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【CGON】CG Oncology カタリストとロードマップ

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【CGON】CG Oncology カタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:cretostimogene grenadenorepvec(CG0070|膀胱内投与型オンコリティックアデノウイルス)— BCG不応 高異型度NMIBC(CIS±Ta/T1)、高リスクBCG未治療、中等度リスクNMIBC を対象。

補足:BOND-003(高リスク BCG不応)、PIVOT-006(中等度リスクの補助療法|無治療観察対照のP3)、CORE-008(高リスク BCG未治療/BCG曝露〈+ゲムシタビン併用〉)が進行中。

主要臨床成績
Q4 2025
BLA 提出開始(BCG不応CIS±Ta/T1|BOND-003)目安

Q4 2025
BOND-003「Cohort P」トップライン(乳頭状のみ)

Q4 2025
CORE-008「Cohort A」トップライン(BCG未治療・高リスク)

〜2028年Q2
運転資金の目処(2025年6月末 現金等$704.3M)

臨床試験パイプライン
Phase 3
BOND-003(BCG不応 高異型度NMIBC)

対象:CIS±Ta/T1(高リスク)および乳頭状のみ(Cohort P)

作用:膀胱内オンコリティックアデノウイルス(CG0070)

進捗:AUA 2025で中間解析アップデート。反応と耐久性の一貫性を確認
規制:CIS対象の単群P3としてBLAをQ4 2025に開始予定

Phase 3
PIVOT-006(中等度リスクNMIBC 補助療法)

対象:中等度リスクNMIBC(TURBT後の再発抑制)

設計:ランダム化・対照(膀胱内CG0070 vs 無治療観察)

進捗:登録完了見込み:Q3 2025
試験ID:NCT06111235

Phase 2
CORE-008(高リスクBCG未治療 / BCG曝露+併用)

対象:高リスクBCG未治療(Cohort A)、BCG曝露でのゲムシタビン併用(Cohort CX)

所見:BCG未治療でのCG0070単剤、BCG曝露でのゲムシ併用を並行評価

読み出し:Cohort A:Q4 2025|Cohort CX:2026年上半期

拡張アクセス(EAP)も北米で稼働中

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
CG0070(BOND-003:CIS±Ta/T1) BCG不応 高異型度NMIBC(CIS含む) Phase 3 単群P3(FDAガイダンス整合:CISに対する単群)→ Q4 2025 BLA開始予定 膀胱刺激症状(排尿痛・頻尿・血尿)、尿路感染、発熱などを重点監視 外来での膀胱内注入レジメン(導入後に維持投与を計画) 大:NMIBCの高リスク域 膀胱温存ニーズが高く、単群P3と実臨床データで外科代替に挑む
CG0070(BOND-003:Cohort P) BCG不応 高リスクNMIBC(乳頭状のみ) Phase 3 単群拡大(乳頭状サブセット)。Q4 2025 トップライン予定 上記に同じ(尿路関連AESI+全身性軽度発熱など) 膀胱内単剤 大:再発の多い乳頭状集団 疾患生物学の違いを踏まえたサブ集団の有効性検証
CG0070(PIVOT-006) 中等度リスクNMIBC(術後再発抑制) Phase 3 ランダム化・対照P3(CG0070 vs 無治療観察)。NCT06111235 尿路関連AESI・感染徴候を継続監視 術後補助の膀胱内投与(外来) 大:TURBT反復を回避したい層 ブリッジ適応で市場拡大ポテンシャル
CG0070(CORE-008:Cohort A) 高リスク BCG未治療 Phase 2 単群P2。Q4 2025 トップライン予定 尿路関連AESIを中心に忍容性評価 膀胱内単剤 大:初期治療での外科回避ニーズ 早期ラインでの単剤PoC確立へ
CG0070+ゲムシタビン(CORE-008:Cohort CX) BCG曝露 高リスクNMIBC Phase 2 併用P2。2026年上半期トピック更新予定 併用に伴う尿路・全身AESIを追加監視 膀胱内併用(CG0070+ゲムシタビン) 中〜大:再発・難治集団 免疫・細胞傷害併用で深い反応を狙う

ポイント
  • 規制面の前進:BCG不応CISに対する単群P3(BOND-003)をベースにBLAをQ4 2025開始予定。Cohort P(乳頭状のみ)とBCG未治療(CORE-008 A)が同時期に読出し。
  • 適応拡大の布陣:中等度リスク(PIVOT-006のP3)と高リスクBCG未治療/BCG曝露(CORE-008)で市場を段階的に拡げる設計。
  • 財務余力:2025/6/30時点 現金等$704.3M、ランウェイは〜2028年Q2までの見通し。

開発ロードマップ
完了:2025年Q2

AUA 2025でBOND-003アップデート

高リスクBCG不応CIS対象での反応・耐久性の一貫性を報告。BLA準備を明確化。

見込み:2025年Q3

PIVOT-006 登録完了

中等度リスクでの補助療法P3(NCT06111235)登録完了を目標。

2025年Q4

BLA開始/主要読出し集中

BOND-003でBLA開始。Cohort P(乳頭状のみ)とCORE-008 Cohort A(BCG未治療)のトップラインを予定。

2026年Q1〜Q2

CORE-008 Cohort CX(併用)アップデート

BCG曝露集団でのゲムシタビン併用の初回主要所見を想定。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
BLA開始(BOND-003)、BOND-003 Cohort P/CORE-008 Cohort A トップライン、PIVOT-006 登録完了

中期(2026年Q1〜Q2)
CORE-008 Cohort CX(ゲムシタビン併用)の読出し、BOND-003の更新解析

長期(2026年〜)
適応拡大の規制戦略更新(中等度リスク/BCG未治療ライン)、実臨床/EAPデータの取り込み