
2024年10月:FHD-909 / LY4050784で最初の患者投与を実施。SMARCA4変異固形がんを対象とするPhase 1 dose-escalation試験が進行中。
2026年Q1:FHD-909 / LY4050784のPhase 1 dose escalationが継続。SMARCA4変異NSCLCを中心に、初期安全性、RP2D、初期有効性シグナルが次の焦点。
2026年AACR:FHD-909 + anti-PD-1抗体の前臨床併用データを発表。complete regression、durable tumor regression、immune memory が示され、NSCLCフロントライン併用開発の可能性が注目点。
2026年:FHT-171 / CBPd-171は前臨床 / IND-enabling段階へ。ER+乳がんを中心に、CBP selective degrader として開発。
2026年:Selective EP300 degraderも前臨床 / IND-enabling段階へ。多発性骨髄腫、DLBCLなど血液がんを主な対象として開発。
2026年:Selective ARID1B degraderは早期前臨床。ARID1A変異がんを対象に、in vivo proof of concept が次の焦点。
2024年12月:FHD-286は再発・難治性AMLでの自社単独開発を中止。現在は提携または investigator-sponsored trial を模索する位置づけ。
承認済み製品:なし
主力プログラム:FHD-909 / LY4050784 — SMARCA4変異固形がん、特にNSCLCを狙うSMARCA2 / BRM選択的阻害薬。
補足:FHTX は、クロマチン制御 / BAF複合体 / 転写制御を標的とする臨床・前臨床バイオ企業。現在の投資ストーリーは、FHD-909 のPhase 1初期データと、CBP / EP300 / ARID1B degrader パイプラインの臨床入りに集中している。
対象:SMARCA4 alteration を持つ局所進行または転移性固形がん、特にNSCLC
作用:SMARCA2 / BRM 選択的阻害薬。SMARCA4欠損がんのSMARCA2依存性を狙う synthetic lethality アプローチ
対象:ER+乳がん、CBP依存固形がん
作用:CBP selective degrader。CBP/EP300の二重阻害・二重分解による毒性リスクを避け、CBP選択的分解を狙う
対象:多発性骨髄腫、DLBCLなど血液がん、前立腺がん
作用:EP300 selective degrader。EP300 lineage dependency を持つがんを狙う
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FHD-909 / LY4050784 | SMARCA4変異固形がん、特にNSCLC | Phase 1 | SMARCA4 alteration を持つ局所進行または転移性固形がんを対象とするdose-escalation試験 | 現在確認中。今後はSMARCA2阻害の治療域、長期投与可能性、併用時の忍容性が焦点 | 経口SMARCA2 / BRM選択的阻害薬。単剤に加え、anti-PD-1、KRAS阻害薬、化学療法との併用可能性 | 中〜大:SMARCA4変異NSCLCを中心とするバイオマーカー選択がん | FHTXの主軸。 近い焦点:Phase 1初期データ、RP2D、dose expansion移行 |
| SMARCA2 degrader | SMARCA4変異がん | 前臨床 / 提携 | Lilly提携下で開発されるSMARCA2標的degraderプログラム | 前臨床段階。SMARCA2分解による選択性・忍容性の確認が必要 | SMARCA2 degrader。FHD-909とは異なるSMARCA2標的アプローチ | 中〜大:SMARCA4変異がん | FHD-909の後続・補完軸。 ただし現時点では詳細開示が限定的 |
| FHT-171 / CBPd-171 | ER+乳がん、CBP依存固形がん | 前臨床 / IND-enabling | 2026年にIND-enabling studies、2027年にIND提出予定 | 前臨床で良好な忍容性を示唆。CBP/EP300 dual阻害に伴う血小板毒性などを避けられるかが焦点 | CBP selective degrader。weekly subcutaneous dosingを想定したLAI formulationも最適化 | 大:ER+乳がんを中心とする固形がん | FHD-909に次ぐ重要自社資産。 近い焦点:2027年IND提出 |
