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Twitter の移行先となるおすすめの SNS をご紹介

Twitter の代替先となるサービスをご紹介

イーロン・マスクが Twitter (ツイッター) を買収したタイミングが、Twitter の終わりの始まりでした。そして、2023年7月1日に施行されたTwitter API の厳格な規制で、Twitter の凋落が誰の目から見ても分かるような象徴的な瞬間でした。

そもそもイーロン・マスクが Twitter を買収した背後には、彼が Twitter を欲しがっていたからではなく、彼の度々問題になる虚言癖が原因で、買収を避けられなくなったという事情があります。その結果、買収価格は高騰し、さらに負債も抱えることとなりました。

イーロン買収後の Twitter は、皆さん薄々気付いていると思いますが、イーロンの私利私欲を肥やすための課金システムへと変貌を遂げています。(自分で儲けようというよりは、とにかく負債を返すことに注力していると思いますが)

つまり、イーロンの事実上の所有物となった Twitter (X Corp) は、かつて Twitter が持っていた公共性をほぼ失い、イーロンの個人的な利益を追求する場となってしまいました。その現状に気づいた多くの著名人が Twitter から去ってます。例えば、元The White Stripes のジャック・ホワイトや投資家の広瀬高雄さんなどなど。

このような状況下で、多くのユーザーが不具合の多いサービスを使い続けることに疑問を感じ、Twitter の代替・移行作となる新たなプラットフォームを求めています。そこで、この記事では Twitter の代替先・移行先となるおすすめの SNS プラットフォームをいくつかご紹介します。

Twitter に代わるおすすめのソーシャルネット一覧

SNS名 公開状況 ジャンル おすすめ度 プライバシー
Threads 公開中 (チケット制) クラスター ? (期待) ほぼ全部のデータを収集
Bluesky ベータ版公開中 (現在招待制) クラスター ◯ (まだバグあり)
Mastodon 公開中 ニッチ こちら
Misskey 公開中 (現在招待制) ニッチ こちら
Truth Social 公開中 こちら
Gab 公開中 こちら

そもそも今回の Twitter アクセス制限は何をもたらすのか?

Twitter のアクセス制限は、AI検閲に対する幅広い影響を持つ

そもそも今回のイーロン・マスクによる、Twitter アクセス制限は全体的に何をもたらすのか?という点が日本のメディアやツイッターでは語られていませんので、アメリカの元国務省サイバー担当の Mike Benz 氏による解説の一読をおすすめします。

イーロン・マスクは Twitter のアクセス制限を導入し、検証済みユーザーと非検証ユーザーのツイート数を制限しました。AI検閲は、ツイッターデータを大量にスクレイピングし、トレンドするナラティブを追跡し、オンラインコミュニティを監視し、検閲モデルを構築するために使用されています。イーロン・マスクの制限は、検閲業界にとっての脅威となり、数百の検閲関連団体がこれに反応することが予想されます。

前置きが長くなりましたが、以下 Twitter の移行先として検討したいソーシャル・プラットフォームを6つご紹介します。現状、打倒 Twitter の期待が集まるのが、Meta が2023年7月6日にローンチ予定の Threads (スレッズ) です。

Threads が登場する前は、Mastodon (マストドン)、Bluesky (ブルースカイ) などが期待されていたが、前者は当初人気があったものの、ユーザーをその異なるデザインに適応させるのに苦労している。後者はまだベータ版段階で、バグも多数報告されており、現在は招待制で移行先としては時間を要している。

Threads (スレッズ)

Twitter 対抗アプリ Threads (スレッズ)

まず最初にご紹介したいのが、Facebook、Instagram を運営している Meta が開発した Twitter 対抗アプリ「Threads (スレッズ)」です。Threads は、Instagram のテキストベースの会話アプリでコミュニケーションをより豊かにしたものです。

Threads は、コミュニティが集い、関心のあるトピックから次に来るトレンドまで何でも話し合える場です。興味・関心のジャンルが何であれ、お気に入りのクリエイターや自分と同じ興味・関心を持つ人をフォローし直接つながることができます。

