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【PHGE】BiomX カタリストとロードマップ

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【PHGE】BiomX カタリストとロードマップ

ハイライト

2026年1月27日:NYSE American からの要請を受け、株価の“異常な取引”に関して会社コメントを発表(未開示の重要事象は認識していない旨)。

2025年12月8日:BX004(P. aeruginosa)CF Phase 2b を中止(独立DMCの安全性レビュー後、予想外に高い有害事象率。代替投与戦略での継続に必要な時間・リソースが手元資源を超えると説明)。
併せてコスト削減(人員削減含む)と戦略的代替案の検討を明言。

2025年11月4日:BX011(S. aureus) の糖尿病フット感染(DFI)に関して、FDAからの前向きフィードバックを発表。
規制戦略として DFI を先に主適応にする方針(より広い患者集団・商業機会、FDAガイダンスに沿う明確なパス)を強調。

2025年12月29日:約$3.0Mの私募(Series Y転換優先+ワラント)を実施。資金使途は「BX011前進の機会評価」「戦略代替案の継続評価」「一般運転資金」。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

中核:病原菌を狙い撃ちする バクテリオファージ(phage)カクテル(天然/エンジニア)を開発する臨床段階企業。

現在の主戦場:糖尿病フット感染(DFI)× S. aureus(BX011/BX211)。

補足:呼吸器領域の BX004(CF Phase 2b)は中止。NCFB(Non-CF bronchiectasis)は“Phase II ready”の位置づけだが現状は前臨床活動と説明。

主要臨床成績
2025年Q4
BX004(CF)Phase 2b 中止(安全性+継続に必要な資源不足)

2025年Q4
BX011(DFI)FDA フィードバック(DFIを先に主適応へ)

2026年Q1
NYSE American 要請を受け取引状況に関する会社コメント

2026年Q1–Q2
BX011 Phase 2a:開始可否・開始時期(資金/体制次第)

臨床試験パイプライン
Phase 2(Phase 2a 計画)
BX011 / BX211(S. aureus:糖尿病フット感染)

対象:DFI(糖尿病足感染)/ DFO(糖尿病足骨髄炎)

作用:S. aureus を狙う次世代の固定マルチ・ファージカクテル(過去のBX211で評価されたファージを含む設計)

進捗:パイプライン上は Phase 2 の位置づけ。規制戦略として DFI を先に主適応にする方針を明確化。
資金/体制:DHA/海軍系の非希薄化資金(約$40M)で支援されてきた点を強調。ただし Phase 2a 開始は「必要な財務リソース次第」と説明。
次読出し:2026年Q1–Q2:Phase 2a の開始可否/タイミング(“着手できるか”自体が材料)

Phase 2b(中止)
BX004(P. aeruginosa:Cystic Fibrosis)

対象:Cystic Fibrosis(CF)

作用:P. aeruginosa を狙うファージカクテル(ネブライザー投与)

進捗:独立DMCの安全性レビュー後、予想外に高い有害事象率を理由に Phase 2b を中止。
会社説明:代替投与戦略での継続に必要な時間・リソースが手元資源を超えるため中止。コスト削減と戦略的代替案の検討を明言。
次読出し:中止(新規データ読出しは想定されにくい)

“Phase II Ready”(準備段階)
BX004(P. aeruginosa:Non-CF Bronchiectasis)

対象:Non-CF Bronchiectasis(NCFB)

作用:P. aeruginosa を狙うファージカクテル

状況:NCFBへの展開構想はあるが、現状は前臨床活動と説明。
次の焦点:資金・戦略判断次第で再加速の余地(当面はBX011が優先)

