
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:ALTO-101(CIAS:統合失調症関連認知機能障害)— 精密精神医療(バイオマーカー選択)による POC 試験が最前線。
補足:ALTO-300(MDD:大うつ病、P2b)、ALTO-100(双極性うつ補助、P2b)、ALTO-203(覚醒/認知、P2 POC)、ALTO-207(TRD、P2b 準備)を進行。
対象:統合失調症関連認知機能障害
作用:脳由来バイオマーカーで被験者選定する精密精神医療アプローチ
対象:大うつ病(単剤/補助の最適化は試験ごとに定義)
作用:バイオマーカー選択によるレスポンダー集団の特定
対象:双極性うつ(既存治療への補助)
作用:神経可塑性の増強を志向する経口薬+BM選択
対象:覚醒/認知の低下を伴う適応(適応選定を最終化中)
作用:非刺激薬としての覚醒・認知改善(θ/β比でtarget engagementと反応予測を確認)
対象:抗うつ薬不応の TRD
作用:ドパミン作動薬の併用設計(導入資産、PAX-D相当の強い効果を背景)
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ALTO-101 | CIAS(統合失調症関連認知機能障害) | Phase 2 POC | Fast Track(2025/10/03)。BM選択型 P2、theta ITCを主要評価に採用 | 中枢系イベント(傾眠・頭痛等)をモニター | 経口単剤。認知指標+機能アウトカムの改善を狙う | 中:未充足大(有効薬乏しい) | BM一貫性の裏付け強化。 読出し:Q4 2025 |
| ALTO-300 | MDD(大うつ病) | Phase 2b | 中間解析で継続+BM陽性を~200例に拡大 | 自殺念慮/賦活化/睡眠関連などを監視 | 経口単剤/補助最適化。早期応答と持続性を評価 | 大:MDD主流市場 | 精密精神医療で差別化。 TL:mid-2026 |
| ALTO-100 | 双極性うつ(補助療法) | Phase 2b | 補助療法 P2b。盲検PKで96% PK陽性 | 賦活化/躁転、体重・代謝を監視 | 既存治療へ追加。症状・機能の双方を評価 | 中:有効薬限られる | BM+PK管理でリスク低減。 TL:H2 2026 |
| ALTO-203 | 覚醒/認知低下(適応選定中) | Phase 2 POC | PD/バイオマーカー駆動 P2(θ/β比でTE+反応予測を確認) | 不眠/心血管/依存性の懸念は低い設計を想定 | 非刺激薬・経口。日中覚醒と認知を改善 | 中:適応次第で拡大 | PD陽性で次試験設計へ。 設計更新を随時 |
| ALTO-207 | TRD(治療抵抗性うつ) | Phase 2b 準備 | potentially pivotal想定(FDA協議済) | 賦活化/精神運動不穏を監視 | ドパミン作動薬併用。BMでレスポンダー選択 | 大:高未充足のTRD | P2b開始:mid-2026/2027早期にP3開始方針 |
- 精密精神医療:EEG・行動課題・ウェアラブル等の脳由来バイオマーカーでレスポンダーを事前選別、試験感度と成功確率を高める設計。
- 分散ポートフォリオ:認知(CIAS/203)と気分障害(MDD/BPD/TRD)に跨るレイト段階群(P2b中心)で価値の層を形成。
- 財務余力:会社見通しで2028年までのランウェイ(複数トップラインを通過可能)。
Perceptive Advisors が筆頭投資家としてコミット:
2025年10月20日に実施の $50M パイプド・ファイナンス(私募増資)を主導。調達資金は ALTO-207(TRD) の開発加速(P2b立ち上げ→早期 P3準備)に充当予定。
Perceptive の大量保有(13G):
2025年10月10日提出の Schedule 13G で1,989,393株(7.3%) を開示。四半期末発行済株式数 27,076,629 株に基づく比率。
BlackRock の保有推移:
2025年7月16日付 13G/A で561,363株(2.1%) を開示(2024年11月時点の 1,445,734 株から減少)。
資本政策の整理:
私募増資実施に先立ち、2025年10月末付で ATMプログラムを終了(下期はATM未使用)。希薄化手段の明確化と開発資金の一括確保を示唆。
資金余力のアップデート:
Q2’25時点の $148.1M に私募資金を加え、2028年 までのランウェイ見通しを再確認。
ALTO-203 POC:PD/BM確立
覚醒・認知の薬力学効果と患者選択バイオマーカー(EEG高θ/β比)を特定、次試験設計へ活用。
ALTO-101(CIAS)P2 POC トップライン
Fast Track取得後の初読出し。認知・機能アウトカムでの分離に注目。
ALTO-300 P2b トップライン / ALTO-207 P2b 開始
MDD主要読出し(中間解析でBM陽性を拡大)と、TRDでのpotentially pivotal設計のP2bを開始(FDA協議を反映)。
ALTO-100(双極性うつ補助)P2b トップライン
補助療法での実用性(有効性×安全性)を評価し、次段階を判断。
ALTO-101(CIAS)P2 POC トップライン(Fast Track背景)、ALTO-203 の設計更新・次試験の方針公表
ALTO-300 P2b トップライン、ALTO-207(TRD)P2b開始(potentially pivotal想定)
ALTO-100 P2b トップライン → 次段階方針、ALTO-207のP3早期2027開始方針(規制整合次第)
