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【CMPX】Compass Therapeutics のカタリストとロードマップ

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【CMPX】Compass Therapeutics のカタリストとロードマップ

2026年秋の焦点:tovecimigの規制パスと、CTX-10726のPD-1×VEGF-A価値検証

CMPXの現在の本丸は、tovecimig(DLL4×VEGF-A)のBTC 2LにおけるBLAパスです。COMPANION-002の最終解析では、主要評価項目ORRは18.0% vs 5.3%(p=0.0228)、重要副次評価項目PFSは4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001と強い一方、OSは8.9カ月 vs 9.4カ月、HR=1.05、p=0.78で未達。対照群の54%がtovecimigへクロスオーバーしたため、FDAがORR/PFSとクロスオーバー解析をどこまで評価するかが最大の論点です。

会社は2026年Q3にFDAからCOMPANION-002に関するフィードバックを得る見込みで、その内容を踏まえて2026年内の潜在的BLA提出を目指しています。現時点では、FDAが現在のデータセットだけで申請可能と正式に合意したとは公表されていません。

もう一つの重要資産がCTX-10726(PD-1×VEGF-A)です。Phase 1は進行中で、2026年Q4に初期臨床データを予定。前臨床ではivonescimabとの直接比較でより強いPD-1阻害・腫瘍制御を示しており、2026年9月にivonescimabがHARMONi-2でpembrolizumabに対するOS優位を示したことで、PD-1×VEGFというクラス自体の臨床的妥当性はさらに高まりました。ただし、これはCTX-10726自身の臨床成功を保証するものではなく、Q4データが最初の本格的な価値検証になります。

ハイライト

2026年9月2日:SMMT / Akesoのivonescimab(PD-1×VEGF)がHARMONi-2 Phase 3でpembrolizumab単剤に対するOSの統計学的有意改善を達成。CMPXのCTX-10726も同じPD-1×VEGF-Aクラスであり、クラス全体の臨床的妥当性がさらに高まった。一方、CTX-10726自身はまだPhase 1であり、臨床上の同等性・優越性は未証明。

2026年8月6日:Q2決算・事業アップデート。COMPANION-002最終解析でtovecimig+paclitaxelのORRが18.0%(20/111)へ更新され、paclitaxel単独5.3%に対してp=0.0228。会社は2026年Q3にFDAフィードバックを見込み、その後に2026年内の潜在的BLA提出へ進む方針。

2026年8月6日:2026年6月30日時点の現金・市場性証券は$180M。会社想定のランウェイは2028年まで。CTX-8371拡大型コホート追加データとCTX-10726初期臨床データはともに2026年Q4予定。CTX-471のNCAM陽性腫瘍Phase 2は2026年Q3開始予定

2026年7月17日:tovecimigのCOMPANION-002データがESMO Congress 2026の口頭Proffered Paperに採択。発表は2026年10月24日。ORR/PFS/OS曲線、DoR、サブグループ、安全性、クロスオーバー解析の詳細が焦点。

2026年4月:tovecimig+paclitaxelのBTC 2L COMPANION-002 Phase 2/3で、PFSは4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001と統計学的有意に改善。一方、OSは8.9カ月 vs 9.4カ月、HR=1.05、p=0.78で未達。対照群からの54%クロスオーバーがOS解釈を難しくしている。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:tovecimig(旧CTX-009, DLL4×VEGF-A)— BTC(胆道がん)2L。COMPANION-002 Phase 2/3でORR 18.0% vs 5.3%、PFS 4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44とポジティブ。一方、OSはクロスオーバーにより解釈が難しい。2026年Q3のFDAフィードバック、10月24日のESMO、年内の潜在的BLA提出が次の重要イベント。

補足:CTX-10726(PD-1×VEGF-A)は2026年Q4初期データ予定。SMMT / ivonescimabのPhase 3成功によりクラス価値が高まっており、CMPXの重要な上振れオプション。CTX-8371(PD-1×PD-L1)もQ4に拡大型追加データ、CTX-471(CD137アゴニスト)はQ3にPhase 2開始予定。

