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ショート・レシオとショート・フロートの関係

ショートレシオとショート・フロートの関係

2023年11月15日現在、私は PDSB (PDS Biotechnology) というバイオ銘柄をロングしているのですが、11月14日現在 PDSB の Short Float (ショート・フロート) は 18.79% / Short Ratio (ショート・レシオ) は 11.43 となっています。

この「ショート・フロート」と「ショート・レシオ」は何を意味しているのでしょうか?詳しく解説します。

Short Float (ショート・フロート) とは?

ショート・フロートとは、公開されている株式のうち、空売り(ショートセール)に使われている株式の割合を指します。ここでは、$PDSB の株式の約「18.79%」が空売りに使われていることを意味します。

空売りとは、投資家が株価の下落を予想して、まだ所有していない株を売り、後でより低い価格で買い戻すことを指します。PDSB のようなバイオ株、バイオセクターに関しては、夏以降の金利急騰で、昨年の秋同様に再びショートされるなど売り叩かれたセクターです。

Short Ratio (ショート・レシオ) とは?

ショート・レシオまたはショート・インサート・レシオとは、現在の空売りの株式数を平均日次取引量で割ったものです。これは、空売りされている株式が市場でどの程度の速さで買い戻されるかを示す指標です。

ここでは、$PDSB のショート・レシオが「11.43」であることを意味します。これは、空売りされている株式を全て買い戻すのに平均して約11.43日かかると予想されることを示しています。

このように高いショート・フロートやショート・レシオは、市場がその株に対して悲観的であることを示唆することがありますが、相場の地合いが変わることでショート・スクイズや、買い戻しされることもあります。

ショート・スクイズとは?

ショート・スクイズとは、空売りしている投資家が予想に反して株価が上昇し、損失を避けるために急いで株を買い戻すことで株価がさらに上昇する現象です。ショートスクイズが起きるかどうかを判断する際に考慮すべき要因は以下の通りです。

・ショート・フロートの高さ

ショート・フロートが高い(通常は20%以上)と、ショート・スクイズの可能性が高まります。$PDSB の場合、18.79% は比較的高いですが、必ずしもショート・スクイズの明確な指標ではありません。

・ショート・レシオの高さ

ショート・レシオが高い場合、空売りされている株を買い戻すのに時間がかかることを意味し、これがショート・スクイズを引き起こす可能性があります。

・株価の動き

株価が急上昇している場合、これはショート・スクイズの兆候である可能性があります。特に、特定のニュースやイベントによって株価が急激に上昇した場合、空売りしている投資家が損失を避けるために買い戻すことで株価がさらに上昇する可能性があります。

・市場のセンチメント

株式の基本的な価値や市場の全体的な感情も、ショート・スクイズの可能性に影響を与えます。

まとめ

PDSB は現在、癌治療薬の臨床試験を進めており、臨床段階のバイオ銘柄にありがちな、臨床試験の段階と結果にフォーカスしながら買っていくような銘柄のため、ある意味モメンタム一発です。

そのため市場が金利急騰やリセッション、インフレ懸念等があり混乱していると、売られてやすいような銘柄です。しかし市場の地合いが安定してくると、再び臨床結などのカタリストが注目され、ショート・スクイズや買い戻しが起こりやすいと思います。