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【TARA】Protara Therapeutics のカタリストとロードマップ

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【TARA】Protara Therapeutics のカタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:TARA-002(細胞溶解性免疫賦活:OK-432由来)— 非筋層浸潤性膀胱がん(NMIBC)を対象(BCG-Naïve / Unresponsive)。

補足:IV Choline Chloride(経静脈コリン補給)は登録目的の Phase 2b/3(THRIVE-3) を米国で起動予定。小児リンパ管奇形(LMs)では TARA-002 の Phase 2(STARBORN-1) を実施中。

主要臨床成績
67%
完全奏効(CR, 12か月)
ADVANCED-2 BCG-Unresponsive

43%
完全奏効(CR, 12か月)
ADVANCED-2 BCG-Naïve

Q3 2025
THRIVE-3(IV Choline)
患者投与開始予定(米国)

$145.6M
現金残高(2025/6/30)
ランウェイ:〜2027年中盤

臨床試験パイプライン
Phase 2
TARA-002(NMIBC:ADVANCED-2)

対象:BCG-Naïve / BCG-Unresponsive の非筋層浸潤性膀胱がん

投与:膀胱内投与レジメン(用量最適化と拡張 Cohort)

主要評価項目:完全奏効率(CR)・奏効持続(DoR)
中間成績:CR 67%(Unresponsive, 12か月)/ 43%(Naïve, 12か月)。
安全性:Grade 3 以上の有害事象なし(発表時点)。

Phase 2
TARA-002(小児リンパ管奇形:STARBORN-1)

対象:小児 LMs(マクロ/ミクロ嚢胞性)

所見:奏効と安全性の継続評価。Rare Pediatric Disease 指定、EU でOrphan 取得。

次読出し:2025年Q4 に中間アップデート予定。

小児希少疾患

Phase 2b/3
IV Choline Chloride(THRIVE-3)

対象:経静脈栄養(PN)依存患者のコリン欠乏

設計:シームレス登録試験(2b→3 へ移行可能)

FDA指定:Orphan Drug / Fast Track
進捗:2025年Q3 米国で患者投与開始予定(EU 多施設展開を準備)。

登録目的試験

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
TARA-002(膀胱内投与) 高リスクNMIBC(CIS、BCG-Naïve/Unresponsive) Phase 2(ADVANCED-2) 主に一過性のインフル様症状・膀胱刺激症状が中心。重篤治療関連事象は中間解析で未報告。 膀胱内投与。再誘導(Re-induction)で奏効維持率が改善する傾向。 中:再発率高・治療選択肢拡大余地大 BCG-Unresponsiveで任意時点CR 100%、12か月CR 67%。Naïveでも任意時点CR 76%、12か月CR 43%を提示。
TARA-002(LMs, 小児) 小児リンパ管奇形(巨大嚢胞/混合型) Phase 2(STARBORN-1) 米RPDD、EU Orphan 局所投与後の発熱・疼痛など想定内の反応。初回コホートで概ね良好な忍容性。 嚢胞内投与(最大4回、約6週間隔) 小〜中 2025年Q4中間アップデート予定。既存薬OK-432由来で製造同等性を確認済み。
IV Choline Chloride 長期PN依存患者のコリン欠乏 Phase 2b/3(THRIVE-3) 米Orphan、Fast Track 静注製剤としての全身安全性(TEAE)を主要評価。
※詳細AESIは試験進行に伴い更新
静注補充療法。P2b用量確認(8週)→P3二重盲検(24週)へシームレス移行 レジストレーショナル設計。代謝指標・臨床アウトカムで差異証明が焦点。

ポイント

TARA-002(NMIBC)持続CRと良好な安全性(≥G3なし)を示し、登録デザインに向けた基盤を強化。
IV CholineFast Track / Orphan 指定のシームレス登録試験で、Q3 2025 の患者投与開始が直近の実行ポイント。
資金$145.6M(2025/6/30) とされ、ランウェイは〜2027年中盤見込み。

開発ロードマップ
完了:2025年4月

ADVANCED-2 中間結果(NMIBC)

CR 67%(Unresponsive, 12か月)/ 43%(Naïve, 12か月)を発表。安全性は概ね良好。

2025年Q3

THRIVE-3(IV Choline)患者投与開始

米国サイトで登録目的の Phase 2b/3 を開始。EU 多施設展開準備。

2025年後半

BCG-Naïve プログラム方針の更新

FDA との協議結果を反映して開発計画をアップデート。LMs(STARBORN-1)も中間更新。

2026年Q1

ADVANCED-2:追加中間解析(学会)

症例積み上げによる耐久性・安全性のアップデートを予定。

ポスト-2026

登録戦略の具体化

NMIBC と LMs のデータに基づき規制当局と登録パスを協議。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年前半)
ADVANCED-2 の6か月評価(25例)発表、IR/学会でのデータ拡充。

中期(2025年後半)
BCG-Naïve 方針のFDAフォローアップ、STARBORN-1 中間更新、THRIVE-3 登録進捗。

長期(2026年〜)
ADVANCED-2 の耐久性データ更新 → 登録設計の明確化、IV Choline 主要解析へ。