主要臨床成績
18.0%
ORR(tovecimig+PTX)
vs 5.3%(p=0.0228)

4.7カ月
mPFS(tovecimig+PTX)
vs 2.6カ月、HR=0.44

OS未達
mOS 8.9カ月 vs 9.4カ月
クロスオーバーで解釈困難

10/24
ESMO 2026 口頭発表
COMPANION-002完全データ

$180M
現金・市場性証券(2026年Q2)
ランウェイ:2028年まで

臨床試験パイプライン
Phase 2/3
tovecimig(DLL4×VEGF-A)

対象:BTC 2L(COMPANION-002)/BTC 1L IST/DLL4陽性・他がん種拡張を検討

投与:tovecimig+パクリタキセル。BTC 1Lではgemcitabine + cisplatin + durvalumabとの併用ISTも進行中。

主要評価:ORR 18.0% vs 5.3%(20/111 vs 3/57、p=0.0228、BICR評価、達成)
PFS:mPFS 4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001(重要副次評価項目達成)
OS:ITTではmOS 8.9カ月 vs 9.4カ月、HR=1.05、p=0.78。54%クロスオーバーにより解釈困難
規制:Fast Track / Orphan Drug。2026年Q3にFDAフィードバック予定、内容を踏まえて2026年内の潜在的BLA提出へ進む方針
ESMO:2026年10月24日に口頭Proffered Paper。DoR、サブグループ、PFS/OS曲線、安全性の詳細が焦点
安全性:新たな安全性シグナルなし。ただし併用群のGrade 3以上高血圧は52%(治療関連44%)で、実用上の重要論点

Phase 1
CTX-8371(PD-1×PD-L1)

対象:post-ICI 固形がん・血液がん(TNBC / NSCLC / Hodgkin lymphoma など)

所見:ASCO 2026のdose escalationでTNBC、NSCLC、HLに奏効。評価可能15例でORR 20%、DCR 60%。

高用量群:3.0 / 10.0 mg/kgでORR 33%(2/6)。TNBCは標的病変90%以上縮小、HLは代謝学的PR、NSCLCはpseudo-progression後に標的病変消失
持続性:TNBC 10.5+カ月、HL 7.5+カ月。両患者はデータ時点で治療継続
安全性:DLTなし。治療関連AEは原則Grade 1/2で、例外は無症候性Grade 3リパーゼ上昇1例
拡大型:TNBC n=28、NSCLC n=28、HL n=12。3.0 mg/kg と 10.0 mg/kg を評価
次読出し:2026年Q4に拡大型コホート追加データを予定

Phase 2(Q3開始予定)
CTX-471(CD137 / 4-1BB アゴニスト)

対象:NCAM(CD56)陽性腫瘍バスケット

所見:Phase 1 で忍容性/活性を確認。NCAM陽性腫瘍で患者選択を強める方針。

計画:2026年Q3にPhase 2開始予定。8月6日のQ2アップデート時点では開始予定を維持

Phase 1
CTX-10726(PD-1×VEGF-A)

対象:post-ICI 固形がん(RCC、胃食道がん、HCC、子宮体がんなど)

所見:tetravalent PD-1×VEGF-A二重特異性抗体。ivonescimab類似テーマだが、Compassはより強いPD-1 blockadeと差別化を主張。