あるいは、自分の熱心なファンを増やし、世界に向けて自分のアイデアや意見、クリエイティビティを発信することができます。

この Threads の始まりは、イーロン・マスクが Twitter を買収後、Twitter 社から社員を切りまくっていた2023年1月に Meta が Twitter に似たサービスを開発している、というニュースが報道されました。

そして何と、Twitter API 制限事件が起こっていた2023年7月2日に、この Threads (スレッズ) が一時的に Google Play で公開されるも、何か間違いがあったようで削除されましたが7月6日に正式にアプリはリリースされました。

米の情報サイトThe Verge によると、Threads は、”Project 92″ という名前で今年1月から Meta で開発されているといいます。Meta のチーフ・プロダクト・オフィサーであるクリス・コックスが Threads をプレビューしながら、次のように述べているそうです。

Twitter とは対照的に、健全に運営されるプラットフォームを持つことに興味を持っているクリエイターや公人から話を聞いている。

イーロン買収後の Twitter は公共性や健全性に欠けることが多く、その点からすると Threads はそこに狙いを定め、打倒 Twitter となるかもしれません。

Z世代の間では、既に Facebook は過去の物となっていますが、イーロンによる Twitter オワコン化の流れを受けて、再び Meta (Threads) に風向きが変わるかもしれません。

META の Twitter への回答、Threads が7月6日木曜日に公開されました。Threads の始め方・ログイン方法はこちらをご覧下さい。

Threads (スレッズ) の始め方・ログイン方法

このアプリは Twitter の競合と言われています。META の幹部によると、その目標は「健全に運営される」ソーシャルメディア・サイトを確立することだという。

しかし、”健全に運営” という言葉は、アプリの説明によくあるように、アプリがあなたのデータ (Meta が通常好むもの) をすべて収集することを示唆しているのかもしれない。

【関連記事】Meta の新しいソーシャルネット Threads (スレッズ) は、ユーザーデータをすべて収集するのか?

ブルームバーグ記者の Threads に対する見解

ブルームバーグによると、Threads は、「いいね!」やコメント、共有が可能なテキストベースの投稿で、Twitter と同様の機能を持つと予想されている。

Twitter が今日のような規模になるまでには16、17年かかった。とはいえ、Facebook は、Twitter よりもはるかに優れた広告モデルを持っています。だから、彼らがうまくやれば、かなりの上昇の可能性がある。

今回、Twitter によって空けられたスペースを埋めるには時間的なスケールが必要かもしれない。つまり、他の多くのソーシャルメディア・プラットフォームが立ち上がる中で、別のソーシャルメディア・プラットフォームが立ち上がるということは、広告主にとって、自分たちがどこにいるべきか、どこにもっといるべきか、を把握しようとするのは、少し大変なことのように思える。

広告主への売り込みはわからないが、Threads や Meta から、「オーケー、私たちは新しい会社だが、一緒に広告を出そう」と言われたらどう思う?まあ、彼らにとっては、例えば Bluesky (ブルースカイ) よりもずっと簡単なことだ。

Bluesky は、Twitter の元幹部たちが作り上げたライバルのようなもので、マターには広告主との既存の関係があるから、彼らは一緒に行くことができる。別の層を獲得したければ、Facebook を使えばいい。

そして、もっとメディアのトレンド・ニュース・アジェンダを設定するような視聴者を獲得したいのであれば、Threads があればいいと思います。彼らにとっては、それを構築する方が簡単です。

また、同じ広告を異なるチャンネルに流すこともできる。利用するプラットフォームではなく、リーチする人々に基づいて販売するのであれば、そのプラットフォームを通じて広告を出すことを妨げるものは何もありません。

だから、彼らにとっては明らかにチャンスなんだ。彼らは広告の方がはるかに優れています。確率的な広告と決定論的な広告についてよく話しますが、確率的な広告とは、彼らが漠然とこの人口統計学に合致していると考えることです。

