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【2022年】インデックス投資スポット購入のタイミングを考える

投資

Source: BofA Global Research, Bloomberg

2022年、インデックス投資家がスポット購入するタイミングを考えてみましょう。その前に、基本として積み立て投資をしている普通のインデックス投資の場合は、ドルコスト平均法など、毎月決まった額を積み立てるのがセオリーとなっています。これが一番良い!という訳ではありませんが、投資信託でインデックスを積み立てている場合、時間的にも相場の難しいことはさて置き、粛々と決まった額を積み立てるのが、所謂「ほったらかし投資」の基本となっているからです。

長期投資とは?

上記の画像は長期投資を表した有名な画像です。多くの人は「長期投資」とは、上のイメージのように時間を味方につけたハッピーなゴールを想像しています。しかし「長期投資」とは、実際には下の画像のように山有り谷有りの紆余曲折を経て、最後まで雨風、嵐に耐えた者だけがゴールできると言っても差し支えないかもしれません。

アメリカの投資家ピーター・リンチも以下のような言葉を残しています。

みんな、自分は長期投資家だと思ってる。市場が崩れるまでは。
– ピーター・リンチ

iDeCo、つみたてNISAのスポット投資

私の場合は元々はインデックス投資家でしたが、個別株も開始し、何年か毎日相場に居続けていると大きな相場観を何となく把握できるようになりました。そこで続けているインデックス投資も、相場のサイクルに合わせて年に何回かスポット投資をしてみようと考えました。

私はアメリカの大統領がオバマさんからトランプさんに変わるタイミングで、iDeCo を開始しました。そのあとに、つみたてNISAも開始しインデックス投資を行っています。iDeCo に関しては、毎月決まった額6.8万円を先進国インデックスで積み立てており、つみたてNISAに関しては、相場が下げたタイミングを見計らって年に何回かに分けてある程度まとまった額をスポット購入で「全米株式インデックス・ファンド」に積み立てています。

2022年現在まで (2022年5月17日現在)、古いSBI証券の iDeCo に関しては決まった額を粛々と積み立てていましたが、一旦「あおぞら定期」にスイッチングして元本を温存し、まだ分かりませんがFRBが6月と7月に予定している?かもしれない50bpの利上げタイミングで下げた時に、「先進国インデックス」にスイッチングすることで自分で見極めたタイミングで積み立て投資をしてみようと思っています。

つみたてNISAに関しては、ロシアのウクライナ侵略で相場が下げた3月下旬にスポット購入を1回したのみになっています。つみたてNISAに関しても、6月、7月、8月、9月くらいを目処に何回に分けて今年の積み立て額を使い切りたいと現時点では考えています。

2022年は非常に難しい相場

今年は近年稀にみる難しい相場が続いており、5月現在で年初来のパフォーマンスがマイナスの個人投資家が多いのではないでしょうか。ヘッジファンドすらマイナスの成績だったり、コロナ禍で一躍時の人となったイノベーション投資 ARK Invest のキャシー・ウッド氏の旗艦ETF、投資先の株すべてが年初来マイナスというニュースも2022年5月7日に報じられました。年初来のセクター別パフォーマンスで見ても、エネルギーセクター (石油、石炭、天然ガスなど) +45%と一人勝ちの状況で、他は殆どマイナスの成績です。

つまり、2020年〜2021年以降のコロナ禍の株価V字回復を見て、自分も遅れまいと2022年1月とかにまとまった額を投資してしまった人の殆どが、この記事を書いている2022年5月上旬現在マイナスとなっています。

人によっては、1月下旬の株価が下げたタイミングで、これはチャンスだとまとまった金額 (何千万) をレバナス (レバレッジ・ナスダック) に投資する人も Twitter で出てきました。極短期で見れば2月上旬に株価は戻してきましたが、皆さん知っての通り、その後に2月下旬にロシアのウクライナ侵攻で株価は大きく下落、3月中旬に株価は大きく戻ってきましたが、結局NYダウ、ナスダックなどの指数は安値を更新しています。

