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【RANI】Rani Therapeutics カタリストとロードマップ

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【RANI】Rani Therapeutics カタリストとロードマップ

ハイライト

2025年10月23日:中外製薬との最大$10.85億コラボを発表、同時に$60.3Mの私募増資(PIPE)クローズ。技術移転$18Mマイルストン見込み最大5標的オプションを明示。

2025年下期:RT-114(GLP-1/GLP-2, ProGen)Phase 1開始予定。前臨床で皮下注と生物学的同等(BE)を示すデータをENDO 2025で発表済み。

2025年Q2:コーポレートアップデート資金ランウェイは2028年までとの会社見解を提示(PIPE+前払/技術移転Mileを前提)。

2024年2月:RT-111(口腔ウステキヌマブ)P1トップライン高バイオアベイラビリティ(推定84%)など良好なPK/安全性を確認(健常成人)。

随時:RT-111の次段階(患者PoC)設計開示中外コラボの追加標的行使技術移転Mile実行が株価感応イベント。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:RT-114(GLP-1/GLP-2 二重作動;肥満)— RaniPill® HC による“注射→経口化”。

補足:RT-111(経口ウステキヌマブ)、RT-102(PTH[1-34])、RT-101(オクトレオチド)、中外製薬との希少疾患/免疫プログラムが続く。

主要臨床成績
Q4 2025
RT-114(肥満)Phase 1 開始(会社ガイダンス)

Q2 2026
RT-114 初回ヒト安全性/PK 読み出し(目安)

Q4 2025
中外 第1ターゲット 技術移転Mile 実行IR 期待

2028
運転資金の目処(PIPE+前払/技術移転Mile 前提・会社見解)

臨床試験パイプライン
Phase 1 開始予定
RT-114(GLP-1/GLP-2;肥満)

対象:肥満(代謝)

作用:GLP-1/GLP-2 二重作動ペプチドを RaniPill® HC で経口送達

進捗:前臨床で皮下注と生物学的同等(BE)を示唆;ENDO 2025 LBP 提示
安全性/PD:前臨床で良好な薬力学反応
次読出し:Q2 2026 初回ヒト安全性/PK(想定)

Phase 1(完了)
RT-111(経口ウステキヌマブ)

対象:乾癬 / IBD 等(バイオ後続の経口化)

作用:抗 IL-12/23 抗体を RaniPill® で経口送達

主要結果:健康成人で SC 対比 高い推定BA(約84%)、用量比例性/高Cmax・短Tmax
体制:患者PoC 設計・提携方針を検討中
次段階:Q4 2025–Q2 2026 に試験計画開示期待

Phase 1(完了)
RT-102(PTH[1-34];骨粗鬆症)

対象:骨粗鬆症

作用:PTH[1-34] を RaniPill® で経口送達

主要結果:反復投与 >90% 送達成功、安全性良好
次段階:開発方針アップデート待ち

適応/投与設計の最適化を検討

Phase 1(完了)
RT-101(オクトレオチド)

対象:先端巨大症 / NETs

作用:ソマトスタチンアナログを RaniPill® で経口送達

主要結果:健常人で SC と同程度のBAを示唆(既報)
次段階:事業優先度の見直し次第で再開可能性

共同研究 → 技術移転/開発
中外製薬プログラム(最大5標的オプション)

対象:希少疾患/免疫領域の高価値抗体

作用:抗体×RaniPill® による経口化

経済条件:総額最大 $1.085B(前払・開発/売上Mile・ロイヤルティ)
資金面:$60.3M PIPE 同時発表(Runway 2028年 見解)
次読出し:Q4 2025 技術移転Mile 実行IR 期待

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
RT-114(GLP-1/GLP-2) 肥満 Phase 1 開始予定(Q4 2025 初回ヒト(SAD/MAD想定)で安全性/PK → 早期PoC探索 GLP-1 系クラス留意:消化器症状、胆道系、膵関連、心血管指標を監視 経口単剤 → 併用(例:他代謝薬)も将来検討 特大:代謝・肥満 前臨床BEを背景に“経口GLP-1/GLP-2”の先陣。
初回データ:Q2 2026 目安
RT-111(経口ウステキヌマブ) 乾癬 / IBD Phase 1 完了 次相 PoC 設計へ(適応選定・用量設定) 免疫抑制関連(感染症/肝酵素等)を標準的に監視 経口単剤中心、将来は免疫調整薬との併用余地 大:免疫/炎症 推定BA ~84% という抗体経口化の希少データが差別化
RT-102(PTH[1-34]) 骨粗鬆症 Phase 1 完了 反復投与→次段階方針を検討 クラス留意:Ca代謝、心電、消化器系を監視 経口単剤 → 既存骨形成/吸収抑制薬との位置づけ最適化 大:骨代謝 繰返し送達成功 >90% を確立済み
RT-101(オクトレオチド) 先端巨大症 / NETs Phase 1 完了 臨床戦略は事業優先度に応じて再設計 胆石/糖代謝/心血管イベントを監視 経口単剤 → 既存LAI 製剤に対する利便性で差別化 中:内分泌・腫瘍 SC 同等BA 示唆で利便性優位性に期待
中外プログラム(最大5標的) 希少疾患/免疫領域 共同研究 → 技術移転/開発 前臨床→臨床へ段階的に移管(マイルストン連動) 標的薬理に応じた個別AESIを設計段階から精査 経口化により在宅/アドヒアランス向上を狙う 大:希少/免疫 総額最大 $1.085B の経済条件+オプション拡張

