
2025年10月21日:細胞治療事業の段階的終了(wind-down)方針を発表。戦略的選択肢レビューの結果を踏まえ、資本配分を見直し。Q3決算タイミングで詳細更新予定。
2025年10月24–29日:ACR 2025で GLPG3667(TYK2) の in vitro データを発表予定(クラス内差別化を示唆)。
2025年7月23日:2025年上期決算を発表。現金等 €3.1B を確保、GLPG3667 のトップラインは 2026年Q2 目安とガイダンス。
2025年6月:ICML 2025 / EHA 2025で GLPG5101(CD19 CAR-T)/ ATALANTA-1 の最新データを発表(iNHLコホートで高CR・低毒性、分散型迅速製造を強調)。
2024年8月29日:Jyseleca(filgotinib)のEU/UKの販売承認権移管完了(Alfasigma へ)。以降、自社の商用製品は保有せず、R&Dポートフォリオに集中。
承認済み製品:なし(自社保有)
補足:Jyseleca(filgotinib)は EU/UK で承認済みだが、2024年にAlfasigmaへMA移管完了。GLPGは研究開発パイプラインに注力。
主力候補:GLPG3667(経口TYK2阻害/SLE・皮膚筋炎)、GLPG5101(CD19 CAR-T/R/R NHL)、GLPG5301(BCMA CAR-T/R/R 多発性骨髄腫)
対象:全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚筋炎(DM)
設計:GALACELA(SLE)、GALARISSO(DM)— 承認用P3移行を見据えた有効性・安全性検証
対象:再発・難治性NHL(iNHL含む)
設計:ATALANTA-1(用量漸増→拡大)。分散型製造で新鮮細胞を迅速投与。
対象:再発・難治性多発性骨髄腫
設計:初期有効性・安全性・製造KPIの検証(拡大コホート計画含む)
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GLPG3667(経口TYK2阻害) | SLE、皮膚筋炎 | Phase 2(P3-enabling) | 適応別P2で有効性・安全性を確認 → Q2 2026 トップライン予定 | クラス留意:感染症、肝酵素、血液学的事象 | 経口 QD 想定。標準治療(CS/免疫抑制剤/生物学的製剤)との併用設計を検討 | 大:自己免疫(SLE/DM) | TYK2内での薬理学的差別化が鍵。PoC成功で提携レバレッジ | 
| GLPG5101(CD19 CAR-T) | R/R NHL(iNHL含む) | Phase 1/2 | 一部適応(MCL)でRMAT指定の報道あり。拡大コホートでレジストレーショナル設計を検討 | CAR-Tクラス:CRS、ICANS、骨髄抑制、感染症 | 単回静注(フレッシュ製剤、分散製造でリードタイム短縮) | 大:血液腫瘍 | 高CR・低毒性・迅速製造が差別化。事業方針の確定がバリュードライバー | 
| GLPG5301(BCMA CAR-T) | R/R 多発性骨髄腫 | Phase 1/2 | 拡大コホートで用量・患者選択を最適化 | CAR-Tクラス:CRS、ICANS、血液毒性 | 単回静注(製造KPIを重視) | 大:MM | 既存BCMA製品との差別化(製造速度/毒性プロファイル)を検証中 | 
- 資本配分の再設計:細胞治療の売却/終了を含む再編で、経口免疫(GLPG3667)へ資源集中の可能性。
- 大規模PoCの分岐点:GLPG3667 の Q2 2026 トップラインが中期評価の最大イベント。
- 財務余力:現金等 €3.1B(2025年上期末)。BD/M&Aでパイプライン拡充余地。
主要ファンドのポジションからの考察を加えて
GLPG5101(EHA/ICML 発表)
iNHLコホートで高CR・高MRD陰性率、低毒性と分散製造のKPIを提示。
細胞治療の最終方針
wind-down/売却/継続の結論を経営から公表見込み(Q3決算前後)。
ACR 2025:GLPG3667
in vitro 差別化データを提示。臨床PoCへの橋渡し情報を補強。
GLPG3667 トップライン
GALACELA(SLE)/GALARISSO(DM)のトップライン結果を公表予定(P3移行判断)。
細胞治療の去就(最終方針)、ACRでのGLPG3667データ、IRアップデート
GLPG3667(SLE/DM)トップライン → P3移行/提携・資本政策の判断
(細胞治療が外部移管の場合)新体制での権利収入/マイルストン、免疫領域での追加PoC取得