進捗:Phase 1開始済み。0.3 / 1.0 / 3.0 / 10.0 mg/kg の3+3用量漸増
次読出し:2026年Q4に初期臨床データを予定

PD-1×VEGF-Aテーマのライン拡張候補

パイプライン早見表
パイプライン 対象 現在地 主要評価 市場規模イメージ 価値ポイント
tovecimig(DLL4×VEGF-A) BTC 2L / 1L、CRC、GBM、その他固形がん BTC 2L Phase 2/3陽性、Q3 FDA feedback待ち ORR 18.0% vs 5.3%、PFS 4.7 vs 2.6カ月、HR 0.44。OSはHR 1.05で未達だが54% crossover 中〜大:BTC 2Lは未充足需要が高く、1L・他がん種へ拡張余地 最もde-riskされた資産。FDAが現データでBLAを認めれば企業価値の土台が大きく上がる
CTX-10726(PD-1×VEGF-A) post-ICI固形がん(RCC、胃食道がん、HCC、子宮体がんなど) Phase 1、2026年Q4初期データ 前臨床でivonescimabより強いPD-1阻害・腫瘍制御を示したと会社説明。臨床では安全性、PK/PD、初期ORRが焦点 非常に大きい:PD-1×VEGFはivonescimabで大型クラス化の可能性 最大の上振れオプション。SMMT成功でクラスvalidationが進み、Q4ヒトデータの価値が上昇
CTX-8371(PD-1×PD-L1) post-ICI TNBC / NSCLC / Hodgkin lymphoma Phase 1拡大型、2026年Q4追加データ dose escalation:ORR 20%、DCR 60%。高用量群ORR 33%(2/6)、DLTなし 大:checkpoint耐性後の治療需要 小規模ながら深く持続する奏効。拡大型で再現性が出れば独立したフランチャイズ価値が立つ
CTX-471(CD137 / 4-1BB agonist) NCAM(CD56)陽性腫瘍 / GBM併用 Phase 2を2026年Q3開始予定 NCAM陽性患者選択によるPoC、肝毒性を含む安全性、DoR 中:バイオマーカー選択型 4-1BBの古典的毒性問題を患者選択と設計で突破できるかが焦点。tovecimigとの自社内comboにも価値
Novel Cell Engagers 複数の腫瘍免疫標的 研究開発段階 血管新生+免疫標的を組み合わせる多重特異性抗体 未定 Compassの抗体設計・血管新生×免疫プラットフォームの長期オプション

「Tovecimig(CTX-009)」

「Tovecimig」は、DLL4(Delta-like ligand 4)と VEGF-A(vascular endothelial growth factor A)という2つの標的に同時に作用するバイスペシフィック抗体(bispecific antibody)です。

CMPX はこの薬剤を、まずは胆道がん(biliary tract cancer=BTC)2Lを対象に第2/3相試験「COMPANION-002」で進めています。

2026年4月に発表されたCOMPANION-002の最新結果では、最終解析で主要評価項目のORRは 18.0%(20/111)vs 5.3%(3/57)、p=0.0228 で達成、さらに重要副次評価項目のPFSも 4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001 と統計学的に有意に改善しました。

一方で、OSはITT解析で 8.9カ月 vs 9.4カ月、HR=1.05、p=0.78 と未達でした。会社は、対照群57例のうち31例、つまり54%がtovecimig+paclitaxelへクロスオーバーしたため、OS解析が混濁したと説明しています。クロスオーバー患者のpost hoc解析では、tovecimig投与後のmOSが12.8カ月、非クロスオーバーのpaclitaxel単独患者が6.1カ月でしたが、これはpost hoc解析であり、FDAがどの程度重視するかが焦点です。

さらに、クロスオーバーした31例を対象とする事前規定解析では、paclitaxel投与中のmPFS 1.9カ月に対し、tovecimig移行後のmPFSは3.5カ月、HR=0.36、p=0.0016でした。これは薬効を支持する材料ですが、ITTのOS未達を直接置き換えるものではありません。

安全性は「新たなシグナルなし」とされていますが、併用群ではGrade 3以上の高血圧が52%(治療関連44%)、好中球減少が37%、貧血が21%でした。したがって、承認可能性だけでなく、上市後の血圧管理とパクリタキセル由来の骨髄抑制も商業化上の論点です。

