こちらの記事では、Twitter で話題となった、目から鱗の面白い本をまとめてご紹介します。ご紹介する本の中には、知的好奇心を刺激してくれる本から、為になる本、勉強になる本が沢山あります。
なかなか自分のフィルターを通していては出会えない本が沢山ありますので、もし興味をそそる本があれば是非購入して読んでみてください。
それでは Twitter で話題となっている必読書をご紹介します。
人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか
#丸善ジュンク堂に住んでみる2022冬エア開催
ブルーバックス『人類と気候の10万年史』、とんでもない良書でした。気候変動に関心のある人の必読書と断言できます。出版された5年前に読んでいなかったことを強く悔いるほど。しばらく本書を推薦するbotになります。1/nhttps://t.co/OMABBtjlAZ pic.twitter.com/kUWK0QRjgT— 中田:‖ (@paddy_joy) February 5, 2022
2017/2/20 | 中川毅 (著)
福井県・水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。
人類は誕生から20万年、そのほとんどを現代とはまるで似ていない、気候激変の時代を生き延びてきたのだった。過去の詳細な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめ直します。
世界史を大きく動かした植物
この半年でベストな書籍。元々箱根の本箱って図書館みたいな宿で出会った本だが人生の宝物になるかもしれない。世界史を動かすのは人だが、人は飯食って生きてる。口に入れる飯が世界を動かしてる。飯の大部分は植物。久々、1ページ1ページメモとりながら読みたい本。 pic.twitter.com/umXyhZpGsG
— 特盛 (@5_SPOT) February 4, 2022
2018/6/18 | 稲垣 栄洋 (著)
一粒の小麦から文明が生まれ、茶の魔力がアヘン戦争を起こした――。
私たちは人類の歴史について、よく知っている。少なくとも、そう思っている。しかし、本当にそうだろうか。人類は植物を栽培することによって農耕をはじめ、その技術は文明を生みだした。植物は富を生みだし、人々は富を生みだす植物に翻弄された。人口が増えれば、大量の作物が必要となる。作物の栽培は、食糧と富を生み出し、やがては国を生み出し、そこから大国を作りだした。富を奪い合って人々は争い合い、植物は戦争の引き金にもなった。
兵士たちが戦い続けるためにも食べ物がいる。植物を制したものが、世界の覇権を獲得していった。植物がなければ、人々は飢える。人々は植物を求め、植物を育てる土地を求めて彷徨った。そして、国は栄え、国は亡び、植物によって、人々は幸福になり、植物によって人々は不幸になった。
歴史は、人々の営みによって紡がれてきた。しかし、その営みには植物は欠くことができない。人類の歴史の影には、常に植物の存在があったのだ。さあ、人類と植物が紡いだ壮大なドラマの始まりである(本書の「はじめに」より)。
この本の単行本は現在在庫切れしており、Amazon で中古で購入するか Kindle で購入することができます。
日本語の作文技術 / 実戦・日本語の作文技術
新人記者が「これだけ読んでおいて」と渡される伝統の名書がこちら。
新入社員や大学生にもおすすめです✍️ pic.twitter.com/1C557FRQVR— 伊藤ののこ (@nonoco_929) March 15, 2021
【新版】日本語の作文技術
2015/12/7 | 本多勝一 (著)
「目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章をかくこと、これだけである」
修飾の順序、句読点のうちかた、助詞のつかい方など、ちゃんとした日本語を書くためには技術がいる。発売以来読み継がれてきた文章術のロングセラーを、文字を大きく読みやすくした新版。
【新版】実戦・日本語の作文技術
2019/4/5 | 本多勝一 (著)
30年以上売れ続けている文章術のベストセラー『日本語の作文技術』の続編であり応用編に、活字を大きく、読みやすくした〈新版〉が登場。裁判や立札など、さまざまな分野の文章に見られる文章上の間違いを、著者の作文原理をもとに分析する。
