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レイ・ダリオ氏、2024年の世界経済の見通しについて「悲観的」だと語る

ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏は2023年10月23日、「砂漠のダボス会議」と呼ばれるサウジアラビアで開催された会議 Future Investment Initiative (フューチャー・インベストメント・イニシアチブ) で、2024年の世界経済の見通しについて「悲観的」だと語った。

このフューチャー・インベストメント・イニシアチブで、カーライルの共同創業者デイビッド・ルーベンスタインがモデレーターを務めたパネルディスカッションの中で、ダリオ氏は「政治的、金融的、紛争的な環境がある」と、ブルームバーグが公開した短い動画の中で次のように述べている。

政治的、金融的、紛争的な環境がある

現在は政治、金融、紛争といった環境がある。それと同時に、現在は最大の発明力がある。私たちは、素晴らしいものを生み出す可能性を秘めた素晴らしい技術開発について話しています。

しかし、それが問題になることもあると思います。時間軸で考えれば、金融政策などは世界により大きな影響を与えるでしょう。世界の格差を見ていると、楽観的になるのは難しい。

本当の問題は、私たちがお互いにどう対処するかだと思います。もし私たちが平和を維持することができれば、そしてお互いに戦争をすることなく、健全で競争的な環境を手に入れることができれば、私たちは良い状態になるでしょう。

私たちは適応していくでしょう。

ダリオ氏は、9月以降の投資対象に「現金」をあげていた

レイ・ダリオ、「現金は良い投資対象」であり「債券や負債は持ちたくない」と語る

ダリオ氏は、9月にシンガポールで開催された第10回ミルケン研究所アジア・サミットで、「現金は良い投資対象」であり「債券や負債は持ちたくない」と語っていた。

正に9月、10月以降は、ダリオ氏が予想したようにキャッシュ・イズ・キングという展開になっており、伝説の投資家マーク・ミネルヴィニ氏も直近の相場で、今は “現金が王様だ!” というツイートをしています。

しかし個人投資家として、9月10月はアノマリー的な調整期間であることも考慮し、1年でアノマリー的にもパフォーマンスが良いとされている最後の2ヶ月を取りにいきたいところでもあります。

個人的には、まだこのサイクルには先があるような気がしており、リスクを取りつつ今後の相場が上なのか?下なのか?を見極めたいと思っています。