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【ORKA】Oruka Therapeutics

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ハイライト

2025年9月17日:ORKA-001(抗IL-23p19)Phase 1 中間結果を発表。t½ ≈ 100日、生物学的活性(STAT3抑制)を確認し、年1回投与コンセプトを強化。P2a(EVERLAST-A)進行中、P2b(EVERLAST-B)設計を公開。
2025年9月17日:$180Mの私募を実施。ORKA-001 P2b/ORKA-002 P2 読み出し超えまでのランウェイを確保。
2025年5月:ORKA-002(抗IL-17A/F)Phase 1(HV, SAD)初回投与を実施。2025年Q4に初期PKデータを予定。
(参考)ARCA Biopharma との逆さ合併で公開企業化(ティッカー:ORKA)。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:ORKA-001(抗IL-23p19)— 乾癬(中等度〜重症)で Phase 2a 進行中、Phase 2b2026年上期開始予定(年1回投与を志向)。

補足:ORKA-002(抗IL-17A/F)— HVで Phase 1(SAD)進行中2026年上期に乾癬で Phase 2 開始計画。将来的に PsA 等への展開も想定。

主要臨床成績
Q4 2025
ORKA-002 Phase 1(HV)初期データ(PK 中心)

Q1–Q2 2026
ORKA-001 Phase 2b(EVERLAST-B)投与開始

Q1–Q2 2026
ORKA-002 乾癬 Phase 2 開始

Q3–Q4 2026
ORKA-001 Phase 2a(EVERLAST-A)データ読み出し

臨床試験パイプライン
Phase 2a(進行中)
ORKA-001(抗IL-23p19)

対象:尋常性乾癬(中等度〜重症)

特長:半減期~100日。年1回投与を志向する超長作用化設計。

進捗:EVERLAST-A(P2a)投与中。EVERLAST-B(P2b)は設計公開済み。
デザイン:P2bは PASI100@W16 を主要、37.5mg単回 vs 300/600mg 2回投与 vs プラセボ。
次読出し:Q3–Q4 2026(P2a)

Phase 1(HV, SAD)
ORKA-002(抗IL-17A/F)

対象:健常成人(SAD)→ 乾癬へ展開

特長:2–3回投与を志向する長作用 IL-17A/F 抑制。

進捗:2025年5月 初回投与。2025年Q4に初期PKデータ予定。
次段階:乾癬の Phase 2Q1–Q2 2026 に開始計画。

将来:PsA 等の炎症性疾患に拡大検討

準備/計画
適応拡張(PsA ほか)

対象:乾癬性関節炎など炎症性疾患

特長:IL-23/IL-17 パスウェイの長作用抗体を基盤に投与頻度を最小化。

進捗:非臨床・臨床計画を検討中(P2完了後に拡大を想定)。

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
ORKA-001(抗IL-23p19) 尋常性乾癬(中等度〜重症) Phase 2a(P2b準備) P2b:PASI100@W16 を主要、3用量/レジメン比較 クラス留意:感染症、肝酵素/好中球、注射部位反応 等 1回投与を志向(アドヒアランス/体験の改善) 大:皮膚科バイオの主要市場 t½ ~100日の長作用性で差別化。投与回数の劇的削減が鍵。
ORKA-002(抗IL-17A/F) 尋常性乾癬(→ PsA 等へ拡張) Phase 1(HV, SAD)→ Phase 2 準備 P2開始はQ1–Q2 2026計画 クラス留意:カンジダ関連、上気道感染、注射部位反応 等 2–3回投与を志向(高い寛解率×投与頻度最適化) 大:皮膚科/関節領域 Skyrizi/Bimzelx 対比で「頻度」での優位性を狙う。

ポイント
  • 用量頻度による差別化:IL-23 は年1回、IL-17 は年2–3回を志向。寛解維持と患者体験の最大化を狙う。
  • 臨床の加速:ORKA-001 はP2a実行中・P2b設計済。ORKA-002 はHVで進行し、2026年Q1–Q2にP2入り。
  • 資金余力:$180M 私募により、ORKA-001 P2b/ORKA-002 P2 主要読み出し超えまでのランウェイを確保。

ファンドのポジション

主要ファンドは「年1回/年2–3回投与」によるアドヒアランス改善と、P2b/P2の読み出し時期(2026年)をマイルストンとして注視。短期はQ4 2025のORKA-002初期データ、翌期の試験開始可視化がトリガー。

開発ロードマップ
完了:2025年Q3

ORKA-001 Phase 1 中間結果

t½ ~100日、STAT3抑制を確認。P2a 実行中、P2b 設計公開。

2025年Q4

ORKA-002 Phase 1(HV)初期データ

PK中心の初期結果を提示予定。

2026年Q1–Q2

ORKA-001 Phase 2b(EVERLAST-B)開始

PASI100@W16 を主要評価に、3用量/レジメン比較で検証。

2026年Q1–Q2

ORKA-002 乾癬 Phase 2 開始

多用量・多レジメンで寛解深度と維持性を検証。

2026年Q3–Q4

ORKA-001 Phase 2a データ読み出し

年1回投与の可否・寛解維持性を評価し、後期試験方針を確定。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
ORKA-002 Phase 1 初期PK、資本政策・試験準備のアップデート

中期(2026年Q1–Q2)
ORKA-001 P2b 開始、ORKA-002 P2 開始

長期(2026年〜)
ORKA-001 P2a データ→ P3方針決定、他適応(PsA 等)への拡張可視化