決定論的な広告とは、誰がこのデバイスの先にいて、このコンテンツを見ているのかを正確に把握することです。決定論的な広告とは、GDPR (EU一般データ保護規則) のようなもののために匿名性の設定が現在有効になっている場合でも、はるかに高い精度で広告のターゲットを絞ることができるため、人々が望んでいるものです。

Facebook や Instagram は非常に優れた決定論的データを持っているが、これは一般的には持っていないものだ。Twitter がブルーバッチ認証を導入した理由の1つだ。

確かに、それは部分的に収益プレーですが、それはまた、より良い広告のターゲットを設定するのに役立ちます、指定されたアカウントの末端に正確に誰がいるかを知ることです。

Bluesky (ブルースカイ)

Bluesky (ブルースカイ)

Bluesky (ブルースカイ) はマイクロブログのための新しいソーシャルネットワークです。Bluesky は現在、App Store、Google Play からアプリをダウンロードすることができますが、現在ベータ版で運営しており招待制となっています。

Bluesky は間もなくローンチ予定で、こちらのウェイティングリストに登録してインビを待つことで、ベータ版を試すことができます。

ベータ版を体験中のユーザーの中には、新しいソーシャルメディアとしては、素晴らしいスタート!と祝福もしながら、今のところ、いくつかのバグ (通知システムが壊れている、アプリの読み込みが遅い、ネイティブアプリには見えない) があることを伝えており、それでもどんどん良くなることに期待しているとのユーザーの声が紹介されています。

Mastodon (マストドン)

Mastodon (マストドン)

Mastodon (マストドン) は、分散型ソーシャルネットワークで、ユーザーが自分自身のサーバーを運営し、他のユーザーと接続することができます。Twitterと同様に、短いメッセージを投稿することができます。

インスタントでグローバルなコミュニケーションは、一企業に属するにはあまりにも重要です。マストドンの各サーバーは完全に独立した存在であり、他のサーバーと相互運用することで一つのグローバルなソーシャルネットワークを形成することができます。

マストドンはフリーでオープンソースのソフトウェアです。マストドンを自由に使用、コピー、研究、変更する権利があり、コミュニティからの貢献によって利益を得ています。

マストドンはあなたの代理権を尊重します。あなたのフィードは、あなたによってキュレーションされ、作成されます。広告を配信したり、プロフィールをプッシュしたりすることはありません。つまり、あなたのデータと時間はあなただけのものなのです。

マストドンはオープンなウェブプロトコルに基づき、ActivityPubを実装している他のどのプラットフォームとも相互運用が可能です。一つのアカウントで、ソーシャルアプリの全宇宙-フェディバース-にアクセスできます。

Misskey (ミスキー)

Misskey (ミスキー)

Misskey はオープンソースの分散型ソーシャルメディアプラットフォームで、永久無料です。Misskey は、インスタンス同士で会話できるだけでなく、Mastodon や Pixelfed のような他のネットワークの人とも友達になれます。

どんな投稿にも絵文字でリアクションをつけることができます。もう「いいね!」ボタンに縛られる必要はありません。ボタンをタップするだけで、あなたの気持ちをみんなに伝えることができます。

Misskey の内蔵ドライブを使えば、ソーシャルメディア内にクラウドストレージを構築できます。ファイルをアップロードしたり、フォルダを作成したり、投稿したメディアを検索したりできます。

Misskey には、リッチで使いやすいウェブUIがあります!レイアウトの変更、ウィジェットの追加からカスタムテーマの作成まで、高度なカスタマイズが可能です。さらに、独自のプログラミング言語 AiScript を使ってプラグインを作成することもできます。

Truth Social (トゥルース・ソーシャル)

あのトランプ前大統領で有名なソーシャルメディア・プラットフォームが Truth Social (トゥルース・ソーシャル) です。Truth Social は、政治的イデオロギーで差別することなく、オープンで自由、そして正直な世界的会話を奨励するアメリカの「ビッグテント」ソーシャルメディア・プラットフォームです。

