Rocket Lab (ロケットラボ)、Varda Space Industries (バルダ・スペース・インダストリーズ) のために宇宙製造カプセルを地球に持ち帰る準備を進める。米連邦航空局（FAA）はこのミッションに対して世界初の再突入許可を与え、ロケット・ラボは宇宙で高価値商品を製造するために設計された宇宙船とカプセルの目標再突入を実施できるようになった。
We're GO for reentry! Our space systems team now begin 24/7 mission operations over the next few days to set our spacecraft and @VardaSpace's capsule on the trajectory home to Earth. We'll share more updates over the coming days 🛰️🌎
Targeted landing date: 21 Feb. https://t.co/7T5EYuejyP
— Rocket Lab (@RocketLab) February 15, 2024
打ち上げと宇宙システムの大手企業である Rocket Lab (ロケット・ラボ / Nasdaq: RKLB) は2024年2月15日、米連邦航空局（FAA）が Varda Space Industries の宇宙製造カプセルの再突入を承認したことを発表しました。
これは FAA が Part450 再突入許可を与えた初めてのケースであり、また国防総省が民間宇宙会社と協力して政府所有の射場でのこの種のミッションの再突入を許可した初めてのケースでもある。バーダのカプセルはユタ砂漠への再突入と着陸を目標としている。
今後数日間、Rocket Lab は Winnebago-1 (ウィネベーゴ1号) と名付けられたカプセルを地球に帰還させるための一連の作戦を実施する。
– 2月18日夜（PT）：Rocket Lab の宇宙船に搭載されたキュリーエンジンの初回燃焼を行い、宇宙船を減速させ、近地点を下げ、ウィネベーゴ-1を最初のステージング軌道に投入する。目標軌道：300km x 500km。
– PT.2月20日午後：2回目のエンジン燃焼により、遠地点（地球から最も遠い地点を通過する点）を上昇させ、ウィネベーゴ1号を第2ステージング軌道に投入する。目標軌道：300km x 900km。
– PT.2月21日午後：探査機の3回目と4回目の最終エンジン燃焼により軌道を離脱し、ウィネベーゴ1を大気圏再突入軌道に投入。
Rocket Lab の300kg級宇宙船は、宇宙で8ヶ月以上、電力、通信、地上管制、姿勢制御を提供し、Varda のカプセルがHIVやC型肝炎の抗ウイルス薬として一般的に使用されているリトナビルの結晶を成長させることに成功した。
当初予定されていた再突入時期が2023年後半から調整されたため、Rocket Lab の宇宙船は意図された軌道寿命の2倍以上の運用を要求されたが、問題なくこなしている。宇宙船の公称性能が延長されたのは、その堅牢な設計、飛行実績のあるハードウェアとサブシステム、そして経験豊富なミッション・オペレーター・チームのおかげである。宇宙船には、スター・トラッカー、推進システム、リアクション・ホイール、ソーラー・パネル、フライト・ソフトウェア、無線、複合材構造、タンク、分離システムなど、Rocket Lab が設計・製造したコンポーネントやソフトウェアが組み込まれている。
このミッションは、Varda の宇宙空間での製造をサポートするために、同一の Rocket Lab 製宇宙船を使用する4つのうちの最初のミッションである。2機目の宇宙船は、カリフォルニア州ロングビーチにあるロケットラボの宇宙船製造施設で組み立て、統合、テストを完了し、今後数ヶ月のうちに打ち上げられる予定である。