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トム・リー、市場がベアになることはなく株式に対する強気な見方を示す

Fundstrat (ファンドストラット) の共同設立者である Tom Lee (トム・リー) 氏がCNBCの「Closing Bell: Overtime」に参加し、株式に対する強気な見方を披露しています。

市場がベアになることはない

トム・リー氏は、株式市場の上昇には強気のナラティブがあり、それが今後も続くと語っています。最近の好業績と2四半期の連続上昇によって、市場がベアになることはないとの見方を示しています。しかし、米国連邦準備制度理事会 (FED) の景気後退の予測については、投資家が過剰反応している可能性があると述べています。

今週はまともなインフレが印刷されましたが、週半ばには、景気後退に関するFRBのコメントやFOMC議事録の影響で、市場が売られることもありましたね。このことは、論理や直感が不況になると言っているのと同じくらい、業績が実際に良くなっていることを示していると思います。

今日は銀行の業績が良かったということですが、実際、2年分の業績を積み上げてみると、2年前の業績よりもまだ上がっています。このような業績後退を人々はこう呼びますが、それは昨年の業績が非常に良かったからです。

1950年以来、弱気相場ではこのようなことはありませんでした。したがって、そのように感じられないかもしれませんが、今の市場を動かしているのは本当に強気のシナリオだと思います。

景気後退予測に過剰反応する必要はない

金融危機による景気後退の予測については、FEDのスタッフの予測であるため、過剰反応する必要はない。今週もFEDの議事録が発表されましたが、その中でFEDは銀行危機が潜在的にマイルドな景気後退につながると予測しているとのことでした。

FEDのスタッフが景気後退の第一声をあげたことに、投資家は過剰に反応したのかもしれませんね。昨年は、FEDのスタッフが、アナリティクスのハッキングにより、事務的なミスをした可能性があると話題になりました。

さらに重要なことは、FEDが慎重であることが適切であり、不況があることを念頭に置いておくことです。つまり、言いたくはないが、まったく悪いニュースというわけではなく、金利がピークに達するまでの上限を設定することになる。

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まとめ

まとめると、2022年より続いたベア相場は一旦この辺で終了。市場にはインフレ再燃、銀行破綻のリスクなど目を凝らせばリスクは存在するものの、ここまでのネガティヴ要素は織り込んでいるように思えます。

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景気後退は逆説的に金利の低下を見込んで投資家は株式に出陣するので、今はそのような買いが入っている段階とも言えます。また、5月のFOMCが最後の利上げとなる可能性があり、それらを見込んだ買いであるとも言えます。

不況期は投資のベストタイミング?

ここからはとにかく、2023年第一四半期の決算がかなり重要になり、ここで悪い決算を出してしまうと再び売られることになるかもしれません。今は引き続き、指数やエネルギー株、ラテン株、新興国 (エマージングを含む) をロングしたいと思います。

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SPAC (特別目的買収会社) 企業の倒産が増加傾向

一方、2020年の金融相場でSPAC上場した新興企業の倒産が増加傾向にあります。FRBが高金利を維持した場合、これらの企業は資金調達が困難になり、この傾向は加速するかもしれません。