Truth Social は、Twitter のように iOS、アンドロイド、お気に入りのウェブ・ブラウザで利用することができます。一番の懸念材料としては、日本人ユーザーがどのくらいいるのか?ユーザー層が未知数であるということでしょうか。

Gab (ギャブ)

Gab

Gab は、Twitter と非常に似たインターフェースを持つソーシャルメディアプラットフォームです。そのコミュニティガイドラインには、Twitter よりも自由であると明記されています。

Gab では、オンラインパブリッシングの未来は分散型でオープンであると信じています。ソーシャルネットワークのユーザーは、ビッグテックによって決められた条件ではなく、自分自身の条件でソーシャルメディア体験をコントロールできるようになるべきだと私たちは信じています。

Gab Social は、インターネットで最も人気のあるアプリケーションの1つであるソーシャルネットワーキングに新たな風を吹き込みました。もともと Mastodon プロジェクトからフォークされた Gab のコードベースは、GNU Affero General Public License version 3 (AGPL3)の下でライセンスされたフリーでオープンソースである。

Gab.com のアカウントを持つこともできますし、Gab.com でやっていることが気に入らない、あるいは単に自分の経験を管理したいのであれば、あなたがコントロールする独自のGab Socialサーバーを立ち上げ、Gabのユーザーを含む世界中の何百万人ものユーザーと独自の連合サーバー上でコミュニケーションすることができます。

Gab.com はオンラインにおける言論の自由の本拠地となるよう努めています。私たちは100%Gab Socialでフルタイムの仕事をしています。私たちはGab.comで私たちに参加するか、あるいはあなたがコントロールする Gab Social サーバを立ち上げて、人々のためにウェブのコントロールを取り戻すことを積極的に奨励しています。

Twitter に代わるプラットフォームはあるのか?

Twitter に代わるプラットフォームはあるのか?

私も Twitter を初期の頃から利用しているヘビーユーザーですが、初期の頃は所謂クラスターでの繋がりを楽しんでいましたが、ある程度歳を取ると、リアルタイムな世界情勢、最新の金融情報を知るための情報ツールとして利用しています。つまり Twitter の用途を大きく分けると、次の2つに分類できます。

・ソーシャルネット状、クラスター間の繋がりを楽しむ (人、物、作品、著名人などとの繋がり)
・最新情報を知るツールとして (世界情勢、金融、テクノロジーなど)

「Twitter 最近しんどいなー」という方で、クラスター間の繋がりを楽しみたいというユーザーは、Mastodon (マストドン) や Misskey (ミスキー) に移行するなど、その準備を進めている傾向があります。

一方で、私のように最新情報を知る・拾うための幅広い最新情報ツールとして Twitter を利用している場合は、現状代替となる他のサービスはないというのが結論です。

今回の件を詳細に解説した、Mike Benz 氏も指摘するように、リアルタイムで世の中で何が起きているのか?を知るには、Twitter が最も有効であることを述べています。

リツイートボタンをクリックした時点で、すべての Twitter ユーザーがコンテンツ制作者なのだ。Twitter では、他のソーシャルメディア・プラットフォームではできない方法で、リアルタイムの物語の出現をマッピングすることができる。

また以下のツイートも Twitter に変わるプラットフォームが現状ないことを示唆しています。

まとめ : Twitter の移行先としてどこがベスト?

Twitter の移行先としてどこがベスト?

以上、Twitter に代わる6つの Twitter に似た代替サービスをご紹介しました。多分、イーロン・マスクはユーザーが離れることを恐れ、緩和的な措置を取るかもしれませんが、そろそろ Twitter の移行先に目星を付けておくのも大事だと思います。

個人的に最も注目したいのは、Meta が開発中で間もなく登場しそうな Threads (スレッズ) と Bluesky (ブルースカイ) が良いのではないか?と感じています。

共にまだローンチ前 (Bluesky は招待制のベータ版公開中) ですので、使い勝手等は言及できませんが、サービスのUIやビジュアルを見た感じは、Twitter のデザインに近く、Threads (スレッズ) と Bluesky (ブルースカイ) に期待したいと思います。

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