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Mynaric、未来の光通信端末を敷設する DARPA プログラムに選定される

Mynaric

2021年12月20日、Mynaric (マイナリック) は、米国防総省高等研究計画局 (DARPA) の Space Based Adaptive Communications Node (Space-BACN) プログラムのフェーズ0の一環として、次世代光通信端末のアーキテクチャ設計に取り組むことになりました。DARPA の「Space-BACN」プログラムでは、現在の光衛星間リンク規格のほとんどに対応し、政府や民間の独自衛星間でのシームレスな通信を可能にする、再構成可能な光通信端末を構想しています。今回の第0期プログラムへの採択は、宇宙でのレーザー通信を推進している米国政府の市場において、Mynaric の新たな勝利となります。

Mynaric の CCO である Tina Ghataore (ティナ・ガタオレ) は、

コンステレーションに依存しない光通信端末の開発という DARPA の目標は、人と人とをつなぐ未来の航空宇宙バックボーンネットワークの礎となる、スケーラブルなレーザー通信ソリューションを構築するという当社の戦略とまさに一致しています。宇宙での通信アーキテクチャの未来は、商業および政府機関の顧客の様々なユースケースに対応する、非常に普及したレーザーリンクネットワークにあります。私たちは、早くからこのような未来を描いてきたので、これらの市場に向けた工業化製品の開発で大きな成果を上げていることを誇りに思っています。

と述べています。

DARPA は、新たな Space-BACN プログラムにより、国家安全保障のための画期的な技術に重要な投資を行うという使命を果たしています。このプログラムの目的は、地球低軌道 (LEO) 上のプラットフォームを含む異種コンステレーションを接続することができる、サイズ、重量、電力、コスト (SWAP-C) が低い、再構成可能なマルチプロトコル光通信端末の構築を産業界に支援することです。 本プロジェクトは、15週間のフェーズ0に続き、14ヶ月間のフェーズ1では光通信端末のベンチトップモデルを開発し、20ヶ月間のフェーズ2では将来の製品のプロトタイプを開発します。

Mynaric の戦略的ソリューション担当副社長である Tim Deaver (ティム・ディーバー) は次のように述べています。

もしもの話ではなく、今後の商業用通信アーキテクチャと政府用通信アーキテクチャのギャップを埋めるために、スケーラブルで手頃な価格のソリューションを提供する宇宙-BACNプログラムに選ばれたことを光栄に思います。当社は、様々な衛星群のレーザー通信機能に適応する光端末を開発することの重要性を認識した DARPA を賞賛し、プログラムの成功に貢献できることを楽しみにしています。

Mynaric は、最近の製品開発において、スピードと生産性の向上など、DARPA が求める特性の多くを満たす製品を開発し、業界の舵取りをしています。標準化された製品による小型化、軽量化、低消費電力化、低コスト化の推進は、マイナリックの製品開発とエンジニアリングのロードマップの中心的な柱です。光通信端末 CONDOR Mk3 は、100Mbpsから100Gbpsの間でデータレートを設定することができ、ミッションに応じた高速化を実現するとともに、宇宙開発事業団の相互運用性規格に準拠しています。