日本の義務教育現場では教えられることのない、「複雑な、あるいはむずかしいことを分りやすく表現する」(文庫版あとがきより)というもっとも高度な技術について解説する。
現代建築宣言文集[1960-2020]
メタボリズムから約半世紀、現代建築の概念を揺るがしてきた50の言説を再録、解読。『現代建築宣言文集[1960-2020]』入荷!https://t.co/9Dg6XA0H1Z
「日本の建築家を鍛え」続けてきた言説の数々を収めた必読書。滑り出し好調!こういう本が売れるのは大変うれしいことです。 pic.twitter.com/3fpzNAqp04— NANYODO/南洋堂書店 (@nanyodo) February 5, 2022
2022/2/2 | 五十嵐 太郎 (編集), 菊地 尊也 (編集)
本書は、1960年のメタボリズムから2020年まで、現代の建築概念を揺るがしてきた建築家や批評家による50の言説を再録・解読するアンソロジ ――である。各言説には、五十嵐太郎、菊地尊也ほか東北大学五十嵐研究室による解説文も掲載。約半世紀にわたる言説の蓄積を振り返ることで 、現代の位置を確かめ、未来につなぐ。
同盟の起源:国際政治における脅威への均衡
ウォルトのデビュー作にして古典的名著、ついに日本語訳が出ました。価格はかなりお高めですが「お値段以上」の価値あり。翻訳されたのは中東政治の専門家の若い先生たち。国際関係論の学徒には必読書です。 pic.twitter.com/Jv14x8mjkb
— OKUYAMA Masashi ┃奥山真司 (@masatheman) December 15, 2021
2021/12/14 | スティーヴン・M・ウォルト (著), 今井宏平 (翻訳)
諸国家はなにゆえ同盟を形成するか。その説明として従来一般的であった勢力均衡理論に代わり脅威均衡理論を打ち出す本書は、今日の国際政治を読み解くうえで示唆に富む。
また、その事例研究として精緻に叙述される中東国際関係史は、それ自体が第一級の地域研究でもある。 ウォルトの名を世界に知らしめた古典的名著。(原著Stephen M. Walt, 1987, The origins of Alliances, Cornell University Press.)。
精神と自然: 生きた世界の認識論
【学問に携わる人の必読書、ここに復刊】
グレゴリー・ベイトソンの『精神と自然』(岩波文庫)が入荷致しました!長らく入手不可となっていた名著。日常の思考の前提を問い直し、発生も進化も学習も病理も包み込むマインドの科学を探究したベイトソン。そのエコロジカルな認識論を語った入門書です。 pic.twitter.com/djt8I3CPdO— 丸善京都本店 (@maruzenkyoto) January 15, 2022
2022/1/17 | グレゴリー・ベイトソン (著), 佐藤 良明 (翻訳)
私たちこの世の生き物すべてを、片やアメーバへ、片や統合失調症患者へ結びつけるパターンとは?日常の思考の前提を問い直し、二重記述、論理階型、散乱選択といった道具立てによって、発生も進化も学習も病理も包み込むマインドの科学を探究したベイトソン(1904-80)。そのエコロジカルな認識論の到達点を自ら語った入門書。
白い壁、デザイナードレス:近代建築のファッション化
完成しました!マーク・ウィグリー著『白い壁、デザイナードレス:近代建築のファッション化』鹿島出版会刊。モダニズムにおける「白」とは、果たして全てを剥ぎ取った本質なのか。建築史とファッション史の相関を追った綿密な考察からその答えをあぶり出す「真っ白な必読書」。デザインを学ぶ人にも。 pic.twitter.com/al82lS69vf
— 渡邉翔 (@sh_nabe) September 29, 2021
2021/10/12 | マーク・ウィグリー (著), 坂牛 卓 (翻訳), 邉見 浩久 (翻訳)
これまで語ることが避けられてきたル・コルビュジエ建築の白の意味、そして、モダニズム建築はなぜ白いのかを解き明かす書、待望の邦訳。私たちは従来、装飾批判の観点からモダニズムを理解してきた。ところがマーク・ウィグリーは、モダニズム成立の背景に「ファッション」を見出した!
