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【MTSR】Metsera カタリストとロードマップ

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【MTSR】Metsera カタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:MET-097i(超長作用 GLP-1 受容体作動薬・月1回皮下注)— 肥満。

補足:MET-233i(超長作用 アミリン作動薬・月1回皮下注:単剤/併用)、MET-002o / MET-097o / MET-224o(経口GLP-1)を並走。

主要臨床成績
Q3 2025
MET-097i(VESPER-1/3)追加データ提示

Q4 2025
MET-097i Phase 3 開始(計画)

Q4 2025
MET-233i 12週単剤データ/併用初期データ

〜2027
資金ランウェイの目安(Q2’25時点:現金等 約$531M)

臨床試験パイプライン
Phase 2b → Phase 3 準備
MET-097i(GLP-1・月1回皮下注)

対象:肥満(単剤)

作用:GLP-1 受容体完全バイアス作動(超長半減期)

進捗:VESPER-1/3 の追加解析をQ3 2025公表、Q4 2025にP3開始計画
設計:週投与→月1回への切替や至適化を評価、体重・忍容性を主要指標

Phase 1
MET-233i(アミリン・月1回皮下注)

対象:肥満(単剤/GLP-1併用)

作用:アミリン受容体作動(t1/2約19日)

進捗:単剤で5週最大約8.4%減量の早期所見
次読出し:Q4 2025 に12週単剤/併用の初期データ

Phase 1(製剤最適化)
MET-002o(経口 GLP-1)

対象:肥満

作用:GLP-1 受容体作動(経口)

進捗:経口曝露の初期臨床で前進、製剤/用量の最適化中

前臨床 → 初期臨床遷移
MET-097o / MET-224o(経口 GLP-1 候補)

対象:肥満

作用:GLP-1 受容体作動(経口)

進捗:短期データに基づくリード選定をQ4 2025目標

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
MET-097i(GLP-1・月1回皮下注) 肥満 Phase 2b → Phase 3 準備 イベント駆動型のP3へ移行設計(Q4 2025開始計画) GLP-1クラス特有:消化器症状、脱水/腎機能、胆嚢・膵関連のリスク監視 月1回投与でアドヒアランス強化を狙う単剤基軸 大:肥満治療(数千億ドル級市場) 利便性(投与頻度)差別化。P3立ち上げの実行力が評価軸
MET-233i(アミリン・月1回皮下注) 肥満(単剤/併用) Phase 1 探索的P1(単剤)→ GLP-1併用の拡大試験へ 悪心等の消化器、有害事象に伴う体液バランス、低血糖(稀) GLP-1との併用で相加的減量を目指す 大:肥満アドオン 5週での大幅減量所見。12週データ(Q4 2025)が重要
MET-002o(経口 GLP-1) 肥満 Phase 1(製剤最適化) 早期曝露/PK 検証 → 追加コホート 経口特有の消化器、吸収に伴うばらつき 経口単剤、将来はアミリン等との経口/皮下注ハイブリッドも検討余地 大:経口肥満薬ニーズ 経口曝露と忍容性の両立が鍵
MET-097o / MET-224o(経口 GLP-1 候補) 肥満 前臨床 → 初期臨床遷移 短期データでリード選定(Q4 2025 目標) GLP-1クラス留意+経口の薬物動態変動 経口ラインのバックアップ/差別化 大:経口ポートフォリオ拡張 多剤並走で成功確率を底上げ

ポイント
  • 皮下注(月1回)× 経口 × 併用の三位一体戦略で、利便性・耐久性・効果量の最適点を探索。
  • 実行力:MET-097i のPhase 3をQ4 2025に起動する計画。クリティカルパスは登録速度と用量戦略。
  • 財務余力:Q2’25 時点の現金等で〜2027年のランウェイを確保(P3着手規模に整合)。

ファンドのポジション

公開情報ベースの一般論:大型減量薬テーマはロングオンリー/クロスオーバーの関心が高く、P3起動12週減量データ経口リード選定などの節目で資金流入/需給が変動しやすい。短期はイベント・リスク(データ振れ/安全性)に敏感、長期は差別化(投与頻度・併用効果・経口化)が評価軸。

開発ロードマップ
完了:2025年Q3

MET-097i(VESPER-1/3) 追加データ

週投与→月1回の設計最適化・安全性/有効性指標をアップデート。

2025年Q4

MET-097i Phase 3 開始

イベント駆動型の主要評価(体重変化など)で登録を本格化。

2025年Q4

MET-233i 12週単剤データ/併用初期データ

用量・投与間隔の最適化と併用の相加/相乗を初期検証。

2025年Q4

経口 GLP-1(MET-097o / -224o)リード選定

短期データを踏まえた候補の絞り込み。

2026年以降

MET-097i P3 運用 / 経口群 継続 / MET-233i 拡大

登録進捗・安全性運用の報告、経口の用量探索、併用プログラム拡張。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
MET-097i P3開始、MET-233i 12週データ、経口GLP-1 リード選定

中期(2026年)
MET-097i P3 登録進捗・安全性アップデート、MET-233i 追加期間データ

長期(2027年〜)
皮下注(月1回)×経口×併用のポートフォリオ最適化とレジストレーション戦略