ポイント
  • 技術バリデーション:RT-111 で推定BA ~84% を示し、抗体の“経口化”実現性を一次データで立証。
  • 大型適応の先陣:RT-114(肥満)が最短路線。前臨床BEを盾に、P1 立ち上げと初回ヒトデータの質が企業価値の鍵。
  • 財務余力:$60.3M 私募+中外前払/技術移転Mileで 2028年 までの資金目処(会社見解)。

ファンドのポジション

直近の私募参加や戦略提携(中外)により、長期志向の機関投資家比率が上昇。イベント(RT-114 P1 開始/技術移転Mile実行)前後の需給タイト化に留意しつつ、データ質と資金計画の整合を重視。

カタリスト

2026年(上期〜下期:時期は未確定)

・RT-114 Phase 1:初期の安全性/PKデータ(FIH readout)
いつデータが出るかを会社が「2026年Q2」などと明言している一次ソースは確認できませんが、Phase 1開始(2025年末)が前提なら、2026年に“初期データ”が材料化するのが自然な流れです(※これは推定)。根拠となる“開始予定”は上記。

・Chugai提携:技術移管(technology transfer)や開発マイルストンの進捗
2025年10月にChugaiとの最大$1.085B規模の提携を締結し、アップフロント+技術移管マイルストン等が言及されています(ただし具体的に「いつ支払い/達成」とまでは書かれていません)。

・RT-102(経口PTH/骨粗鬆症):Phase 2開始(次のステップ)
会社の10-Kでは、RT-102について pre-INDを完了し、次のステップはPhase 2開始と明記されています(ただし開始時期は書かれていません)。

時期未定(発生したら大きい“イベント型”カタリスト)

・RT-111(経口ウステキヌマブ):Celltrion の権利行使/ライセンス交渉の進展
RT-111のPhase 1は主要目標を満たし、Celltrion に ROFN(優先交渉権)がある旨が会社リリースにあります。いつ判断するかは明示されていないため“イベント待ち”です。

・Chugai 提携:追加ターゲット(最大5件)への拡張オプション行使
提携枠として「最大5件まで拡張可能」が明記されていますが、行使時期は未開示です。

開発ロードマップ
完了:2024年Q1

RT-111 Phase 1 トップライン

健康成人で SC 対比 高推定BA(~84%)、良好な安全性/PK を確認。

完了:2025年Q2〜Q3

RT-114 前臨床 BE データ(ENDO 2025)

皮下注と生物学的同等性を示す前臨床データを学会で発表。

2025年Q4

RT-114 Phase 1 開始

初回ヒト試験(SAD/MAD想定)を開始、食事影響/到達率KPI を設定。

2025年Q4

中外 第1ターゲット 技術移転マイルストン

技術移転Mile の実行IR(会社は$18M見込みを示唆)。

2026年Q1

RT-114(RaniPill:GLP-1/GLP-2=PG-102)Phase 1 試験を開始

2026年1月8日、肥満を対象にRT-114のPhase 1(安全性/忍容性、バイオアベイラビリティ、PK/PD、体重減少など)を開始(ProGenとの共同開発)。

2026年Q1(目安)

RT-114 Phase 1:Primary Completion(推定)

ClinicalTrials.gov上で、RT-114 Phase 1(NCT06891287)のPrimary Completionが2026-03-01(推定)として記載。

2026年H1〜H2(目安)

RT-114 Phase 1:トップライン(安全性/BA/PK/PD、体重シグナル)

Primary Completion後のデータ開示タイミングは会社が明示していないものの、Phase 1の主要評価(安全性/BA/PK/PD、体重)に関するアップデートが次の株価ドライバーになりやすい。

2026年(タイミング未定)

Chugai提携:テックトランスファー/開発マイルストン & 追加ターゲット拡張の可能性

Chugaiとの提携は、初回ターゲットでupfront $10Mに加え、テクノロジー移管+開発マイルストン(最大$75M)等が設定。さらにChugaiは追加で最大5ターゲットまで拡張でき、権利拡張の行使やマイルストン達成がカタリストになり得る。

2027年以降(次の想定ステップ)

RT-114:Phase 2 以降への進展(成否次第)

Phase 1で安全性/BA/PKが成立し、体重シグナルが確認できれば、次段階(用量最適化・有効性探索)に移行する局面。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
RT-114 P1 開始、RT-111 次段階計画の開示、中外 技術移転Mile 実行IR

中期(2026年Q2 まで)
RT-114 初回ヒト安全性/PK、RT-111 患者PoC 設計の具体化、追加標的オプションの行使可否

長期(2026年〜)
RT-114 早期PoC→後期試験方針、パートナー拡張、Runway 再評価