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【SLDB】Solid Biosciences のカタリストとロードマップ

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【SLDB】Solid Biosciences のカタリストとロードマップ

承認済み製品

(該当なし:全プログラム開発中)

主力パイプライン:SGT-003(DMD/micro-dystrophin, AAV-SLB101)、SGT-212(フリードライヒ失調症)、SGT-501(CPVT)

提携先:(該当なし、単独開発中心)

開発中

臨床試験パイプライン
Phase 1/2
SGT-003(DMD/INSPIRE DUCHENNE)

対象:DMD(デュシェンヌ型筋ジストロフィー)

特徴:AAV-SLB101キャプシド+nNOS結合部位含有micro-dystrophin

状況:
進行中(8/12時点 15例投与)
安全性:
治療関連SAEなし/ステロイド単剤で管理
初期データ:
初回3例の90日生検で高発現・高トランスダクション(2025年2月公表)
サイト:
米・加・伊・英の10施設稼働

Ongoing

Phase 1b(予定)
SGT-212(フリードライヒ失調症, FA)

目的:安全性・忍容性(FIH)

投与:全身+両側IDNのデュアル投与ルート

開始予定:
2025年Q4

Planned

Phase 1b(予定)
SGT-501(CPVT)

機序:CASQ2過剰発現によりRYR2不安定性/Ca2+異常を是正

指定:Fast Track(7/23/2025)、IND承認(7/8/2025)

開始予定:
2025年Q4(成人CPVTで安全性・初期有効性)

Planned

Corporate
財務・組織戦略

資金:$268.1M(2025/6/30時点)

ランウェイ:H1/2027まで見込む

施策:
3プログラム並行+AAV-SLB101プラットフォーム拡張

資金充足

これまでの臨床フェーズ
2025年2月

SGT-003:初回3例の90日生検データ

高いトランスダクション/micro-dystrophin発現を確認(機能指標の初期改善も傾向)。

2025年8月12日

SGT-003:安全性アップデート

投与15例到達、治療関連SAEなし。免疫抑制はステロイド単剤。臨床サイトは米・加・伊・英で10施設稼働。

2019–2023年(参考)

SGT-001(旧世代):IGNITE-DMD 長期追跡

耐久性シグナル(機能維持など)を学会報告。主軸はSGT-003へピボット済み。

開発ロードマップ
2025年Q4

SGT-003:FDAとレギュラトリーパス協議

米国での開発・申請パス(P3要否、比較デザイン、加速指定の活用等)を明確化。

2025年Q4

SGT-003:米国外でRCT開始

無作為化二重盲検プラセボ対照試験を開始(グローバル承認戦略の一環)。年内少なくとも20例投与見込み。

2025年Q4

SGT-212:第1b相(FIH)開始

全身+両側IDNのデュアル投与で安全性・PK/PDを評価。

2025年Q4

SGT-501:第1b相開始

成人CPVTで安全性・初期有効性シグナル(不整脈負荷、運動誘発指標等)を探索。IND承認(7/8/2025)、Fast Track取得(7/23/2025)。

2026年前半

SGT-003:追加データ更新

6〜12か月フォロー(生検、CK、心機能、機能評価)で持続性・心筋ターゲティングの裏付けを強化。

2026年以降

SGT-003:米国開発方針の具体化

FDA協議結果を踏まえ、登録試験(P3)または拡大型Ph2→申請の選択肢を検討。米国外RCTの読outもカタリスト化。

〜H1/2027

資金ランウェイ

手元資金でH1/2027までの運転資金を確保(3プログラム+プラットフォームを支援)。

注目すべきカタリスト
短期(2025年Q4)
SGT-003のFDAレギュラトリーパス協議/米国外RCT開始、SGT-212/501のFIH・Ph1b開始。

中期(2026年前半)
SGT-003の6〜12か月データ更新(生検・機能・心機能)、FIH/Ph1bの安全性・初期有効性アップデート。

長期(2026年〜)
SGT-003の登録戦略具体化(P3 or 拡大型Ph2→申請)、米国外RCT読out、追加指定・承認戦略の前進。