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iDeCo スイッチングの活用事例と注意点

今回は iDeCo (イデコ) のスイッチング活用事例と注意点についてご紹介します。この記事を書いている私は、SBI証券の古い方の iDeCo (古い商品しか選べない方) を運用しています。

インデックス投資信託以外にも個別株のトレードを行っており、相場のサイクルや経済、景気のサイクルにも目を配ることで、ある程度相場の先行きを見通せるようになりました。あくまで見通しということで、自分の相場観に強気は持たない方が良いと思いますが、ある程度相場が読めるようになると余計なことをしたくなるのが人間のさがです。

インデックス投資については、余計なことしないでドルコスト平均法で良いじゃん!と思う派なのですが、少し手を加えてみたいと思います。

明らかなベア相場、下落局面での対処方

例えば2022年の下げ基調の相場では、アメリカや世界はロシアのウクライナ侵略を背景に猛烈なインフレを迎えており、FRB はインフレ退治に経済を殺してまでも金利を引き上げて対処しようとしています。利上げが開始される6月以降は鬼門とされており、またこの年は中間選挙もあることから夏〜秋頃にかけて相場は底入れし、秋以降にかけて上昇してくるのではないか?

というような、ある時期まで下落局面が続くベア相場が予想されていました。すると、iDeCo で毎月ドルコスト平均法で積み立てるよりも、相場の下落局面を狙ってスポット投資した方がもっと安く買えるのではないか?と考える訳です。

そこで毎月積み立てている「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の購入を一旦ストップし、元本割れしない「あおぞらDC定期」に切り替え資金を温存します。

そして相場が崩れてきたら、「あおぞらDC定期」で温存しておいた資金を段階的に iDeCo のスイッチングを利用して「ニッセイ外国株式インデックスファンド」に切り替えていきます。こうすることで、自分のタイミングで iDeCo をスポット投資することが可能です。しかしスイッチングには問題点もございます。

iDeCo のスイッチングする際の注意点

その iDeCo スイッチングの問題点とは、スイッチングである資産を売って、ある資産を買うには1週間のタイムラグが発生するということです。通常インデックスの投資信託を買う場合、今日買い付けてその日の取引終値で取引が完了しますが、iDeCo スイッチングの場合は今日スイッチングして指定した投資信託を買うのに1週間の時間がかかります。

なぜか?というと、持ってる商品「あおぞらDC定期」を一度売ってから「外国株式インデックス」を買い付けるために1週間という時間が応じています。つまりすぐには買い付けができたいため、iDeCo のスイッチングは計画的に!ということになります。

iDeCo のスイッチングに1週間かかるのであれば、アメリカの株式市場が上下しやすいイベントを狙ってスイッチングを計画するのも一つの手かと思います。例えば CPI (消費者物価指数) が発表される日、FOMC などのイベント前後など、または MSQ (トリプルウィッチング) など大きなリバランスが起こるというタイミングを狙うのも良いかもしれません。

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