| Selective EP300 degrader | 多発性骨髄腫、DLBCLなど血液がん、前立腺がん | 前臨床 / IND-enabling | 2026年にIND-enabling studies、2027年にIND提出予定 | 前臨床でdual CBP/EP300 inhibitorより良好な安全性を示唆。血小板数、体重減少などが確認ポイント | EP300 selective degrader。血液がんにおけるEP300 lineage dependencyを狙う | 中〜大:MM / DLBCLなど血液がん | degraderパイプラインの厚みを示す資産。 近い焦点:2027年IND提出 |
| Selective ARID1B degrader | ARID1A変異がん、子宮内膜がん、胃がん、膀胱がん、NSCLCなど | 早期前臨床 | 2026年にin vivo proof of conceptへ進む計画 | 早期前臨床段階。経口化、分解選択性、in vivo忍容性が今後の焦点 | ARID1B degrader。ARID1A欠損がんのARID1B依存性を狙うsynthetic lethalityアプローチ | 大:ARID1A変異がんは複数がん種に広がる可能性 | 成功すれば対象患者数は大きいが、まだ早期。 近い焦点:in vivo PoC |
| FHD-286 | 再発・難治性AMLなど | 開発優先度低下 / 自社単独開発中止 | AMLでdecitabine併用を評価したが、自社単独開発継続の有効性基準に届かず中止 | 客観的奏効は見られたが、開発継続判断には不十分 | BRG1 / BRM阻害薬。今後は提携またはinvestigator-sponsored trialを模索 | 中:AMLなど血液がん | 現在の株価ドライバー性は低い。 FHTXの主役はFHD-909とdegrader pipelineへ移行 |
- FHD-909が主軸:FHTXの投資ストーリーは、現時点ではSMARCA4変異がん × SMARCA2阻害のPhase 1データに大きく依存。
- Lilly提携の重要性:FHD-909 / LY4050784 はLillyとの共同開発で、米国では50:50の共同開発・共同商業化。開発実行力の面ではプラス材料。
- 併用戦略が拡張余地:FHD-909は単剤だけでなく、anti-PD-1、KRAS阻害薬、化学療法との併用可能性が注目点。
- degrader pipelineの厚み:CBP / EP300 / ARID1B degrader が後続に控えており、FHD-909単独企業から脱却できるかが中期テーマ。
- 2026年の見方:承認・ピボタル入りの年というより、FHD-909のPhase 1進捗+前臨床degrader群のIND準備を確認する年。
今回いただいた情報には主要ファンドの保有データは含まれていないため、この欄は未反映です。必要であれば、最新の13D / 13G / 機関保有を別途調べて、FHTXに対するバイオファンドの見方まで追記できます。
FHD-909 / LY4050784 Phase 1 初回患者投与
SMARCA4変異固形がんを対象とするPhase 1 dose-escalation試験で最初の患者投与を実施。
FHD-286 自社単独開発中止
再発・難治性AMLでdecitabine併用を評価したが、自社単独開発を継続する有効性基準に届かず、提携またはIST模索へ移行。
FHD-909 Phase 1 dose escalation 継続
安全性、PK/PD、RP2D、SMARCA4変異NSCLCでの初期有効性シグナルが焦点。
FHD-909 併用開発の方向性確認
anti-PD-1、KRAS阻害薬、化学療法との前臨床併用データを踏まえ、dose expansionやフロントラインNSCLC併用試験への展開可能性を確認。
CBP / EP300 degrader IND-enabling studies
FHT-171 / CBPd-171 と Selective EP300 degrader の臨床入り準備を進める。毒性、製剤、PK/PD、標的分解の確認が焦点。
ARID1B degrader in vivo proof of concept
ARID1A変異がんを対象とするARID1B degraderで、in vivo PoCを目指す。
CBP degrader / EP300 degrader IND提出予定
FHD-909に続く自社degrader pipelineの臨床入りが中期的な重要カタリスト。
FHD-909 / LY4050784 のPhase 1 dose escalation進捗、初期安全性、RP2Dの見え方、SMARCA4変異NSCLCでの初期有効性シグナル
FHD-909のdose expansion移行判断、anti-PD-1 / KRAS阻害薬 / 化学療法との併用開発方針、CBP / EP300 degrader のIND-enabling進捗
FHT-171 / CBPd-171 のIND提出、Selective EP300 degrader のIND提出、ARID1B degraderのin vivo PoC、FHD-909の拡大コホートまたは併用試験データ
