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Varda Space Industries、宇宙空間での製造を可能にする Photon 宇宙船を Rocket Lab から4機受注

Varda Space Industries (バルダ・スペース・インダストリーズ)、宇宙空間での製造を可能にする「Photon (フォトン)」宇宙船を Rocket Lab (ロケット・ラボ) から4機受注。Rocket Lab が設計・製造した Photon 宇宙船の受注は、Varda が以前に行った Photon 3機の一括受注に続くもので、宇宙空間での高価値製品の製造と地球への帰還を可能にするものです。

Rocket Lab (ロケットラボ / Nasdaq:RKLB) と、世界初の宇宙空間製造・極超音速地球再突入物流企業である Varda Space Industries (バルダ・スペース・インダストリーズ) は、Varda が4基目の Photon 宇宙船を調達することを2022年5月24日に発表しました。この取引は、2021年8月に Varda が Rocket Lab から3機の Photon 宇宙船を一括発注したのに続くものです。

Rocket Lab が設計・製造した Photon 宇宙船は、Varda の120kgの宇宙製造衛星に電力、通信、推進、姿勢制御を提供し、無重力状態で価値の高い製品を製造して、再突入カプセルで地球に帰還させる。Varda のミッションのうち宇宙での製造段階において軌道上でのサポートを提供するほか、Varda の極超音速再突入カプセルを、Photon の3Dプリントされたキュリーエンジンを使用して、完成品を載せて地上の市場に帰還させる軌道に乗せる予定です。

Rocket Lab は、ロングビーチにある同社の宇宙船製造ラインで、4基のフォトンすべてを設計・製造する予定です。ロケット研究所の垂直統合型宇宙企業としての能力を活用し、各 Photon にはロケット研究所の星追跡装置、リアクションホイール、ソーラーパネル、飛行ソフトウェア、無線機が搭載される予定です。

Rocket Lab の創設者兼CEOである Peter Beck 氏は、次のように述べています。

私たちの宇宙システム能力は、性能、伝統、スケジュール、信頼性、コストにおいて魅力的なバランスを提供し、最終的には Varda の宇宙工場のような革新的ミッションを迅速かつ効率的に可能にする。Photon は、新しい機能を迅速に市場に投入し、高度でコンフィギュラブルな衛星技術に対する顧客の需要の高まりに応えています。Varda とのパートナーシップを引き続き強化し、来年早々にハードウェアを提供できることを非常に嬉しく思っています。

Varda のCEOである Will Bruey は、次のように述べています。

Rocket Lab の Photon バスは、Varda の宇宙空間での製造と極超音速再突入ロジスティックサービスを大いに補完するものです。Rocket Lab は、地球と宇宙の生活を向上させるために宇宙経済を構築するという Varda のビジョンを共有しています。我々は、ピーターと Rocket Lab のチームと一緒にビジネスを成長させ、人類の境界を拡大するために働くことを楽しみにしています。

Varda Space Industries も Twitter で以下のようなコメントを贈っています。

私たちは、Rocket Lab とのパートナーシップを深めることにとても興奮しています。私たちは一緒に宇宙での製造の利点をここ地上の顧客にもたらすでしょう。

Varda の契約は、MDA Ltd (TSX:MDA) との1億4300万米ドルの契約を含む、Rocket Lab の拡大する宇宙システムのバックログに加わります。Globalstar, Inc. (NYSE American: GSAT) は、世界中の個人や企業にカスタマイズ可能な衛星IoTソリューションを含むモバイル衛星サービスを提供するリーディングカンパニーです。

また、Rocket Lab の Photon 宇宙船の高エネルギー型は、NASA の Artemis プログラムを支援するため、Advanced Space が所有・運営する CAPSTONE 衛星を2022年に月周回軌道に投入するために NASA に選定されました。Rocket Lab は現在、既存の2つの Photon 宇宙船を軌道上で運用しています。