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株式投資のボラリティ (価格の変動率) を理解しよう

株式投資においては、「Volatility is the toll we pay to invest(ボラリティは、投資をするために我々が支払う代償)」と言われています。

これは、株式市場には価格の上下動が常に存在し、それが投資の一部であるという意味を持っています。特に初心者投資家は、このボラリティ、すなわち価格変動を理解し、受け入れることが重要です。

株式投資とボラリティ (価格の変動率)

下落率 頻度(1年あたり)
3% 約7.3回
5% 約3.4回
10% 約1.1回
15% 1.5年に1回
20% 3年に1回

株式市場は、様々な要因によって価格が変動します。経済の動向、企業の業績、政治的な出来事などが、市場の価格に影響を与えます。これらの変動は、投資家にとってチャンスであり、リスクでもあります。

例えば、アメリカの代表的な指数S&P500の1950年〜2022年までのデータによれば、3%の下落は1年に7.3回、5%の下落は1年に3.4回発生します。更に、10%の下落は1年に1.1回、20%の下落に関しては、ベアマーケットの3年に1回発生するとされています。以下にまとめると、

・3%の下落
1年において約7.3回発生。これは比較的頻繁に発生する小さな価格変動です。

・5%の下落
1年において約3.4回発生。これも年に数回は見られる通常の価格変動です。

・10%の下落
1年において約1.1回発生。これは年に1回程度、市場が大きな不安や懸念に見舞われることを示しています。

・15%の深刻な調整
1.5年に1回発生。これは市場が過熱し、価格が調整されることを示しています。

・20%の下落 (ベアマーケット)
3年に1回発生。これは長期的な価格下落トレンド、すなわちベアマーケットの開始を意味しています。

投資投資、初心者の心構え

投資投資初心者は、上のような市場のボラリティを理解しておくと相場の底で投げ売りして損をしてしまうことを回避できるかもしれません。

私も個別株投資を始めた頃は、市場のボラリティなんぞ知らず、下落局面・調整局面が来るその下落に耐えられなくなり損切りしてしまうということが何度もありましたが、振り返ってみると売ったタイミングが底だった … ということが何度もありました。

価格の変動は避けられない現象であり、ベア相場やロングしている銘柄の状況によっては損切りした方が良い局面も多々あると思いますが、売ってばっかいては損をするばかりです。

市場のボラリティ、シーズナリティ、アノマリーなどを理解することで、今がどのような局面なのか?を理解し、調整局面であれば株式はここから何%下げる可能性があるのか?

というのを理解しておくことで、下落に怯えることなく、冷静に対処することができるでしょう。繰り返しになりますが、市場が下落した際に、いちいちパニックになって売ってしまっていては株式投資で利益を出すことはできないでしょう。長期的な視点を持ち、計画通りの投資を続けることが大切です。

ボラリティを利用する

株式投資のボラリティをしっかりと理解したら、このボラリティを利用しましょう。ボラリティは、リスクであると同時に、投資のチャンスでもあります。価格の下落は、資産を安く購入できるチャンスと捉えることができます。

また、価格の変動を利用して、売買を行うトレーディング戦略も存在します。ボラリティを理解し、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて利用することで、投資家は市場で成功することができます。

まとめ

株式投資にはボラリティがついてきますが、これは投資の一部であり、適切に理解し対処することで、リスクを管理し、チャンスを捉えることができます。初心者投資家は、市場の変動に怯えず、冷静な判断と計画に基づいて投資活動を行うべきです。ボラリティを活用し、株式投資を楽しんでください。