
2025年12月18日:Athira Pharmaがlasofoxifene(SERM)のPhase 3(ELAINE-3)プログラムを(アジア等を除き)独占導入し、最大$236M規模(まず$90M)の資金調達を発表。トップラインは2027年Q2〜Q3目安。
2025年11月6日:FY2025 Q3決算アップデート。戦略的選択肢(Strategic alternatives)を継続検討(アドバイザー:Cantor)。現金等 $25.2M(2025/9/30時点)。
2025年9月18日:ナスダック要件対応として1-for-10 逆分割を実施(分割後ベースで取引開始)。
2025年8月14日:ATH-1105(経口・HGF系モジュレーター)のPhase 1結果を発表(健常者80名、2024年Q4に試験完了)。2026年Q1にALS患者でPhase 2開始を計画。
2024年9月17日:LIFT-AD(fosgonimeton)トップライン後、開発フォーカスをATH-1105へシフト(コスト抑制も実施)。
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:lasofoxifene(SERM)— ESR1変異のER+/HER2-転移性乳がん(ELAINE-3:Phase 3)。
次点:ATH-1105(経口・HGF系モジュレーター)— ALS(Phase 1完了、2026年Q1にPhase 2開始予定)。
補足:fosgonimeton(AD)はLIFT-AD後、会社方針として中心から外れた。
対象:ER+/HER2-・ESR1変異の転移性乳がん(abemaciclib併用)
作用:SERM(エストロゲン受容体モジュレーター)
対象:ALS(将来的にAD/PDも言及)
作用:経口・脳移行性のHGF系モジュレーター(神経栄養系の正の調整)
対象:軽度〜中等度アルツハイマー病
作用:HGF系モジュレーター(注射剤)
| パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | 規制デザイン | 安全性(AESI) | 用法・用量 / 併用戦略 | 市場規模イメージ | ポイント(市場評価) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| lasofoxifene(SERM) | ER+/HER2-・ESR1変異の転移性乳がん(abemaciclib併用) | Phase 3 | ELAINE-3(ピボタル意図P3、登録50%超 → 2027年Q2〜Q3トップライン目安) | SERMクラス留意:血栓塞栓、子宮内膜関連イベント、更年期様症状 等を重点監視 | 経口+abemaciclib 併用(内分泌抵抗性領域で標準治療を狙う) | 大:乳がん(ESR1変異サブセット) | “待ち時間は長いが一撃が大きい”タイプ。 材料は登録進捗・資金面アップデートが中心 |
| ATH-1105(経口・HGF系モジュレーター) | ALS(将来的にAD/PDも言及) | Phase 1 完了 → Phase 2 準備 | Phase 1(健常者80名)完了後、ALS患者P2を2026年Q1に開始予定 | 中枢移行に伴うCNS関連AESI、肝機能・血液・心電などを臨床で監視(設計に依存) | 経口単剤中心(PoC獲得後に適応拡大/併用仮説を検討) | 中:ALS(未充足・高い臨床価値) | 近い材料は2026年Q1のP2開始。PoCはその先 |
| fosgonimeton(AD:旧主力) | アルツハイマー病(軽度〜中等度) | Phase 2/3 完了 → 重点外 | LIFT-AD(P2/3)トップライン後、会社方針として中心から外れた | 注射剤としての局所反応や全身AEなど(詳細は過去開示に準拠) | 注射剤(現時点では開発優先度低) | 大:AD | 現状は価値のドライバーではなく、フォーカスは2本柱へ |
- 2本柱に再編:オンコ(lasofoxifene P3)+ALS(ATH-1105)に集中。
- 資金面の再起動:2025年Q4に$90Mを確保し、ワラント行使で追加最大$146M。〜2028年のランウェイ想定。
- “青チップ投資家”の並び:資金調達は Commodore / Perceptive / TCGX が共同リード、NEAやBlackstone等も参加(読みとしては「P3完走〜申請を見据えた布陣」)。
- 材料の性質:lasofoxifeneは2027年Q2〜Q3の大型読出しまで“進捗+資金+戦略”が中心、ATH-1105は2026年Q1のP2入りが近い材料。
直近は「資金調達に参加した投資家の顔ぶれ」が最も強い手がかりです(共同リード:Commodore / Perceptive / TCGX、参加:NEA ほか)。
ここから先は、①13Fでの新規/増減、②PIPE/私募のロックアップ・ワラント条件、③出来高急増局面の主体(新規大口の継続買いか)を追うと、株価の“下支えの強さ”や「戦略的イベント(提携・追加資金・資産入替)」の確度を判断しやすくなります。
ATH-1105 Phase 1(健常者)完了
80名でSAD/MADを実施。安全性/PK/CNS移行を評価。
フォーカス再編の進行(オンコ導入の布石)
(制度対応)1-for-10 逆分割を実施。
lasofoxifene導入+資金調達(最大$236M枠)
ELAINE-3(P3)を軸に、トップライン(2027年Q2〜Q3)までの体制を整備。
ATH-1105(ALS)Phase 2 開始
患者投与開始〜登録進捗が次のトリガー。
ELAINE-3(lasofoxifene)トップライン
結果に応じて申請/追加試験/次の資本政策が焦点。
私募のクローズ、資金使途の明確化、ELAINE-3登録進捗アップデート、戦略的選択肢の進展
ATH-1105(ALS)Phase 2 開始と初期の進捗(登録/実施施設/安全性の初期所見)
ELAINE-3 トップライン → 規制申請方針・追加資金/提携の意思決定
