HOME > 臨床バイオ

【ZLAB】Zai Lab カタリストとロードマップ

【記事には広告を含む場合があります】

ハイライト

2026年4月1日:Amgenと、zocilurtatug pelitecan(zoci)IMDELLTRA(tarlatamab)と併用評価するグローバルPhase 1b試験の共同開発を発表。zoci の所有権は Zai Lab が保持。

2026年3月30日:Viridian の elegrobartPhase 3「REVEAL-1」トップライン陽性。active TED で主要評価項目を達成し、REVEAL-2 は2026年Q2予定

2026年3月:Vertex の povetaciceptRAINIER Phase 3の36週 interim 解析が陽性。主要・副次評価項目を達成し、Zai Lab の地域パイプライン価値が上昇。

2026年2月:FY2025 Q4 / 通期業績と事業アップデートを発表。2025年末現金・短期投資等は $789.6M

2026年1月:ZL-6201FDAがINDをクリア、グローバルPhase 1を開始。ADC基盤の拡張が進展。

2025年12月:KarXT / COBENFYが中国で承認。2026年Q2に商業ローンチ予定、2027年のNRDL入り準備へ。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:あり(commercial-stage)

主力商業資産:VYVGART / VYVGART Hytrulo、AUGTYRO、KarXT / COBENFY など。中国で8製品を商業化済み。

主力開発候補:zocilurtatug pelitecan(zoci、DLL3 ADC)— 2L+ ES-SCLCでPhase 3、1L SCLCでPhase 1、Extrapulmonary NECでPhase 1b/2が進行中。

補足:ZLAB は商業基盤+自社グローバルR&Dのハイブリッド型で、最重要の株価ドライバーは zoci。

主要臨床成績
2026年Q4
zoci:1L SCLC 併用データ更新目安

2026年Q2
Elegrobart:REVEAL-2 topline 予定

2026年Q4
ZL-1503 FIHデータ予定

$789.6M
2025年末 現金・短期投資等

臨床試験パイプライン
Phase 3 / Phase 1 / Phase 1b/2
zocilurtatug pelitecan(zoci, 旧ZL-1310)

対象:2L+ ES-SCLC、1L SCLC、Extrapulmonary NEC

作用:DLL3標的ADC

進捗:2L+ ES-SCLCでグローバルPhase 3進行中、1L SCLCでPhase 1、NECでPhase 1b/2進行中
注目点:脳転移を伴うSCLCでの intracranial response、NEC拡張、Amgen併用開発
次読出し:2026年Q2〜Q4 に複数更新予定

Phase 1/1b
ZL-1503(免疫・炎症)

対象:アトピー性皮膚炎(AD)

作用:IL-13 / IL-31Rα 二重特異抗体

進捗:グローバルPhase 1/1b進行中、2025年12月に初回投与
位置づけ:自社免疫・炎症パイプラインの中核候補
開始予定:2026年Q4 にFIHデータ予定

Phase 1
ZL-6201(LRRC15 ADC)

