023年9月に1対15の株式併合を実施しています。株式併合後も、9割の宇宙SPACは低迷しており、Astra も株価は下降気味で再び1ドルを切る可能性さえも出ているのが現状です。

投資家の間では、現在 Astra が開発中の新たなロケットシステム Rocket 4 のテスト前に会社の資金が尽きてしまうのではないか?と不安視されている。