2026年7月17日、COMPANION-002データはESMO Congress 2026の口頭Proffered Paperに採択されました。発表は2026年10月24日です。口頭採択は学術的重要性を示しますが、FDAが承認経路を受け入れたことを意味するものではありません。

したがって、現在のtovecimigの見方は、「PFSとORRはかなり強いが、OS未達/クロスオーバー問題を抱えたBLA候補」です。会社は2026年Q3にFDAからフィードバックを得る見込みで、その内容を踏まえて2026年内の潜在的BLA提出へ進む方針です。2026年9月4日時点では、追加Phase 3の要否や通常承認・迅速承認の別を含むFDAの正式な合意内容はまだ公表されていません。

また、Tovecimig は韓国の ABL Bio, Inc. からグローバル(韓国除く)ライセンスを取得しているプログラムです。

フランチャイズ一覧

CMPX は、現在は単に「tovecimig 1本の会社」ではなく、血管新生(angiogenesis)と腫瘍免疫を組み合わせるフランチャイズとして見る方が適切です。

会社自身も、血管新生・免疫系・腫瘍増殖の関係を軸に、複数の抗体を単剤および組み合わせで展開する戦略を明示しています。

特に今の CMPX は、次の3層で整理します。

フランチャイズ 中核資産 適応 現在地
tovecimig / DLL4×VEGF-A フランチャイズ tovecimig(CTX-009) 2L 胆道がん Phase 2/3陽性、2026年Q4 BLA提出予定
tovecimig 1L 胆道がん gem/cis/durvalumabとの併用IST
tovecimig 大腸がん FOLFIRI併用など展開
tovecimig 胃がん Phase 2展開候補
tovecimig 卵巣がん Phase 2展開候補
tovecimig 腎がん / HCCなど Phase 2展開候補
PD-1×VEGF-A フランチャイズ CTX-10726 固形がん Phase 1、2026年H2初期データ予定
腫瘍免疫コンビネーション・フランチャイズ CTX-8371 TNBC / NSCLC / Hodgkin lymphomaなど Phase 1拡大コホート
CTX-471 固形がん / GBM併用 臨床・IST展開
Novel Cell Engagers 複数 研究開発段階

CMPX の公式パイプラインでも、tovecimig は胆道がんだけでなく、胃がん、卵巣がん、大腸がん、腎がん、肝細胞がんなどへの Phase 2 展開候補として明記されています。

さらに CTX-10726 は PD-1×VEGF-A で、こちらも同じ「VEGF を軸に腫瘍微小環境を変える」戦略の延長線上です。

特に重要なのは「tovecimig = 胆道がんだけ」ではないこと

COMPANION-002 では、
ORR:17.1% vs 5.3%
PFS:4.7か月 vs 2.6か月
HR 0.44
p<0.0001

と、胆道がんでかなり強い有効性を示しました。OSは54%のクロスオーバーで解釈が難しくなっていますが、会社はこのデータをもとにFDAと協議し、2026年Q4のBLA提出を予定しています。

したがって、tovecimig が承認まで行けば、

胆道がんで DLL4×VEGF-A を臨床検証

他のVEGF依存性腫瘍へ横展開

CTX-10726 など次世代VEGF二重特異抗体へ価値波及

という構造になります。これはかなり典型的なフランチャイズです。

さらに CMPX は「VEGFフランチャイズ」として見ると面白いです

CTX-10726 は PD-1×VEGF-A です。

したがって CMPX には、

tovecimig
= DLL4 × VEGF-A

CTX-10726
= PD-1 × VEGF-A

という2つの異なるVEGF二重特異抗体があります。つまり、SMMT の ivonescimab のような PD-1×VEGF という大きなテーマに対して、CMPX も直接的なオプションを持っています。

ここは CMPX の評価でかなり重要です。

第1層:tovecimig 胆道がん承認フランチャイズ
第2層:tovecimig 他固形がん適応拡大
第3層:CTX-10726 PD-1×VEGF-A
第4層:CTX-8371 / CTX-471 など腫瘍免疫コンビネーション
基盤:血管新生 × 腫瘍免疫抗体プラットフォーム

