HOME > 臨床バイオ

【TERN】Terns Pharmaceuticals カタリストとロードマップ

【記事には広告を含む場合があります】

【TERN】Terns Pharmaceuticals カタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:TERN-701(経口アロステリック BCR-ABL 阻害)— 慢性骨髄性白血病(CML)を対象。

補足:TERN-601(経口 GLP-1 受容体作動薬・肥満)が第2柱。旧メタボ資産(TERN-101/-501/-800)は提携等の戦略オプションを模索中。

主要臨床成績
Q4 2025
TERN-701(CARDINAL)追加データ予定

Q4 2025
TERN-601 Phase 2(FALCON)トップライン

2027
ランウェイ見込み(現金等 $230.3M, 2025/6/30)

2024 Q1
TERN-701 が FDA ODD(CML)取得

臨床試験パイプライン
Phase 1
TERN-701(CML)

対象:慢性骨髄性白血病(既治療含む)

作用:BCR-ABL のミリストイルポケットを標的とする経口アロステリック阻害

進捗:用量拡大へ。BCR-ABL 低下・MMR 到達例を確認
規制:FDA ODD(希少疾病用)
次読出し:Q4 2025 予定

Phase 2
TERN-601(肥満)

対象:非糖尿病の過体重/肥満成人

作用:経口 GLP-1 受容体作動薬

Phase 1:28日で平均最大 −5.5%(プラ補正 −4.9%)の体重減、忍容性良好
試験:FALCON(12週・二重盲検・プラ対照)進行中
トップライン:Q4 2025 目安

戦略/探索
TERN-101 / -501 / -800(メタボ/肝領域)

位置付け:自社での追加大型投資は抑制。提携/オプションを検討

開発段階:既存の臨床/前臨床資産として維持(新規試験は未公表)

外部連携のアップデートを随時

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
TERN-701(BCR-ABL アロステリック) 慢性骨髄性白血病(CML) Phase 1 用量漸増→用量拡大(CARDINAL)/ODD取得 クラス留意:骨髄抑制(好中球/血小板)、肝酵素、消化器症状 経口単剤中心。後期では TKI 既治療集団での差別化を検討 中:血液腫瘍(希少) 早期に MMR 到達例。
追加データ:Q4 2025
TERN-601(GLP-1 受容体作動) 肥満(非糖尿病) Phase 2 FALCON:二重盲検・プラ対照・12週(体重%変化) 主に軽度〜中等度の GI(悪心など)。忍容性良好(Ph1 28日) 1日1回 経口。長期投与・併用(他代謝薬)検討余地 大:肥満症市場 Ph1で有効性シグナル。
トップライン:Q4 2025
TERN-101 / -501 / -800(メタボ/肝) MASH/メタボ領域 ほか 戦略/探索 自社投資は抑制。提携・戦略オプションを模索 中:適応次第 非コアとして資本効率を最優先

ポイント
  • 集中と選択:主力は TERN-701(CML)TERN-601(肥満) に集約。旧メタボ資産は提携志向。
  • 規制優位:TERN-701 は ODD 取得で開発/審査の後押し。
  • 財務余力:現金等 $230.3M(2025/6/30)で2027年までのランウェイ見込み。

開発ロードマップ
完了:2024年Q3

TERN-601 Phase 1(28日)主要結果

体重減少(平均最大 −5.5%/プラ補正 −4.9%)と忍容性良好を確認。

完了:2025年Q2

ADA 2025で 601 追加解析を発表

Ph1 データの拡張解析を学会提示。FALCON(Ph2)を推進。

2025年Q4

701 追加データ / 601 FALCON トップライン

701 は用量拡大の安全性・分子応答、601 は主要評価(12週の体重%変化)。

2026年〜

701 後期試験設計・601 次段計画

データ次第で 701 の確証試験設計、601 は用量/併用・長期投与設計へ。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
TERN-701 追加データ(CARDINAL)、TERN-601 FALCON トップライン

中期(2026年)
701 後期試験デザイン更新、601 次段計画(用量・期間・併用)

随時
TERN-101/-501/-800 の提携・売却など戦略アップデート