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レストラン向け SaaS 企業 OLO の投資を考える

投資

OLO

OLO (Olo Inc.) とは、レストランテック企業で、飲食店のオンライン注文を1つにまとめるプラットフォームを提供するソフトウェアのメーカー。簡単にいうと、Grubhub、Uber、DoorDash といった複数のデリバリーサービスプロバイダーを1つのプラットフォームで対応可能となるビジネスモデル。

2005年に設立された OLO は、オンライン・オーダーを略したもので、Denny’s、the Cheesecake Factory、Shake Shack などの有名レストランチェーンや、Peet’s Coffee などで、1日に180万件の注文をこなしています。OLO は次のように述べています。

消費者がオンデマンド・コマースの即時的な利便性に慣れてきたことで、消費者はレストランにも同じデジタル体験を求めており、レストランにはソリューションの導入を求める大きな圧力となっています。

この要求は、COVID-19 が始まってから加速しており、オンデマンドコマースは大多数のレストランにとって必要不可欠なものとなっています。

OLO は第四世代期待の企業

Olo は、DoorDash や Grubhub とは異なり、主にレストランへのオンライン注文のバックエンドに特化した、サードパーティの注文統合を行うことでチェーン店を支援しています。同社は、ある分野ではオンライン・デリバリー・プラットフォームと競合していますが、他の分野では重要な顧客として数えられています。つまり Olo のビジネスはフードデリバリーを SaaS 化するということです。

IPO 後の値動き

OLO は IPO 後に、売上20%を占めるパートナー企業 DoorDash から訴えを受けて一時的に株価は落ち、5月の税売りと合間って23ドルの安値を割り込みました。その後税売りが収まると株価は綺麗な右肩上がりをみせて、IPO ベースをブレイクしました。

ある投資家のツイートでは、

宅配専用キッチン (ゴーストキッチン)、宅配専用レストランを1兆ドル規模のセクターにしようとしています。そのセクターの Shopify は OLO わずか40億 (当時) 「成長株」長期の巨大な勝者

とEコーマスの勝者 Shopify に例えています。欧米では Covid-19 のパンデミック前より、ゴーストキッチン、ダークキッチンと呼ばれるアプリでの宅配オンリーの飲食店が急増しており、コロナによってこの市場は更なる成長が予想されている。OLO はこの市場も席巻するのではないか?という強気な予想もされている。

OLO の魅力

  • ・PAR Technology ($PAR) や Toast のようなPOSプロバイダーとの統合が容易
  • ・過去5年間の平均企業維持率は99%
  • ・サブスクリプションとトランザクションの収益構成
  • ・コロナとの共生により、レストランのDXは加速する
  • ・急成長するダークキッチン、ゴーストキッチン市場にもアプローチ
  • ・競合の ChowNow や Lunchbox よりも大きな牌をターゲットに顧客を獲得

テイクアウトやデリバリーを注文したことがある人は Shake Shack、または Sweetgreen でテイクアウトやデリバリーを注文したことがあれば、Olo がそれを支えているのを知っているはずです。この会社は、2014年にGMVで1億ドルを処理していたのが、2019年には164億ドルになった。

グロース銘柄の勝者に類似

ARRが$100mm未満にもかかわらず、Olo のコンプは素晴らしく、$ZOOM、$HUBS、$TEAM、$TWLO などと類似している。Altimeter Capital の Jamin Ball は、大規模なチェーン店を対象とし、フランチャイジーが100%採用していることから、最も効率的なセールス&マーケティングのSaaSビジネスであると評価しています。

競合の ChowNow や Lunchbox よりも大きな牌を狙う

ChowNow や Lunchbox のような新興企業は、非常に断片的な中小企業をターゲットにしていますが、Olo は70億ドル規模の複数ユニットのレストランチェーンにニッチを開拓し、上場グループの大部分を顧客として数えています。そのため、CACの回収期間はわずか5ヶ月となっています。

昨年、Olo はプラットフォームの収益を94%増の93百万ドルに伸ばしました。そのうち53百万ドルはサブスクリプションから、40百万ドルはサードパーティのトランザクションからの収益でした。実際、17.6百万ドルは、レストランのパートナーが $DASH からの注文を集計し、メニューを更新するのを支援したことによるものです。

トランザクション収益はサブスクリプションを上回り、Olo はプラットフォームから生み出される164億ドルの売上のうち、より多くを獲得することができる。店頭でのQR注文やキオスクを製品化すれば、TAMは150億ドルに倍増する可能性がある。

コロナとの共生で、ダークキッチン市場は更に需要増

消費者のフードデリバリー志向とも相まって、コロナ前より急増していたダークキッチン (ゴーストキッチン) の市場にもアプローチできる。コロナウイルスのパンデミックの影響で、レストランのDX化が加速する。OLO のサービスはその勝者としての恩恵を受けるだろう。

OLO のビジョン

OLO が2021年6月9日に行った投資家向けカンファレンス The Stifel Cross Sector Insight Conference では、以下のような興味深い内容が話されています。

「私たちはディスパッチで新しい分野に進出しているわけではありませんが、食料品店、仕出し屋、コンビニエンス・ストアなどの小売業者によって新しい分野に参入しています。」

“Pay” は、他の製品に寄せられたユーザーの皆様の声に応えたものです。2021年中にベータテストを行い、順調にいけば2022年に広く販売を開始する予定です。まだ超初期段階ではありますが、私たちは収益の可能性を確信しています。

トップヘッジファンドも注目

Capital Research Global Investors は、おそらくIPOオファリングから342万株を取得したことを明らかにしました。Tiger Globalは、Olo のS-1ファイリングで報告されているように、1,315万以上の shs または O / S の10.6%を保持しています。その中にいくつかのトップヘッジファンドも株式を取得しており、AlexSacerdote と Alkeon が小さなポジションを開始しました。

UBER、LYFT vs OLO

Uber 寄りの Annanth Aravinthan 氏のツイートが面白い視点だったのでピックします。

ネットワークで最もコストがかかるのは、管理ではなく構築です。UBER と LYFT は、ICモデルを活用して規模を拡大しました。ドライバーを従業員にすることで、新規参入者 (DiDi、Olo など) を置き去りにして、市場が二極化することを保証している。

コロナ後の経済再開で、既存のフードデリバリーと OLO など新規参入者の間で、どのような違いが出てくるのでしょうか?

IPO後のタイムライン

OLO が DoorDash との詐欺訴訟の末に和解に至る

Olo と DASH は現在の契約を終了し、再構築された契約を締結。DASH の手数料のために、”再契約に基づいて” 2500万ドルのクレジットラインを開設。OLO は$10Mを自身の$25Mクレジットラインに追加して和解しました。

DoorDash のチーフ・レベニュー・オフィサーであるトム・ピケットは、声明の中で「この問題を解決し、加盟店の利益のために引き続き協力していけることを嬉しく思います」と述べています。

一方の OLO の最高顧客責任者である Marty Hahnfeld 氏は、声明の中で「本日発表した DoorDash との複数年にわたる協力関係は、レストラン業界に最高のサービスを提供するという当社のコミットメントを反映したものです。今後数年間にわたる継続的なパートナーシップを楽しみにしています。」と述べています。


パートナー企業 DoorDash から訴えられる

OLO の売上20%を占めるパートナー DoorDash から訴えを受けて株価は IPO 価格の25ドルを下回り、23ドル後半を付けるも現在株価を戻しています。


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