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【2019年~2023年】IPOバイオテクノロジー疾患領域の内訳

【2019年~2023年】IPOバイオテクノロジー疾患領域の内訳

2019年〜2023年までのバイオテクノロジーテーマの年間新規株式公開(IPO)規模の割合による疾患領域の内訳を示すグラフです。ツイートでは、次のように指摘されており、

免疫学および炎症テーマは2023年に “オンコロジー・モーメント” を迎えたが、感染症テーマは蒸発した!中枢神経系は昨年復活し、今年に波及。

オンコロジー(がん治療)分野が引き続き強い関心を集めており、2023年は免疫学および炎症が盛り上がりをみせています。一方で、新型コロナウイルス用に開発されたワクチンに代表されるような、感染症テーマは一巡したような感じです。

中枢神経系(CNS)については、再び投資家や業界からの関心を集め始め、その動きが継続しています。その背景には、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症など、中枢神経系の疾患に対する新しい治療法や医薬品の発見、研究の進展、または関連するIPOが増加傾向にあるものと思います。

2019年

・腫瘍学: 33%
・希少疾患: 16%
・免疫学: 16%
・代謝: 15%
・中枢神経系: 14%
・感染症: 4%
・心肺: 2%

2020年

・腫瘍学: 46%
・希少疾患 17%
・免疫学:6%
・代謝:6%
・中枢神経系:15%
・感染症 2%
・心肺:2%

2021年

・腫瘍学:54%
・希少疾患 13%
・免疫学:10%
・代謝:8%
・中枢神経系:7%
・感染症 8%
・心肺:0%

2022年

・腫瘍:27%
・希少疾患 14%
・免疫学:17%
・代謝:13%
・中枢神経系:19%
・感染症 10%
・心肺:0%

2023年

・腫瘍学:42%
・希少疾患 4%
・免疫学:27%
・代謝:17%
・中枢神経系:10%
・感染症 0%
・心肺:0%

全体的な傾向

オンコロジー

ADC (抗体薬物複合体) を手掛ける注目のオンコロジー企業について

一貫して高いIPOシェアを占めており、新しいがん治療法の開発に対する継続的な投資とイノベーションの需要が反映されています。2022年のシェア減少は、一時的な変動か、他の治療領域への関心の拡大を示している可能性がありますが、2023年には再び増加しており、オンコロジーが引き続きバイオテク業界の中心的なテーマであることを示しています。

免疫学

免疫学および炎症治療の領域は2023年に大きな成長を遂げており、ここ数年で進歩が目立っています。免疫疾患や慢性炎症反応に対する新しい治療法の開発が進んでいること、また特定の免疫療法がオンコロジー領域にも応用され始めていることが、このシェアの増加に貢献している可能性があります。

感染症

2023年に0%となった感染症テーマのシェアの減少は、COVID-19に関連する感染症治療への緊急性が薄れたこと、および他の疾患領域への資金流入が増加したことを示している可能性があります。また、パンデミックのピーク時に加速したワクチンや治療法の開発が一定の段階に達し、その結果としてIPO市場での活動が減少したことも原因の一つかもしれません。

中枢神経系 (CNS)

バイオテクノロジー、ニューロサイエンス (神経科学) の分野を探る

CNS治療法のIPOシェアは変動が見られますが、特に2022年に大きな増加がありました。これは、神経変性疾患や精神疾患の治療におけるブレークスルー、あるいは新しい薬剤や治療アプローチの成果が市場の関心を引きつけた結果かもしれません。2023年にはシェアが減少していますが、依然として重要なテーマであることは変わりません。

感染症

2020年と2021年にはCOVID-19パンデミックの影響でシェアが増加していましたが、2023年にはシェアが0%になっています。これは、パンデミックの緊急性が薄れたことや、市場が他の疾患領域に移行したことを示しているかもしれません。

心肺疾患

2019年と2020年には少ないながらもシェアがありましたが、2021年以降はIPO市場でのプロポーションが0%となっています。これは、心肺疾患領域がIPO市場での関心が低下していることを意味しているか、他の疾患領域の進展が注目を集めていることを示しています。