彼の徹底的なリサーチと執拗な叙述は、近代建築誕生の背後にあった被覆とファッションをめぐる建築家たちの闘争と挑戦を鮮やかに描き出す。伝統的なモダニズム理解を全面的に塗り替える、真っ白な必読書である。 – 加藤耕一
錯乱のニューヨーク
『錯乱のニューヨーク』
20世紀を代表する建築家による現代建築の必読書と言われる本。マンハッタンの前身コニーアイランドから始まり、限られた土地という制約のもと垂直に広がる摩天楼がいかなる思想、欲望により生まれたかを描きます。都市と精神分析、資本主義の繋がりなど様々な読みができる名著 pic.twitter.com/Xb3wnIVp9q— 雪かわいい(名著・解説猫) (@nandatteiijyann) January 25, 2022
1999/12/1 | レム コールハース (著), Rem Koolhaas (原著), 鈴木 圭介 (翻訳)
人間の欲望と一致するある神話的な到達点を自らの手で目ざし、現代文化の基礎として複合的な超過密文化を生み出した都市マンハッタン。理論のユートピア=摩天楼、理想主義の断片=ロックフェラー・センター、予想外の突然変異=ラジオシティ・ミュージックホール…。
地表上をグリッドに仕切り数々の建築物を打ち立てたこの都市の誕生・成立・発展の過程、さらにその可能性と限界を、多くの貴重図版とともにエキサイティングに描き出す。現代建築の巨人による伝説の書、待望の文庫化。この書を読まずして、現代建築を語るなかれ。
トーベ・ヤンソン短篇集
トーベ・ヤンソンの短篇「往復書簡」はトーベのファンである日本の少女からの手紙という体のものなんだけど、初めは大好きな作家に会いたい反応が欲しいと言っていた少女が手紙を重ねるにつれ「遠くにいる人を愛するとはどういうことか」を悟っていて、孤独と愛が全部詰まっててすごく好き pic.twitter.com/tButJ4VshL
— 水上文@牛乳買う (@mi_zu_a) February 6, 2022
2005/7/6 | トーベ・ヤンソン (著), 冨原 眞弓 (翻訳)
トーベ・ヤンソンにはムーミン作家として以外の、魅力的なもう一つの顔がある。「ああ、あの作品はここから生まれたのか」と思わず読者を納得させる、子供のこだわりと大人のユーモアやペーソスがない交ぜになった味わい深い作品群。多岐にわたる短篇の中から、その特徴を示す際立った作品を選んで一冊に編み、ヤンソンの世界の奥行きと背景を伝えるベストセレクション。
オカルトタロットの歴史: 1870-1970年
【近刊】ダメットといえば分析哲学の大家でありフレーゲ研究や数理・言語哲学分野では本邦でも必須の著書多数ですが、弊社がやるとこうなります。『オカルトタロットの歴史 1870-1970年』(ロナルド・デッカー+マイケル・ダメット著/今野喜和人訳)https://t.co/Ru6j2NLM3o 、来週末にはお手元に。 pic.twitter.com/0becKWuYI3
— 国書刊行会 (@KokushoKankokai) February 9, 2022
2022/2/19 | ロナルド・デッカー (著), マイケル・ダメット (著)
タロットの秘儀化はいかにして生まれ、いかにして解体し、さらに広い文化的事象へと展開していったのか?――黄金の夜明け団やアレイスター・クロウリーによるタロットの扱い、現代において最も流通している「ウェイト=スミス版タロット」の誕生にまつわる経緯など、日本でも関心が高い主題を取り上げ、基本的には遊戯用のカードに過ぎなかったタロットが18世紀末以降、古代以来のありとあらゆる神秘思想を担う図像の集成となり、また人間の運命を見通す占いの道具となった歴史を、世界各地で活動したタロティストたちの人生と思想、社会や思想の動きを織り交ぜながら興趣あふれる筆致で描き出した決定的大著。