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【MAZE】Maze Therapeutics カタリストとロードマップ

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【MAZE】Maze Therapeutics カタリストとロードマップ

ハイライト

2026年3月25日:MZE829のPhase 2「HORIZON」トップラインで初回PoCを達成。broad AMKD患者で12週時点の平均uACR低下率35.6%50%の患者が30%以上のuACR低下を示し、Mazeはpivotal programへの前進方針を表明。

2026年3月25日:FSGSサブグループで平均uACR 61.8%低下non-diabetic AMKDで48.6%低下を確認。重度の治療関連有害事象や重篤な安全性シグナルは認められず、忍容性は良好。

2026年3月25日:MZE782は、PKU向けPhase 2を2026年半ばCKD向けPhase 2を2026年下期に開始予定と更新。腎・代謝の2適応でPoCを狙う構え。

2026年3月25日:2025年末の現金・現金同等物・有価証券は$360.0M。会社計画ベースで2028年までのランウェイを確保。

2026年3月25日:BridgeBio創業者兼CEOのNeil Kumar, Ph.D.が取締役に就任。pivotal以降や将来の事業拡張を見据えた体制強化として注目。

2026年3月:MZE001(Pompe病)で、塩野義主導のグローバルPhase 2「ESPRIT」における初回患者投与達成に伴い$20Mマイルストン受領

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:MZE829(APOL1阻害, AMKD/AKD, Phase 2→pivotal準備)、MZE782(SLC6A19阻害, PKU/CKD, Phase 1完了→Phase 2開始予定)。

補足:MZE001(GYS1阻害, ポンペ病)は2024年5月に塩野義へ導出済み。2026年3月にはESPRIT試験の初回患者投与により追加マイルストンを受領。

主要臨床成績
35.6%
MZE829 HORIZON
mean uACR低下(broad AMKD, Week 12)

61.8%
MZE829 HORIZON
FSGSサブグループ mean uACR低下

50%
MZE829 HORIZON
30%以上uACR低下達成患者比率

$360.0M
現金等(2025年末)
ランウェイ目安:2028年まで

臨床試験パイプライン
Phase 2 → Pivotal準備
MZE829(APOL1阻害)

対象:APOL1介在腎疾患(AMKD/AKD)

試験:HORIZON(open-label basket、broad AMKD)

トップライン:Week 12でmean uACR 35.6%低下、50%が30%以上低下
サブグループ:FSGS 61.8%低下、non-diabetic AMKD 48.6%低下
次ステップ:HORIZON継続登録pivotal programへ前進

Phase 1(完了)→ Phase 2予定
MZE782(SLC6A19阻害)

対象:PKU / CKD

所見:Phase 1で強いPDシグナルを確認し、2適応展開へ

次ステップ:PKU Phase 2は2026年半ばCKD Phase 2は2026年下期開始予定
評価指標:PKU:血漿Phe低下 / CKD:蛋白尿低下

腎・代謝の横展開候補

Out-licensed / Phase 2
MZE001(GYS1阻害)

対象:ポンペ病

状況:塩野義へ導出済み。ESPRIT(global Phase 2)で初回患者投与達成。

マイルストン:2026年3月に$20M受領
進行:以後は塩野義が主導開発

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
MZE829(APOL1阻害) APOL1介在腎疾患(AMKD/AKD) Phase 2 → pivotal準備 現時点で特段の規制指定開示は限定的 重篤な治療関連AEなし。腎機能・蛋白尿・電解質などを継続監視 経口投与。背景療法にはSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬を含む :米国だけでも100万人超のAMKD患者推定 初のbroad AMKD臨床PoC達成。ここからpivotal設計の質が評価の本丸。
MZE782(SLC6A19阻害) PKU / CKD Phase 1完了 → Phase 2予定 PKUでは将来的なOrphan指定余地 代謝変動、eGFR初期dipなどを継続評価 経口投与。適応別にPhase 2で最適化へ 中〜大:PKUの希少性とCKDの大市場を両取り 2026年はPKUとCKDの2本立てPoCが焦点。
MZE001(GYS1阻害) ポンペ病 導出済(塩野義主導 Phase 2) ERT併用でESPRIT試験進行中 希少疾患 自社開発の主軸ではないが、マイルストン収入源として価値あり。

ポイント

MZE829は broad AMKD で初の臨床PoCを示し、Mazeの投資ストーリーは「P2読出し待ち」から「pivotal設計・規制対話」へ移行
資金余力:2025年末時点で$360.0M、ランウェイは2028年まで。以前の原稿より財務余力は強化。
MZE782は2026年にPKU / CKDの2本のPhase 2を開始予定で、腎×代謝の横展開が見どころ。
MZE001は塩野義主導ながら、2026年3月に$20Mマイルストンを獲得しており、非希薄化資金源としても意味がある。

開発ロードマップ
完了:2026年3月25日

MZE829 HORIZON トップライン公表

broad AMKDでuACR低下を確認。初回PoC達成としてpivotal programへの前進を表明。

2026年

MZE829 規制当局との協議 / pivotal設計

HORIZON継続と並行して、対象集団・エンドポイント・試験デザインの具体化が焦点。

2026年半ば

MZE782 PKU Phase 2 開始予定

血漿Phe低下を主要評価軸としてPoCを狙う。

2026年下期

MZE782 CKD Phase 2 開始予定

蛋白尿低下を中心に腎領域での有効性シグナルを確認する計画。

〜2028年

資金ランウェイ

2025年末の$360.0Mをベースに、現行事業計画では2028年まで資金を確保。

注目すべきカタリスト
短期
MZE829 HORIZON詳細データの学会発表、pivotal programの設計方針、規制当局との対話内容

中期
MZE782のPKU Phase 2開始(2026年半ば)とCKD Phase 2開始(2026年下期)

中長期
MZE829のpivotal入り正式発表、MZE782の初期PoC、MZE001の塩野義マイルストン進捗