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小型ロケットの打上げ会社 Astra、2024年に倒産の可能性?

小型ロケットの打上げ会社 Astra (アストラ / ASTR)、宇宙投資家の間で、”今年倒産?” の可能性について言及される。Astra は2023年末から資金難に直面しており、唯一の稼ぎ頭だっらロケットエンジン部門も上手くいってないようで、昨年末から不審なニュースが相次いでいる。

Astra、1.50ドルのCEOからの買収提案をSECに提出

昨年、11月には1.50ドルのCEOからの買収提案をSECに提出したが、Astra の創業者であるクリス・ケンプ氏とアダム・ロンドン氏は2024年2月24日、取締役会に書簡を送り、1株あたり1.5ドルで非公開化するという、以前に開示された拘束力のないオファーを修正した。

株価を1株当たり0.50ドルに修正

新たに修正された提案では、株価を1株当たり0.50ドルに修正し、次のような理由を挙げている

1. 合意に達するのが遅れたことによる継続的な現金消費
2. 複数の第三者アドバイザーを利用することによる営業外費用の増加
3. 特別委員会、顧客および投資家は、取引完了時に会社のバランスシートに、今後の事業を支える十分な現金があることを求めている
4. この取引を支援するためにこれまでに確認された投資家の資金量に置き換え、差し迫った破産に代わるものとして、特別委員会が満足する持続可能な解決策を特定することが急務であること

修正案では、バランスシートに2,000万ドル、顧客からの注文手配から860万ドルの可能性がある。

まだ実現に至らず …

2024年2月26日、小型ロケットの打上げ会社 Astra (アストラ / ASTR) は2023年2月10日付のクリス・ケンプ・リビング・トラスを通じて、当社の最高経営責任者(CEO)兼会長兼取締役であるクリス・ケンプと、当社の最高経営責任者(CEO)であるアダム・ロンドンとの間で、その後の資金調達を完了した。

その後の資金調達による手取概算額は、募集経費控除後で約 275,000 ドルであった。その後購入した転換社債の売却後、修正条項に従い、当社は最大1,090万ドルを追加発行する可能性があります。

特別委員会は、法務アドバイザーおよび財務アドバイザーと協議の上、本改定案をその条件も含めて慎重に検討・検討しております。当社は、特別委員会の監督の下、様々な資金調達の選択肢や取引を検討してまいりましたが、いずれも実現には至っておりません。当社の現在の流動性状況を鑑み、特別委員会は現時点において、本改定提案に代わる唯一の選択肢は、破産法第7章に基づく救済のための任意申し立てを行うことであると考えています。

つまり、Astra としては非公開化したいのだが、このオファーが実現せず、このオファーが最終的に実現しなければ唯一の選択肢は破産しかないということになってしまう。

Astra の創設者であるクリス・ケンプとアダム・ロンドンは、会社を非公開化するための改訂された提案を出していますが、この提案が合意に至らず、かつ他に持続可能な解決策が見つからない場合、会社は破産を迎える可能性が高いと述べています。彼らは、提案された取引価格を1.50ドルから0.50ドルに下げることで、延期による現金の燃焼、第三者アドバイザーの使用による非営業経費の増加、取引完了時に会社の資産表上に十分な現金を確保する必要性、そして迅速な持続可能な解決策の特定の緊急性を考慮しています。