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Rocket Lab、回収ミッションの一環として複数の衛星を打ち上げる

Rocket Lab (ロケットラボ)、回収ミッションの一環として複数の衛星を打ち上げる。このミッションは、第35回ミッションの成功に続き、今年2回目となるエレクトロンの海洋回収の試みである。

打ち上げサービスと宇宙システムの世界的リーダーである Rocket Lab (ロケット・ラボU / Nasdaq: RKLB) は2023年6月22日、次のエレクトロン・ミッションで7基の衛星を宇宙に配備し、打ち上げ後にロケットのブースターを回収する試みを行うことを発表しました。

「Baby Come Back (ベイビー・カム・バック)」ミッションは、Rocket Lab の39回目のエレクトロン打ち上げで、2023年7月14日(協定世界時)にニュージーランドのマヒアにあるロケットラボ発射場1のパッドAから打ち上げられる予定である。

Rocket Lab はこのミッションの一環として、エレクトロンの第1段の海上回収も計画している。Rocket Lab の回収チームは、カスタマイズされた船を使ってエレクトロンを回収し、分析のためにステージをロケットラボの製造施設に持ち帰る。この回収ステージからのデータは、Rocket Lab の進行中の回収・再利用プログラムに反映される。

「Baby Come Back」ミッションはライドシェアミッションであり、複数の顧客の衛星を運ぶ。

Rocket Lab の創設者兼CEOであるピーター・ベック氏は次のように述べています。

このミッションは、顧客が障害に遭遇した際に宇宙へのアクセスを可能にすることで、加速されたスケジュールで即応性のある宇宙機能を提供する Rocket Lab の能力を実証するものである。エレクトロンは世界で最も信頼性の高い小型ロケットであり、顧客のペイロードをスケジュール通りに届けることができることを実証している。

「Baby Come Back」ミッションに搭載されるペイロードは以下の通り

・NASA

NASAのスターリング・ミッションは、将来の「スウォーム」ミッションを可能にする技術をテストするために設計された4機のキューブサット・ミッションである。宇宙船群とは、特定の目標を達成するために、複数の宇宙船が自律的に活動を調整することを指す。スターリングは、宇宙空間でのネットワーク通信、宇宙船間のオンボード相対航行、自律的な操縦計画と実行、および分散型科学自律性(小型宇宙船が自律的に観測に反応する実験)の技術を実証し、将来の科学ミッションへの道を開く。

・Space Flight Laboratory (SFL)

Space Flight Laboratory (スペース・フライト・ラボラトリー /SFL) は、Telesat のフェーズ1 LEO衛星の廃止後、顧客とエコシステムベンダーのテストキャンペーンに継続性を提供する Telesat のLEO 3実証衛星の打上げに Rocket Lab を選択した。

・Spire Global

全地球航法衛星システム電波掩蔽(GNSS-RO)ペイロードを搭載した2機の3U衛星を打ち上げる。スパイアの衛星は、電波技術を用いてリアルタイムで地球を観測する。Spire のGNSS-ROペイロードによって取得されたデータは、予測の精度を向上させるために気象モデルに同化することができるグローバルな気象インテリジェンスを提供する。Spire はGNSS-RO気象データの最大の生産者であり、1日に20,000以上のROプロファイルを収集している。