承認済み製品 / 現状
承認済み製品:2製品(米国)
NUPLAZID®(pimavanserin) — パーキンソン病精神病(幻覚・妄想)。
Q2 2025売上:$168.5M(YoY +7%)。通期売上レンジ $665–690M の下限引き上げ。
DAYBUE®(trofinetide) — レット症候群(2歳以上)。
Q2 2025売上:$96.1M(YoY +14%)。LOTUS(RWD)長期データ更新を継続。
主要臨床成績
Q2 2025
総売上 $264.6M(+9% YoY)— 2製品の伸長を確認
Q3 2025
ACP-101(PWS)P3 COMPASS:主要評価項目 未達を公表
Q4 2025–Q2 2026
ACP-204(LBDP/ADP)P2:学会発表・解析アップデート見込み
継続
DAYBUE:RWD(LOTUS)長期有効性・安全性の追加開示
臨床試験パイプライン
Phase 2
ACP-204(ADP / LBDP)
対象:アルツハイマー病の精神症状(ADP)、レビー小体型認知症の精神症状(LBDP)
作用:5-HT2A を主標的とする次世代抗精神病(pimavanserin後継)
進捗:P2進行中。LBDP関連の発表を予告
今後:Q4 2025–Q2 2026 にかけて学会/解析更新見込み
Phase 1
ACP-211(精神・気分障害)
対象:TRD/MDD等(詳細適応は探索段階)
作用:新規機序(詳細非開示)
進捗:SAD/MAD等の初期評価を継続
次読出し:安全性・PK/PD の更新を適時
Phase 1
ACP-711(本態性振戦)
対象:本態性振戦
作用:震え改善を指向(機序非開示)
進捗:初期安全性・用量反応の評価中
今後:初期PoC設計の検討
Phase 3(主要未達)
ACP-101(PWS・過食)
対象:プラダー・ウィリー症候群の過食
作用:点鼻 carbetocin(オキシトシン類縁体)
結果:Q3 2025 COMPASS PWS:主要評価項目 未達
次方針:開発方針を精査(継続/設計変更/停止/提携)
ポートフォリオの優先順位見直しへ
パイプライン早見表
パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ACP-204(5-HT2A指向) | ADP / LBDP | Phase 2 | 適応探索型 P2(解析・学会発表を段階実施) | セロトニン系:中枢系AESI(傾眠・転倒等)を監視 | 単剤中心 → 既存抗精神病薬/非薬物療法との位置付け検討 | 中〜大:高齢者中枢領域の未充足大 | pimavanserin後継の本命。 データ露出:Q4 2025–Q2 2026 |
ACP-211(新規機序) | TRD/MDD 等 | Phase 1 | 初期PoCへ向けたSAD/MAD完遂後にP2設計 | クラス特有の精神神経・心電・肝酵素等をモニター | 単剤 → うつ病標準治療との併用余地 | 大:気分障害領域 | 差別化機序の確認が鍵 |
ACP-711(震え改善) | 本態性振戦 | Phase 1 | 初期安全性・用量反応評価 | 中枢系AESI(鎮静・ふらつき)などに留意 | 単剤 → 既存治療抵抗例での位置付け検討 | 中:高齢者比率高 | 非侵襲的選択肢としてのポテンシャル |
ACP-101(点鼻carbetocin) | PWS の過食 | Phase 3(主要未達) | 登録P3(COMPASS PWS)— 主要評価未達 | 鼻腔投与に伴う局所反応/心血管/中枢系イベント監視 | 単剤。生活指導/支援療法との併用前提 | 希少:PWS | 次方針アップデート待ち |
NUPLAZID® | PD精神病 | 市販中 | — | 処方実臨床下での転倒・認知・心電等を継続監視 | 単剤。高齢者ケア・精神科領域での浸透強化 | 中〜大 | 安定成長。ガイダンス下限引き上げ寄与 |
DAYBUE® | レット症候群(2歳以上) | 市販中 | — | 小児希少疾患の長期安全性(RWD)を継続評価 | 単剤。小児→成人移行での最適化 | 希少 | 世界初・唯一。RWDで継続需要可視化 |
ポイント
- 収益基盤:市販2製品(NUPLAZID/ DAYBUE)で安定的キャッシュ創出。Q2 2025 総売上は $264.6M。
- 中期成長ドライバー:ACP-204(ADP/LBDP)P2の結果が価値のカギ。忍容性・有効性プロファイルで差別化を検証。
- ポートフォリオ最適化:ACP-101(PWS)P3主要未達を踏まえ、費用配分/優先順位を再設計。
ファンドのポジション
主要バイオ特化/汎用ファンドの保有動向(13G/13D、機関保有率、ショートインタレスト等)を踏まえ、ACP-204 の読出し時期(Q4 2025–Q2 2026)前後のフロー変化を注視。市販2製品の売上トレンド(RWD/償還)と併せてセンチメントを評価。
開発ロードマップ
完了:Q2 2025
四半期業績更新
総売上 $264.6M(+9% YoY)。NUPLAZID/ DAYBUE ともに二桁近い成長を維持。
完了:Q3 2025
ACP-101(PWS)COMPASS PWS
主要評価項目 未達を公表。今後の方針を精査。
Q4 2025
ACP-204(LBDP)学会発表
LBDP関連のデータ発表を予定。解析アップデートに注目。
Q1–Q2 2026
ACP-204(ADP/LBDP)P2 解析更新
主要/中間解析の公表機会。後期試験デザインの議論が進展見込み。
継続
DAYBUE(Rett)RWD(LOTUS)
長期有効性・安全性、成人移行の実臨床アウトカムを順次更新。
注目すべきカタリスト
短期(〜Q4 2025)
ACP-204(LBDP)学会発表、DAYBUE RWD 追加、NUPLAZID 通期レンジ達成度
ACP-204(LBDP)学会発表、DAYBUE RWD 追加、NUPLAZID 通期レンジ達成度
中期(Q1–Q2 2026)
ACP-204(ADP/LBDP)P2 解析更新 → 後期試験方針の明確化
ACP-204(ADP/LBDP)P2 解析更新 → 後期試験方針の明確化
長期(2026年〜)
ACP-211/ACP-711 のPoC進展、PWSプログラムの方針確定
ACP-211/ACP-711 のPoC進展、PWSプログラムの方針確定