です。この意味では、CMPX はかなりフランチャイズ性が高いです。

そして投資上さらに面白いのは、今の市場が CMPX を主に「tovecimig の胆道がんBLA銘柄」として評価している場合、CTX-10726 の PD-1×VEGF-A や tovecimig の他がん種展開の価値が十分織り込まれていない可能性があることです。

特に2026年後半は、tovecimig FDA協議 → BLA と CTX-10726 Phase 1 初期データという、第1フランチャイズと第2フランチャイズが同時に動く時期なので、CMPX の「単一資産銘柄→複数フランチャイズ銘柄」への再評価ポイントになり得ます。

CMPX の価値レイヤー
レイヤー 価値の源泉 現在地 価値へのインパクト 見るべきポイント
① Tovecimig:BTC 2L 承認に最も近いDLL4×VEGF-A資産 Phase 2/3でORR・PFS達成、OS未達。Q3 FDA feedback待ち 最重要 / 現在の企業価値の土台 現データでBLA可能か、追加試験の要否、OS crossoverの規制上の扱い
② Tovecimig:フランチャイズ拡張 BTC 1L、CRC、GBM、その他血管新生依存腫瘍 1L BTC IST、2L CRC FOLFIRI、2L GBM CTX-471併用など 承認後の売上拡張余地を大きくする 1L併用の安全性/活性、CRC・GBMでのPoC
③ CTX-10726 PD-1×VEGF-Aの大型クラスへの参入 Phase 1、2026年Q4初期データ 最大の上振れレイヤー 安全性、dose-response、PK/PD、post-ICI患者での初期ORR。ivonescimab類似価値がヒトで再現するか
④ CTX-8371 PD-1×PD-L1によるcheckpoint resistance克服 Phase 1拡大型。Q4データ予定 tovecimig以外の独立した臨床価値 TNBC / NSCLC / HLで奏効の再現性、DoR、安全性
⑤ CTX-471 NCAM陽性腫瘍を選択する4-1BB agonist Q3 Phase 2開始予定、GBMではtovecimig併用IST 中期オプション+自社内combo価値 NCAM選択が奏効予測バイオマーカーとして機能するか、4-1BB毒性
⑥ 財務 複数readoutを希薄化圧力を抑えて通過できる資金 Q2末$180M、ランウェイ2028年まで 2026 Q4〜2027の複数カタリストを通過可能 tovecimig商業化準備によるG&A増加、BLA後の資金需要

ポイント

CMPXは現在、「承認に近いtovecimig」と「まだ市場評価が小さい複数の免疫腫瘍オプション」が同居している会社です。tovecimigはCOMPANION-002でORR 18.0% vs 5.3%、PFS 4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001と強い一方、OSはHR=1.05で未達。最大の短期分岐点はQ3のFDAフィードバックで、現在のデータでBLA提出へ進めるならtovecimigの規制リスクは大きく低下します。

一方、CTX-10726(PD-1×VEGF-A)は従来より重要度が上がっています。ivonescimabがPhase 3でpembrolizumabに対するPFSに続きOSでも優位を示したことで、PD-1×VEGFクラス自体はさらにde-riskされました。Compassは前臨床の直接比較でCTX-10726がivonescimabより強いPD-1阻害・腫瘍制御を示したとしていますが、これはあくまで前臨床です。2026年Q4の初回ヒトデータで安全性、用量、PK/PD、初期奏効が確認できれば、CMPXは「tovecimigだけの会社」からPD-1×VEGFフランチャイズを持つ会社へ評価が変わる可能性があります。

さらにCTX-8371も2026年Q4に拡大型追加データを予定しており、Q4はtovecimigのESMO / BLAパスに加えて、CTX-10726とCTX-8371という2本の初期免疫腫瘍資産の価値検証が重なる時期です。Q2末の現金・市場性証券は$180M、ランウェイは2028年までで、これらのカタリストを資金面で通過できる点も重要です。

