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臨床段階のバイオ企業への投資はハイリスク・ハイリターンである

臨床段階のバイオ企業への投資はハイリスク・ハイリターンである

臨床段階のバイオ企業への投資は、ハイリスク・ハイリターンである。2024年3月7日、Amylyx Pharmaceuticals (エイミリックス・ファーマシューティカルズ / AMLX) は、論争の的となっているALS治療薬「RELYVRIO (レリブリオ)」の不確実性を解消すべく、フェーズ3に向けて準備中で、2024年に最も期待されたバイオテクノロジー・イベントの一つであった。

しかし、ルー・ゲーリッグ病の治療薬として開発していたALS治療薬「レリブリオ」が、大規模な追跡調査においてその治療薬が患者の治療に役立たなかったと発表したのだ。

同社の発表によると、レリブリオとして販売されている同社の医薬品は、極めて重要な研究においてプラセボに勝つことができなかったという。

この経口薬「レリブリオ」は、1回の中間段階の試験と事後分析に基づいて2022年9月にALS治療薬としてFDAに承認された。「レリブリオ」は、徐々に筋肉を動かすことができなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬として、病気の進行を遅らせ、寿命を約10カ月延ばせるという期待があった。

米国内で年間約5000人がALSと診断され、2万人ほどの患者がいるという。このようなニュースは、ALS患者やALSコミュニティにとって非常に不幸なニュースです。

この日、Amylyx Pharmaceuticals (エイミリックス・ファーマシューティカルズ / AMLX) の株価は約19ドルから3ドルに暴落し、-81%の下落を記録した。

このように、臨床段階のバイオ銘柄にはつきものの、悪いデータが出た際や臨床が失敗になった場合に、株価はすぐに半分以下に暴落します。これが臨床バイオ株ヘの投資がハイリスクと言われる所以です。

イベント前の兆候

ある海外のバイオ投資家によると、「イベント前にヘルスケアに特化した機関投資家 Perceptive Advisors と Viking Global Investors が最近の13Fで株を減らしていることにも気づいた。」と言及しています。

このバイオ投資家は次のように続けます。

臨床段階のバイオ銘柄に投資している投資家は、インサイダーやファンドの動きには常に注意を払い、それだけで完全な決断を下すわけではありませんが、点と点を結ぶことで、より良いイメージを掴み、より良い決断を下すのに役立つ!

このことは臨床段階のバイオ企業に投資する投資家には必見だと思います。どう考えても、素人の自分より、バイオ専門のファンドの方が何かしらの情報をいち早く知っているだろうし、業界の雰囲気など、何かしらの空気感を嗅ぎつけているのではないか?と思います。

バイオテクノロジーに精通した専門のファンドを知ろう

そのため、バイオ専門の優れたファンドを知り、どのような銘柄を保有しているのか?どのタイミングで買っているのか?などを常に観察し続けましょう。

大きなイベントを前に当たるか外れるかに賭けるのでは投機となり、当たれば大きいですが、今回のように外れれば大きく引かされます。臨床段階のバイオ銘柄に投資する投資家は、投資の明度を上げるためにも、バイオ専門ファンドの動きには目を光らせた方が良いと思います。

1回の10倍の利益が10回の損失を補う

また、あるバイオ投資家は今回の Amylyx Pharmaceuticals (エイミリックス・ファーマシューティカルズ / AMLX) の暴落を受けて、次のようにバイオ投資への見解を述べています。

バイオ株の個別銘柄では、10倍の変動はよくあることだ。すぐに上がったり、すぐに下がったりする。私の直感/数学では、スイングトレードは良い戦略ではない。バイ・アンド・ホールドで大きな利益と損失を得る方がいい。1回の10倍の利益が10回の損失を補う。

この見解は実に深く、バイオ投資家にとっては、至高の名言だと思います。とにかく、臨床バイオ投資はハイリスク/ハイリターンですので、1銘柄に賭けるというような投機だけはしないようにしましょう。いくつかの戦略を持ってポートフォリオを構築するように DD を持ちましょう。

このニュースで非常に気になるのは、FDA承認まで受けた薬が、実は効果がなかった … という結果になった場合、どうなってしまうのでしょうか?

ニュースによると、Amylyx Pharmaceuticals (エイミリックス・ファーマシューティカルズ / AMLX) はこの失敗により、医薬品へのアクセスが危うくなることはほぼ確実で、医薬品の撤退を検討すると述べているという。