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著名な投資家ハワード・マークスがおすすめする参考図書

著名な投資家ハワード・マークスがおすすめする参考図書をご紹介します。こちらで紹介する本は、ハワード・マークス氏がオークツリーの Year-End Book (年末のおすすめ本) として、自ら選んだおすすめの本です。

ハワード・マークス氏率いるオークツリーは、読書について次のように述べています。

読書は単に知識を蓄えるだけのものではない。本は、過去に対する私たちの考えを再構築し、現在の私たちに違った見方をさせることができる。また、新しい考え方に導いてくれたり、通説を見直させたり、共感力を高めてくれたりもする。

それでは、ハワード・マークス氏が選んだおすすめの本をご紹介します。

『確率思考』アニー・デューク著

本書は、不完全な情報、不確実性、そして複数の可能性のある結果に直面したときに、どのように意思決定を行うべきかを考えている人にとって役立つガイドブックである。だからこそ、本書は投資の世界と大いに関係があるのだ。

本書『確率思考 (原題: Thinking in Bets: Making Smarter Decisions When You Don’t Have All the Facts)』は、オークツリーの Year-End Book 2023 でマークス氏が選書しています。

個人的に投資におけるオッズを学びたいと、今年の初め頃に購入して積み本していたのですが、オークツリーの Year-End Book 2023 でハワード・マークス氏がチョイスしているのを見て、思い出し早速読み始めました。何と、帯にハワード・マークス氏が次のようなコメントを寄せています。

いくつもの選択肢を前に思い悩んだとき、本書の知見は大いに助けになるだろう。投資の世界にもそのまま応用できる。

元プロのポーカープレイヤー、アニー・デュークから学ぶ「確率思考」と「決断技法」

常に次の掘り出し物を探し、さまざまな市場、特に最も打撃を受けている市場を探し回っていた、あのジョン・テンプルトン卿も、若い頃にポーカーで確率思考を鍛えていました。

1930年頃、イェール大学への復学を決めたジョン・テンプルトン卿は、アルバイトと奨学金で、学費と寮費の4分の3をまかなった。最後の4分の1はクラスメートとポーカーをして稼いだと言います。

この経験は、数字や確率を扱う能力、テーブルの向こうの感情を読み取る能力だけでなく、彼の持つ回復力と機知を示すものだったと言われています。

『Mistakes Were Made (but Not By Me)』エリオットアロンソン、キャロル・タヴリス著

認知的不協和と自己正当化のメカニズムを理解する

昨年の夏、息子のアンドリューに勧められて、自己正当化に関するこの非常に興味深い本を読んだ。著者は、人が既存の信念に疑問を投げかける新たな証拠に直面したとき、「認知的不協和」が生じると説明している。そうなると、無意識のメカニズムが、反対の証拠があるにもかかわらず、元の立場を正当化し、支持することを可能にする。この概念は、マクロ予測のような、長い間無駄だと証明されてきた活動に人々がしばしば取り組む理由を説明するのに役立つ。

本書『Mistakes Were Made (but Not by Me): Why We Justify Foolish Beliefs, Bad Decisions, and Hurtful Acts』は、オークツリー Year-End Book 2022 でマークス氏が選書しています。日本語の翻訳版は出ていません。

この本は、私たちが自分たちにさえ誤りを認めることを避ける傾向にあることを述べています。更に、誤りを犯したときにさえそれを認めたり認識したりすることを避けるために、自己正当化や合理化、その他の心のトリックをどのように使うかを探求しています。

認知的不協和というアイデアに基づいており、これは同時に2つの対立するアイデアを持つことで生じる不快な感覚です。この本では、自己正当化がどのように私たちの行動を影響し、それを克服する方法についても説明されています。

また、確証バイアスや記憶の欠点などの関連するトピックもカバーされています。健康的な生活を送りながら不健康なスナックを食べる場合、認知的不協和を解決するために合理化を行う傾向がある。

確証バイアスは、既存の信念を支持する証拠を探し出す傾向で、客観的な情報を無視することがある。記憶の欠点や自己正当化の害についても言及されており、行動をより責任あるものにする方法についても触れている。

『バブルの物語』ジョン・ケネス・ガルブレイス著

この短い本は、市場参加者の心理が極端に振れる方法について非常によく説明している。しかも本当に短い!しかし、最後にあるハイ・イールド債に対するありがたくも否定的なコメントは無視することをお勧めする。

投資家にとって、経済学の巨人ジョン・ケネス・ガルブレイスの著書は避けられません。本書『バブルの物語 (原題: A Short History of Financial Euphoria)』は、オークツリー Year-End Book 2021 でマークス氏が選書しています。

本書は、財務的な狂喜の歴史について語られており、異なる時代や資産クラスにおけるバブルの特徴と問題点が紹介されています。バブルは価格が現実と乖離し、短期的な富の獲得を追求する人々にとって魅力的に見えますが、最終的には崩壊します。

人々は歴史を忘れがちであり、財務的なバブルは繰り返されます。富と知性の間には虚偽の関連付けがあり、市場参加者はしばしば過度に自信を持ちすぎます。

バブルには「これまでとは異なる」という物語が付随し、市場価格は事業の進化を過度に早く価格に織り込みます。仕様は市場の一部であり、人々を引き寄せ続けます。バブルから自己を守るためには感情をコントロールし、極端な忍耐を実践する必要があります。

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