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【MGTX】MeiraGTx カタリストとロードマップ

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承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:AAV2-hAQP1(RIX|放射線誘発口腔乾燥症)— Phase 2(ピボタル設計)でBLAを目指す。

補足:AAV-GAD(パーキンソン病:Phase 3 開始予定)、AAV-AIPL1(LCA4:2025年Q4 MAA/BLA 申請予定)、bota-vec(XLRP:J&J主導、P3後の継続評価)、リボスイッチ基盤(2025年Q4 初回ヒト試験目標)。

主要臨床成績
Q4 2025
AAV-AIPL1(LCA4) MAA/BLA 提出予定

Q4 2025
AAV-GAD(PD) Phase 3 開始予定(RMAT)

Q4 2025
AAV2-hAQP1(RIX)AQUAx2 登録完了目標

Q4 2026
AAV2-hAQP1(RIX)BLA エネーブリング読出し(12か月主要)

臨床試験パイプライン
Phase 2(ピボタル)
AAV2-hAQP1(RIX|口腔乾燥症)

対象:放射線誘発口腔乾燥症

作用:AAV2 による AQP1 発現増強

進捗:AQUAx2(無作為化DBRCT)実施中、Q4 2025 登録完了目標
規制:RMAT(2024年12月)・単一PRO/12か月評価で FDA 合意
次読出し:Q4 2026 BLA エネーブリング読出し

Phase 3 開始予定
AAV-GAD(パーキンソン病)

対象:パーキンソン病

作用:AAV による GAD 発現で基底核回路を調節

進捗:RMAT(2025年Q2)。P1/2/ブリッジのDBRCTで有効性シグナル
設計:シャム対照・AI画像解析(FDG-PET 等)活用を FDA と協議
次読出し:Q4 2025 Phase 3 開始

申請準備
AAV-AIPL1(LCA4)

対象:Leber 先天盲(LCA4)

作用:AAV による AIPL1 補充

進捗:小児 11/11 例で視機能応答。RPDD/ODD 保有
規制:英国 MAA / 米国 BLA をQ4 2025 提出予定
備考:Exceptional Circumstances 想定

希少小児適応での早期承認ルートを志向

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
AAV2-hAQP1(RIX) 放射線誘発口腔乾燥症 Phase 2(ピボタル) RMAT、単一PRO・12か月主要評価で FDA 合意 唾液腺内投与に伴う局所炎症・感染・疼痛等を監視 単回投与前提。適応横展開(シェーグレン/PSMA-RLT)を示唆 中:高未充足ニーズ Q4 2025 登録完了 → Q4 2026 BLA エネーブリング読出し
AAV-GAD パーキンソン病 Phase 3 開始予定 RMAT、シャム対照。AI画像解析(FDG-PET)活用を協議 脳内投与関連合併症、神経学的イベントを重点監視 外科的送達+機能画像で疾患修飾効果を主張 大:中枢神経変性 Q4 2025 P3 開始が主要カタリスト
AAV-AIPL1 LCA4(先天盲) 申請予定 RPDD/ODD。Exceptional Circumstances 想定 眼内投与に伴う炎症・眼圧変動を監視 小児での機能改善と持続性を強調 中:希少眼科 Q4 2025 MAA/BLA 提出予定
bota-vec(XLRP|J&J主導) X連鎖性網膜色素変性症 Phase 3(LUMEOS 終了/継続評価) Fast Track/ODD(米)、PRIME/ATMP/ODD(EU) 眼内炎、網膜関連イベントを監視 J&J スポンサー、技術移転・販売時に段階マイルストン 中:遺伝性網膜疾患 商業化時に最大$285Mの受領権利がオプション
リボスイッチ基盤 代謝/腫瘍/自己免疫・疼痛 ほか Phase 1 開始予定 小分子誘導の遺伝子発現制御に伴う全身性AESIを段階評価 経口小分子で in vivo 遺伝子発現を可変制御 大:汎用プラットフォーム Q4 2025 初回ヒト試験入り目標

ポイント
  • 規制面の加速:RIX と PD の両プログラムで RMAT を取得。RIX は FDA と主要評価・設計合意済み。
  • 製造優位:自社 GMP による PPQ/商用供給体制を前提とし、スケールアップの実装力を確保。
  • 提携・資金:PD は Hologen との JV/資金コミットで後期試験~承認を下支え。XLRP は J&J 主導でマイルストン権利を維持。

ファンドのポジション

主要機関投資家や共同開発パートナーの動向により、Q4 2025(申請・P3開始・登録完了)および Q4 2026(RIX主要読出し)前後での資本政策・提携アップデートが想定されます。

開発ロードマップ
完了:2024年Q4

RIX(AAV2-hAQP1) RMAT 取得

口腔乾燥症での先駆的指定により、登録設計と主要評価を FDA と合意。

完了:2025年Q2

PD(AAV-GAD) RMAT 取得

既存の DBRCT 実績を踏まえ、P3 へ移行する規制基盤を確立。

2025年Q4

AAV-AIPL1 MAA/BLA 提出・RIX 登録完了・PD P3 開始

希少眼科での申請、RIX の登録完了、PD のP3着手と複数カタリストが集中。

2026年Q4

RIX(AAV2-hAQP1) BLA エネーブリング読出し

12か月主要評価の読出し結果を基に、BLA 提出可否を判断。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
AAV-AIPL1 の MAA/BLA 提出、AAV-GAD の P3 開始、RIX の AQUAx2 登録完了、リボスイッチ初回ヒト試験入り

中期(2026年)
RIX の 12か月主要評価(BLA エネーブリング)読出し

長期(2027年〜)
XLRP(bota-vec)の次方針・規制協議アップデート、各適応での承認審査進展