対象:肉腫、LRRC15陽性固形腫瘍

作用:LRRC15標的ADC

進捗:2026年1月にFDAがINDクリア、グローバルPhase 1開始
位置づけ:zociに続くADC基盤拡張候補

proof-of-concept 前の初期開発段階

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
zocilurtatug pelitecan(zoci) SCLC、Extrapulmonary NEC Phase 3 / Phase 1 / Phase 1b/2 2L+ ES-SCLCで登録志向のグローバルPhase 3、1L SCLC/NECで拡張 ADCクラスとして血液毒性、消化器毒性、肺毒性、神経内分泌腫瘍患者での全身状態を監視 単剤中心 → IMDELLTRA(tarlatamab)との併用を含むDLL3二重攻撃を探索 大:SCLC / NEC ZLAB最大の株価ドライバー。
2026年に複数データ更新予定
ZL-1503 アトピー性皮膚炎 Phase 1/1b FIH → Phase 2 橋渡しを想定 免疫調整に伴う感染症、皮膚関連AE、注射部位反応を監視 皮下注想定、単剤中心 大:免疫・炎症 2026年Q4 FIHデータが明確な初期イベント
ZL-6201 肉腫、LRRC15陽性固形腫瘍 Phase 1 初期用量漸増 / 適応探索 ADCクラスの血液毒性、肝機能、間質性肺炎リスク等を監視 単剤中心、将来的に固形がん併用余地 中〜大:固形腫瘍 zociに続くADCエンジン候補
ZL-1222 固形がん IND-enabling 2026年中のIND-enabling完了見込み IL-12関連の全身性炎症、肝機能、免疫関連AEを前臨床で精査 PD-1 / IL-12 immunocytokine、将来的に免疫療法併用余地 中〜大:免疫腫瘍 2026年は前臨床→IND準備の進捗確認段階
ZL-1311 胃がん、胃食道接合部がん 前臨床 / IND準備 2026年Q4までにIND提出見込み TCEクラスとしてCRS、神経毒性、on-target/off-tumorを前臨床で精査 MUC17 / CD3 T-cell engager、将来的に標準治療併用余地 中〜大:消化器がん 自社グローバルTCEの初号機として注目
Povetacicept IgA腎症(IgAN) Phase 3 RAINIER Phase 3で36週 interim 陽性、地域承認準備フェーズへ 感染症、免疫グロブリン低下、腎関連指標を監視 地域権資産。中国圏での承認・商業化に期待 大:腎疾患 地域収益ドライバー候補として重要度上昇
Elegrobart active TED / chronic TED Phase 3 REVEAL-1 Phase 3陽性、REVEAL-2は2026年Q2予定 眼症状関連AE、免疫反応、皮下注関連AEを監視 皮下注 / 自己投与の利便性が差別化要素 中〜大:TED late-stage地域資産として有力。BLAは2027年Q1見込み
VYVGART / VYVGART Hytrulo gMG、CIDP 承認済み 中国承認済み製品 感染症、低IgG、注射部位反応等を実臨床で監視 IV / SC 製剤の両方を展開 大:神経免疫 継続率・病院カバレッジ・NRDL浸透が評価ポイント
KarXT / COBENFY 統合失調症 承認済み 中国承認済み、2026年Q2商業ローンチ予定 消化器症状、神経精神症状、忍容性を実臨床で監視 経口単剤 大:精神疾患 2026年の新たな成長ドライバー
AUGTYRO ROS1陽性NSCLC、NTRK融合固形腫瘍 承認済み 中国承認済み、適応拡大済み 神経毒性、めまい、肝機能等を実臨床で監視 経口単剤 中〜大:分子標的がん SciClone と連携し中国展開を加速

ポイント
  • 商業基盤あり:中国で8製品を商業化済みの commercial-stage 企業で、開発単独銘柄より収益の下支えがある。
  • 最大の本命は zoci:2L+ ES-SCLCでPhase 3、1L SCLC と NEC も並走しており、ZLAB の再評価余地を最も大きく左右する。
  • 地域late-stage資産も強い:PovetaciceptElegrobart が後期フェーズで前進しており、中国圏での将来収益源候補。
  • 財務余力:2025年末の現金・短期投資等は $789.6M

ファンドのポジション

主要ファンドのポジションからの考察を加えるなら、ZLAB は単なる中国販売会社ではなく、商業基盤の上に zoci を中心とした自社グローバルR&D を乗せる再評価局面にある点が重要です。ファンド目線では、zoci の registrational 化Povetacicept / Elegrobart の地域収益化KarXT の中国立ち上がりがポジション構築の主要論点になりやすいです。

開発ロードマップ
完了:2025年Q4

KarXT / COBENFY 中国承認

2025年12月に承認。2026年Q2の商業ローンチ準備へ。

完了:2026年Q1

ZL-6201 INDクリア / Elegrobart REVEAL-1陽性

ZL-6201 はグローバルPhase 1入り。Elegrobart は active TED で Phase 3 topline 陽性。

2026年Q2

KarXT 中国ローンチ / Elegrobart REVEAL-2

KarXT の初期立ち上がり確認。Elegrobart は chronic TED の topline が焦点。

2026年Q2–Q3

zoci:NEC初期データ / SCLC更新

Extrapulmonary NEC の Phase 1b 初期データと、SCLC での追加更新が注目点。

2026年Q4

zoci 1L併用データ / ZL-1503 FIH / ZL-1311 IND

zoci の1L SCLC併用データ、ZL-1503 初回ヒトデータ、ZL-1311 のIND提出見込みが重なる重要局面。

注目すべきカタリスト
短期(〜2026年Q2)
KarXT 中国ローンチ、Elegrobart REVEAL-2 topline、zoci の追加データ更新

中期(2026年Q2–Q4)
zoci の NEC / 1L SCLC データ、Povetacicept の地域承認ロードマップ具体化

長期(2027年〜)
zoci の registrational 体制確立、Elegrobart のBLA、Povetacicept の地域収益化、ZL-1503 / ZL-6201 のPoC前進