相場というのは毎回そうですが、楽観的でミーハーな投資家が Twitter などで騒ぎ出し、レバナスなどがブームになると相場は天井をつけます。ドットコムバブルなどと同じような有り様という訳です。

2022年の相場を見る

私が信頼している (ある程度) 大御所投資家の相場観によると、2022年の相場は中間選挙もあり秋ぐらいに底をつけ、11月以降〜年末にかけて株価が戻ってきて、年初来プラスマイナス0くらいではないか?という予想をしていました。しかし相場というのは生き物であり、日々アップデートが必要です。

なぜこんなに難しい相場なのか?というと、金融相場から金融引締めの転換点だということ、そして現在悲観材料しかないことがあげられます。以下に相場のマイナス材料を羅列してみます。

・前代未聞の利上げ局面 (金融引締め)
・ロシアのウクライナ侵略によるエクスポージャー
・中国の0コロナ対策によるサプライチェーンの混乱
・アメリカの止まらないインフレ懸念
・中間選挙の年
・エネルギー危機
・世界的な食料危機
・世界はグローバル化からブロック化に

大きな悲観的な材料としては、5月、6月、7月に連続して行われる前代未聞の利上げであり、利上げ幅もどうなるのか?投資家は警戒しています。また今年は中間選挙の年でもあり、アノマリーに沿うと9月〜10月くらいまでに株価が底を付けるのではないか?という見立てがあります。またセルインメイの格言に合わせると、5月に売ってバケーションにでも出て9月の第3週まで帰ってくるな、というようなアノマリーもあります。

最新の相場観では、5月のFOMCを前に大分相場が崩れてしまったため、まだ底ではないと思いますが、ほぼ底に近づいたのではないか?というような見解も出ています。しかし、パウエル議長はインフレの火消に躍起になっているとも取れるようなタカ派なコミュニケーションを継続しているようにも思え、一方で株価がこれ以上崩れればハト派なコミュニケーションも挟んでくるのか?まだまだ観察が必要です。

S&P500の強気相場ロードマップ : 月次ログスケールチャート

Source: BofA Global Research, Bloomberg

このチャートは、1937年〜1950年、1966年〜1980年、2000年〜2013年の世俗的弱気相場と、1950年〜1966年、1980年〜2000年、2013年から現在までの世俗的強気相場を示しています。複数のビジネスサイクル。セキュラーな強気相場とセキュラーな弱気相場は、景気の拡大・縮小と同様に周期的な強気相場と周期的な弱気相場を経験します。

上記のS&P500のチャートを簡単に解説すると、

1937年〜1950年まで【13年間のベア相場】

1950年〜1966年まで【16年間のブル相場】

1966年〜1980年まで【14年間のベア相場】

1980年〜2000年まで【20年間のブル相場】

2000年〜2013年まで【13年間のベア相場】

2013年〜現在まで【〇〇年間のブル相場】?

というように、S&P500のチャートを俯瞰して見ると、約13年間のボックス圏を維持したあと、16年〜20年間くらい上昇相場を続ける傾向にあることがわかります。直近の上昇相場は2013年からスタートしたので、丁度ブル相場が10年目だということがカウントできます。このパターンに沿うようであれば、後6年以上は上昇相場が期待できる?のかもしれません。

このS&P500のチャートが示すように、つまり、株を売買して右肩上がりの時期に利益を出して行くのが重要とも言えます。積立て投資の世界では、「株は寝かして増やしなさい」、「ほったらかし投資」という言葉が基本としてありますが、その言葉の裏には長期の下落トレンドもあることを理解する必要があります。

まとめ

個人的には2022年5月17日現在、6月〜10月の期間に何回かに分けて、例えば5回とかに刻んだまとまった今年の iDeCo や、つみたてNISAの枠をスポット購入&スイッチングで使い切ろうかな?と考えています。人によっては、年初に今年の枠を一括投資してしまった … というせっかちな人もいるぐらいですので、これからの利上げショックを契機に何回に分けて買っていきましょう。もちろん投資は自己責任でお願いします。