“Phase II Ready”だが、当面の優先度は限定的

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
BX011 / BX211(S. aureus phage) 糖尿病フット感染:DFI/DFO Phase 2(Phase 2a 計画) DFI を先に主適応へ(より広い患者集団、FDAガイダンスに沿うパス) 感染症領域として局所反応・全身反応、創部状態、菌叢変化などを重点監視(詳細は試験設計に依存) 次世代の固定マルチ・ファージカクテル。過去BX211で評価されたファージを含む設計 中〜大:DFI(抗菌薬耐性・慢性感染の未充足) 2026年の最大カタリストはPhase 2a を開始できるか
時期:2026年Q1–Q2が焦点
BX004(P. aeruginosa) CF(嚢胞性線維症) Phase 2b(中止) 予想外に高い有害事象率(独立DMCレビュー後)を理由に中止 ネブライザー投与(呼吸器) 中:CF(ただし当プログラムは中止) 中止により主力はDFIへ。コスト削減・戦略代替案の検討が続く
BX004(P. aeruginosa) NCFB(Non-CF Bronchiectasis) “Phase II Ready”(準備段階) —(現状は前臨床活動と説明) —(臨床再開時に要確認) 呼吸器領域での展開構想 中:慢性呼吸器感染 “準備段階”の表示はあるが、当面はBX011が優先。資金・戦略で再評価

ポイント
  • 主力の一本化:BX004(CF)中止により、投資家の焦点は BX011(DFI)を前に進められるかに集約。
  • “開始できるか”がカタリスト:BX011 Phase 2a は「計画」としつつ、会社は必要な財務リソース次第と明記。2026年Q1–Q2が最大の分岐。
  • 資金面の示唆:2025年Q4の私募が約$3.0M規模で、資金使途は“前進の機会評価+戦略代替案”中心。大規模臨床をフルで回す体力は薄い可能性。
  • 市場センチメント:2026年Q1の取引コメントは、ファンダより需給・思惑が先行している局面の示唆になり得る。

ファンドのポジション

主要ファンドのポジションからの考察を加えて

  • 読み筋:このタイプ(低時価総額・単一主力寄り・開始可否が材料)は、短期は需給で動きやすく、イベント前(Phase 2a着手)にポジションが集まりやすい一方、延期や資金調達で逆回転もしやすい。
  • 注目ポイント:(1)資金調達の形式・条件(希薄化/ワラント) (2)BX011の試験開始に関する具体的な進捗(サイト/IND/初回投与) (3)戦略オプション(提携/売却/資産整理)の明確化。
  • 補足:ここは本来、13F(四半期)や13D/13G、私募参加投資家の開示で具体名を埋めるのが正確(本枠は考察用)。

開発ロードマップ
2025年Q4

BX011(DFI):FDA フィードバック(DFIを先に主適応へ)

より広い患者集団・商業機会、FDAガイダンスに沿う明確なパスとして DFI を優先する方針を強調。

2025年Q4

BX004(CF):Phase 2b 中止

独立DMCレビュー後、予想外に高い有害事象率。代替投与戦略での継続に必要な時間・リソースが手元資源を超えると説明。コスト削減と戦略代替案の検討へ。

2025年Q4

約$3.0M 私募(Series Y転換優先+ワラント)

資金使途は「BX011前進の機会評価」「戦略代替案の継続評価」「一般運転資金」。

2026年Q1

取引状況に関する会社コメント

NYSE American の要請を受け、未開示の重要事象は認識していない旨をコメント。

2026年Q1–Q2

BX011 Phase 2a:開始可否・開始時期が最大分岐

会社は開始計画を示す一方、必要な財務リソース次第と明記。着手できるかどうか自体が材料。

2026年(通年)

資金繰り・戦略オプションの進展

BX011推進の実行計画、資金調達・提携等の戦略オプションが株価ドライバーになりやすい。

注目すべきカタリスト
短期(2026年Q1–Q2)
BX011 Phase 2a:開始可否/開始時期(資金・体制の具体化)。
追加の資金調達や戦略オプション(提携等)のアップデート。

中期(2026年Q2–Q4)
BX011:初回投与・登録進捗・中間アップデート(開始できた場合)。
BX004(NCFB):優先順位の再評価(資金/戦略次第)。

長期(2027年〜)
BX011:PoC確立→後期試験設計(適応/併用/菌種拡張の可能性)。
事業再編(提携・資産売却・合併など)による価値実現。