Viasat (ヴァイアサット) と Skylo Technologies (スカイロ・テクノロジーズ) が初のグローバルD2Dネットワークを開始。Viasat と Skylo Technologies、世界中の消費者、企業、政府向けに D2D (Direct-to-Device) サービスの可能性を解き放つ。
We've launched the world's first direct-to-device network with @SkyloTech & @LigadoNetworks. This new network will unlock D2D services for consumers, businesses & governments – embedding connectivity into smartphones, wearables, vehicles, machinery & more. https://t.co/WfLcNHzY8G pic.twitter.com/yaL9ggJzbH
— Viasat (@viasat) November 16, 2023
衛星通信の世界的リーダーである Viasat (ヴァイアサット / NASDAQ：VSAT) と地上波以外のネットワーク（NTN）サービスプロバイダーの大手である Skylo Technologies は2023年11月16日、世界初のグローバルD2D (Direct-to-Device) ネットワークの立ち上げを発表した。
両社のグローバル・インフラ契約により、モバイル・ネットワーク・オペレーター（MNO）、デバイス・メーカー、チップセット・メーカーは初めて、3GPPリリース17に準拠した製品を Viasat のグローバル・ネットワーク・カバレッジ内で市場に投入できるようになります。
Skylo の業界初の Release-17 ベースの衛星技術と、バイアサットの静止衛星、Lバンド衛星コンステレーション、(子会社のインマルサットを通じて) 認可された周波数帯保有、および他の衛星通信事業者パートナーの技術を組み合わせることで、新しいネットワークは消費者向けスマートフォン・サービスをサポートし、大規模なモノのインターネット （IoT）、自動車、防衛アプリケーションの可能性を解き放つ。
このネットワークとMNOおよびチップセットメーカーの協力が組み合わさることで、スマートフォン、ウェアラブル端末、自動車、機械、その他の機器にコネクティビティを組み込みたいと考える相手先商標製品メーカー（OEM）に新たな機会が提供される。IoTソリューション・プロバイダーは、ユビキタスな接続性と経済的なハードウェアを利用することで、ソリューションをグローバルに拡大できるようになる。
食品生産者、採掘業者、物流事業者は、独自の衛星ハードウェアを必要とせず、携帯電話や衛星を通じて強化された接続エクスペリエンスにアクセスできるようになり、エンドユーザーのコストを削減し、グローバルな生産とサプライチェーンの最適化と持続可能性に貢献する。
新しいネットワークは、Viasat のグローバルなLバンド機能とパートナーの衛星通信事業者のネットワークを利用する。Lバンドはその信頼性で広く知られており、ミッションクリティカルなデータを配信するために各国政府から信頼されているため、Viasat と Skylo のD2Dネットワークは、企業、政府、遠隔地の消費者のニーズに応えるデータを安全に配信することができます。また、Viasat の静止ライセンスLバンドネットワークは、D2Dサービスの配信に理想的に適しており、地上周波数帯の使用や世界的な規制の変更・承認を必要としない。
Ligado SkyTerra 衛星ネットワークを使用し、2024年初めに北米で初期展開が計画されており、その後世界展開が予定されている。パートナーや顧客は Viasat や Skylo を通じてサービスにアクセスできるようになる。
Viasat のエンタープライズ・ランドモバイル担当バイスプレジデント、アンディ・ケスラー氏は次のように述べた。
Skylo との合意は、グローバルな接続性にとって極めて重要なポイントです。ユニークなレベルの耐障害性を備えたグローバルな狭帯域非地上波ネットワークの枠組みができ、MNO、チップセットメーカー、OEM、IoTソリューションプロバイダーが一体となって、企業、政府、消費者向けの次世代ソリューションを構築する際のイノベーションをサポートすることができます。グローバルな生産とサプライチェーンは、セルラー5Gで接続された都市と同じレベルの努力で、最も価値の高い遠隔エッジからデータにアクセスできるようになります。
Viasat のワイヤレス・イニシアティブ担当バイスプレジデント、アントン・モンク氏は次のように語っている。
Skylo とローンチ・パートナーと協力し、グローバル・ネットワークを提供できることをうれしく思います。このネットワークは今日から試験運用が可能であり、イノベーターのグローバル市場への参入を可能にします。Lバンドの静止衛星技術でネットワークを構築することで、地上周波数帯の特別な免許が不要となり、3GPP標準を利用することで、特にリリース17に続くエキサイティングな新リリースの相互運用性が保証されます」。
Skylo のCPO兼共同設立者であるタルン・グプタ氏は、次のように述べている。
今回の Viasat との提携は、コネクティビティの進化における変曲点を意味します。当社の画期的な85件以上の特許と3GPP Release-17 ベースの衛星技術を、Viasat の広範な静止ネットワーク、周波数帯能力、パートナーシップと融合させることで、前例のない接続性の世界を解き放ちます。このネットワークは単なる技術的なブレークスルーではなく、包括的でグローバルなイノベーションの触媒となるものです。
Viasat について
Viasat は、世界のすべての人とすべてのものがつながることができると信じるグローバル通信企業です。世界24カ国にオフィスを構える当社の使命は、世界中の消費者、企業、政府、軍隊がどのように通信し、接続するかを形作ることです。
Viasat は、地上、空中、海上など、どこにいても人々の生活にプラスの影響を与える、高品質で信頼性が高く、安全で、手頃な価格の高速接続を実現する究極のグローバル通信ネットワークを開発する一方、宇宙における持続可能な未来を築いています。
2023年5月31日、Viasat はインマルサットの買収を完了し、両社のチーム、技術、リソースを統合して新たなグローバル通信パートナーを誕生させました。