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【NEUP】Neuphoria Therapeutics カタリストとロードマップ

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ハイライト

2025年10月20日:BNC210(SAD)P3「AFFIRM-1」トップラインで主要/副次指標いずれも未達。同日、戦略的レビュー(ポートフォリオ/コスト再編)開始を発表。

2025年2月12日:Merck のMK-1167(α7 nAChR PAM)がPhase 2入りに伴い、$15Mマイルストン受領(NEUPの外部提携マイル)。

2025年:BNC210(PTSD)— 既報のP2(ATTUNE)の有効性シグナルを踏まえ、P2b継続可否・再設計を再評価中

随時:戦略レビューの結論(SAD縮小/停止の正式化、PTSDの方針、運営費の最適化)および臨床計画アップデートが主要イベント。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:BNC210(α7 nAChR アロステリック調節薬)— PTSD での開発方針を再評価中。提携品では Merck の MK-1167(α7 nAChR PAM)が進行。

補足:SAD は Phase 3(AFFIRM-1)未達により戦略的選択肢の検討へ移行。

主要臨床成績
Q4 2025
AFFIRM-1(SAD)未達発表→戦略レビュー着手

Q1–Q2 2026
PTSD 次相(Phase 2b)継続可否と設計の開示

継続
Merck:MK-1167(AD症状)Phase 2 の進捗アップデート

2025 Q1
Merck から $15M マイルストン受領(契約継続)

臨床試験パイプライン
Phase 3(結果公表)
BNC210(SAD:社交不安障害)

対象:急性治療としての SAD

作用:α7 nAChR アロステリック調節薬

進捗:AFFIRM-1 トップラインで主要/副次とも未達(2025-10-20)
安全性:全体として良好な忍容性を維持
次段階:プログラム見直し/縮小を含む戦略レビュー

Phase 2(完了)→ 再設計検討
BNC210(PTSD)

対象:PTSD(成人)

作用:α7 nAChR アロステリック調節薬

主要結果:P2(ATTUNE)で CAPS-5 改善の有効性シグナル
方針:Phase 2b(低用量含む)案を再評価中
開始目安:Q1–Q2 2026 に継続可否・設計開示

評価項目:CAPS-5、機能評価などを想定

Phase 2(Merck 主導)
MK-1167(AD 症状改善)

対象:アルツハイマー病の症状

作用:α7 nAChR 陽性アロステリックモジュレーター(PAM)

進捗:Merck が Phase 2 へ進行、NEUP は $15M マイルストン受領
経済条件:最大 $450M のマイル+ロイヤルティ条項
次読出し:登録状況/中間解析の有無など外部アップデートを追跡

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
BNC210(SAD) 社交不安障害(急性治療) Phase 3(結果:未達) 無作為化・プラセボ対照 重篤事象の増加なし、全体として忍容性良好 単剤急性投与。SADは戦略見直しへ 大:不安障害 未達→再編のハブとなるイベント
BNC210(PTSD) PTSD Phase 2(完了)→ Phase 2b 検討 次相 PoC(用量反応・期間設定)を計画中 クラス注意:中枢系(めまい等)を標準監視 単剤 → 将来は心理療法等との併用検討余地 大:精神科 CAPS-5 改善シグナルで期待継続
MK-1167(Merck 提携) アルツハイマー病の症状 Phase 2(Merck 主導) Merck のレジストレーション計画に準拠 α7 系のクラス注意(心血管/神経)を監視 単剤症状改善。将来の併用探索余地 特大:神経変性 最大 $450M マイル+ロイヤルティの外部価値
レガシー腫瘍資産(BNC101 ほか) 腫瘍領域(外部) 社外での探索段階 パートナー主導 中:外部進捗次第 NEUP の中枢集中により感応度は低め
企業再編/資本施策 特別委/協議/資産取引 等 ディール構造(現金+CVR 等)選択肢 戦略レビューの枠組みとして重要

ポイント
  • 再編局面:SAD P3 未達を受け、資産の優先順位付けとコスト構造の見直しを実施(戦略的選択肢の検討)。
  • 外部バリデーション:Merck の MK-1167 が Phase 2 に進行、2025年に $15M マイル受領。最大 $450M マイル+ロイヤルティ条項が価値の底支えに。
  • PTSD の次相:Phase 2b の設計(用量・期間・CAPS-5/機能評価)を詰め、再現性の確認が鍵。

ファンドのポジション

大型提携(Merck)と小型フロートの組合せにより、13D/13G を伴う資本関与のヘッドライン感応度が高い局面。短期は協議・特別委ニュース、PTSD 次相の方針、Merck P2 進捗に連動した需給タイト化に留意。

開発ロードマップ
完了:2025年Q1

Merck:MK-1167 里程標

Phase 2 進行に伴い $15M マイルストンを受領。

完了:2025年Q4

AFFIRM-1(SAD)未達の公表

主要/副次評価未達を受け、戦略レビューを開始。

2025年Q4

戦略レビュー:初期結論

資産の再優先付け、人員/費用再編の方針を段階的に開示。

2026年Q1–Q2

PTSD Phase 2b の可否・設計開示

継続の場合、用量・期間・CAPS-5 等の詳細と開始時期を公表。

継続

Merck:MK-1167 Phase 2 進捗

登録状況や中間解析の有無、学会発表などのマイルに随伴。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
AFFIRM-1 フォローアップ解析、戦略レビュー初期結論(再編/資産方針)

中期(2026年Q1–Q2)
PTSD Phase 2b の継続可否と試験デザイン開示、開始IR

長期(2026年〜)
Merck:MK-1167 Phase 2 の主要進捗(登録完了/解析)と追加マイルの可能性