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【RAPP】Rapport Therapeutics のカタリストとロードマップ

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承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:RAP-219(TARPγ8選択的 AMPAR NAM)— 局在関連てんかん(FOS)を対象、Phase 2a 実施中。

補足:同一化合物で双極性障害・躁病(Phase 2)糖尿病性末梢神経障害痛=DPNP(Phase 2a 予定)の展開を準備中。

主要臨床成績
Q3 2025
RAP-219(FOS P2a)
トップライン予定

92%
LEと電図発作の一致率
(ベースライン解析)

51回
LE平均頻度 / 28日
(ベースライン)

$260.4M
現金等(2025/6/30)
ランウェイ:〜2026年末

臨床試験パイプライン
Phase 2a
RAP-219(FOS:局在関連てんかん)

対象:薬剤抵抗性の局在関連てんかん(Focal Onset Seizures)

設計:RNS由来の長時間エピソード(LE)を客観バイオマーカーとするPoC。

主要評価:LE≧30%減の割合、LE頻度中央値の変化
副次評価:臨床発作≧50%減の割合 ほか
安全性:Phase 1集計でG1–2中心、重篤事象なし

Phase 2
RAP-219(双極性障害・躁病)

対象:双極性障害の躁病相

進捗:IND受理→組入れ進行中。トップライン:2027年Q1–Q2 予定。

目的:用量反応・有効性と安全性の確認

精神神経領域

Phase 2a(予定)
RAP-219(DPNP:糖尿病性末梢神経障害痛)

対象:疼痛(DPNP)

進捗:2024年Q4 INDでクリニカルホールド。追加情報対応後、2025年内に開始時期を更新予定

設計:疼痛指標と安全性の初期評価(計画)

ホールド対応中

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ FDA評価 市場規模イメージ 市場評価
RAP-219(TARPγ8選択的 AMPAR NAM) 局在関連てんかん(FOS) Phase 2a 大:てんかん市場(難治群の高アンメット) RNS由来LEを主要評価に採用。
Q3 2025 トップライン予定。
RAP-219(躁病) 双極性障害・躁病 Phase 2 大:精神科領域(既存薬の副作用・奏効限界) IND受理・組入れ中。2027年Q1–Q2 トップライン見込み。
RAP-219(DPNP) 糖尿病性末梢神経障害痛 Phase 2a(予定) IND Clinical Hold(対応中) 大:慢性疼痛市場 2025年内 に開始時期アップデート予定。

ポイント

TARPγ8選択性による標的部位選択性(後脳曝露の最小化)で、従来の広域AMPAR阻害に伴う鎮静・運動失調・認知副作用の低減を志向。
客観指標(LE)×臨床発作の二軸でPoCを設計し、シグナル検出力を高める試験デザイン。
資金余力:現金等 $260.4M(2025/6/30)、ランウェイは〜2026年末を見込む。

開発ロードマップ
完了:2025年

RAP-219(FOS)P2a 登録完了

ベースラインでLEと電図発作の一致率92%を確認。

2025年Q3

RAP-219(FOS)トップライン

主要・副次の事前定義解析(LE≧30%減、臨床発作≧50%減 など)を開示予定。

2025年内

DPNP(P2a)開始時期の更新

INDホールド対応後の開始タイミングを告知。

2026年

次段階設計と並行推進

FOS:P2b/登録方針の具体化。躁病:P2 組入れ・追跡を継続。

2027年Q1–Q2

躁病 P2 トップライン

RAP-219の神経精神領域での有効性・忍容性を判定。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q3)
RAP-219(FOS)P2a トップライン(LE/臨床発作の両評価)。

中期(2025年内)
DPNP(P2a)開始時期のアップデート、FOS次段階(P2b/登録)方針の初期示唆。

長期(2026年〜)
FOSの登録デザイン具体化、2027年Q1–Q2 躁病P2 トップライン。