開発ロードマップ
完了:2025年Q2

tovecimig 無作為化試験でORR主要達成

ORR 18.0% vs 5.3% を達成。PFS/OS解析に向け追跡継続。

完了:2026年Q1

CTX-10726 Phase 1 開始

PD-1×VEGF-A二重特異性抗体の初期臨床試験を開始。RCC、胃食道がん、HCC、子宮体がんなどを優先適応として探索。

完了:2026年4月

tovecimig BTC Phase 2/3:PFS達成、OSはクロスオーバーで解釈困難

mPFS 4.7カ月 vs 2.6カ月、HR=0.44、p<0.0001。OSはITTで未達だが、54%クロスオーバーにより解析が混濁。

完了:2026年5〜6月

CTX-8371:ASCO 2026 データ発表

評価可能15例でORR 20%、DCR 60%。高用量群ではORR 33%(2/6)。TNBC 10.5+カ月、HL 7.5+カ月の持続奏効を確認し、DLTなし。

2026年Q3

tovecimig:FDAフィードバック

COMPANION-002データに関するFDA feedbackを予定。現データでBLA可能か、追加試験の要否、OSクロスオーバーの扱いが最大の焦点。

2026年Q3

CTX-471:NCAM陽性腫瘍 Phase 2 開始予定

8月6日時点でQ3開始予定を維持。患者選択、DoR、4-1BB関連安全性が焦点。

2026年Q4

CTX-10726:Phase 1 初期臨床データ

PD-1×VEGF-A二重特異性抗体として、安全性、用量、初期有効性シグナルを確認。

2026年Q4

CTX-8371:拡大型コホート追加データ

TNBC、NSCLC、HLのpost-ICI settingで、追加症例における奏効率、DoR、安全性を確認。

2026年9月2日

PD-1×VEGFクラス:ivonescimab Phase 3でOS優位

SMMT / AkesoのivonescimabがHARMONi-2でpembrolizumabに対するOS統計学的有意改善を報告。CTX-10726にとって間接的なクラスvalidation。

2026年10月24日

tovecimig:ESMO 2026 口頭Proffered Paper

COMPANION-002の無作為化データを発表。DoR、サブグループ、PFS/OS曲線、安全性の詳細と、FDA協議後の規制方針が示されるかが焦点。

2026年内

tovecimig BTC 2L:BLA提出目標

FDAとの協議結果次第で、COMPANION-002データを基にBLA提出を目指す。OS未達を補う説明可能性が最大の論点。

注目すべきカタリスト
最重要:2026年Q3
tovecimigのFDAフィードバック。現COMPANION-002データでBLA提出可能か、追加試験が必要か、ORR/PFSと54% crossoverをFDAがどう評価するかが最大の分岐点。

2026年Q3
CTX-471のNCAM(CD56)陽性腫瘍Phase 2開始確認。

2026年10月24日
ESMO 2026でCOMPANION-002口頭発表。DoR、サブグループ、完全なPFS/OS曲線、安全性、crossover解析を確認。

2026年Q4
CTX-10726 Phase 1初期臨床データ。SMMT / ivonescimabでクラスvalidationが進んだため、CMPXの評価を変え得る上振れカタリスト。安全性、PK/PD、用量、初期ORRに注目。

2026年Q4
CTX-8371拡大型コホート追加データ。TNBC、NSCLC、Hodgkin lymphomaでdose-escalation時の深く持続する奏効が再現するかを確認。

2026年内
FDA feedbackが支持的ならtovecimig BTC 2Lの潜在的BLA提出。提出実現なら2027年のBLA受理/PDUFA設定が次の規制カタリスト。

2027年
tovecimig BTC 1L IST、2L CRC FOLFIRI、GBMでのtovecimig+CTX-471、PD-1×VEGF-A / PD-1×PD-L1の適応別拡大型への進展。