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【LBRX】LB Pharmaceuticals のカタリストとロードマップ

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【LBRX】LB Pharmaceuticals のカタリストとロードマップ

2025年8月22日、神経精神疾患バイオテクノロジー企業 LB Pharmaceuticals が1億ドルのIPOを申請しました。

神経精神疾患向け治療薬を開発するフェーズ3段階のバイオテクノロジー企業 LB Pharmaceuticals は、金曜日にSECへ新規株式公開(IPO)の申請を行い、最大1億ドルを調達する計画を明らかにしました。

同社の主力候補薬 LB-102 は、経口投与可能な低分子化合物で、急性統合失調症の治療を目的としています。統合失調症は幻覚や妄想を特徴とする慢性疾患で、米国人口のおよそ1%が罹患しています。

359人を対象としたフェーズ2試験において、主要評価項目である「陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)の4週時点での変化」を達成したことを受け、同社は2026年第1四半期にフェーズ3試験を開始する予定です。

本社をニューヨーク州ニューヨーク市に置く同社は2015年に設立され、NASDAQに「LBRX」のティッカーシンボルで上場を予定しています。主幹事は Leerink Partners、Piper Sandler、Stifel が務めます。なお、価格条件については明らかにされていません。

米国で初の “ベンザミド系” 抗精神病薬承認を狙う

精神・神経精神疾患(統合失調症、双極性うつ ほか)を対象とする臨床段階バイオ。リード化合物「LB-102」を中核にパイプラインを構築。「米国で初の “ベンザミド系” 抗精神病薬承認」を狙うと明言。

LB-102 の位置づけは、アミスルプリドのメチル化誘導体(新規化学実体)。D₂/D₃/5-HT₇拮抗、脳移行性の改善と1日1回経口投与設計。LAI(長時間作用型注射)も開発検討。

承認済み製品

(該当なし:全プログラム開発中)

主力パイプライン:LB-102(経口/統合失調症・双極性うつ)、LB-102 LAI(長時間作用型注射:探索)

提携先:

開発中

臨床試験パイプライン
Phase 2 → 3準備
LB-102(経口)— 統合失調症(急性期)

対象:急性期統合失調症(入院下)

設計:4週・無作為化二重盲検・プラセボ対照(用量:50/75/100mg QD)

主要評価項目:
PANSS合計のベースラインからの変化で全用量が有意(プラセボ比)
主な所見:
安全性は概ね良好(EPS/鎮静/プロラクチン/QTcは低頻度)。探索で認知・陰性症状のシグナル
次段階:
6週のPhase 3を2026年Q1開始予定

P3準備中

Planned Phase 2
LB-102(経口)— 双極性うつ

対象:双極性障害に伴ううつエピソード

目的:D₂/D₃/5-HT₇拮抗プロファイルを活かし、抗うつ・認知への有効性検証

開始時期:
2026年Q1に潜在的レジストレーショナルP2開始予定
トップライン:
2028年Q1目標

計画中

Preclinical/Exploratory
LB-102 LAI(長時間作用型注射)

対象:服薬アドヒアランス改善を狙うライフサイクル戦略

備考:剤形最適化・投与間隔の検討段階

状況:
前臨床/製剤検討を継続

進行中

Corporate
財務・組織戦略(IPO準備)

資金:S-1提出済み、想定調達額〜$100M(IPOでP3/P2/CMCを資金化)

開発拡張:陰性症状優位の統合失調症、CIAS、MDD、AD関連精神症状 等を探索

基盤データ:
P2陽性結果+PETで受容体占有持続を確認

運営継続

主要臨床成績・財務トピック(LB Pharma)
株価(IPO準備中)

出来高(—)

$100M
想定調達額(S-1申請)

2026 Q1
P3開始目標(統合失調症)

これまでの臨床フェーズ
2025年1月8日

LB-102(統合失調症)Phase 2 トップライン

PANSS主要評価項目を全用量で達成、安全性概ね良好。探索で認知・陰性症状に示唆。

2025年3月31日

SIRS 2025で追加データ発表

サブスケール解析・臨床的重症度(CGI-S)などの詳細をアップデート。

2025年(提出)

IPO準備(S-1)

最大約$100MのIPOを目標に提出。P3/P2/CMCへの投資を計画。

開発ロードマップ
〜2025年内

P2詳細解析・論文化/IPOプロセス前進

PANSSサブスケール・認知などの深掘り解析、公表を継続。

2026年Q1

統合失調症:Phase 3開始

6週間デザインで有効性再現と安全性DB拡充を目指す。

2026年Q1

双極性うつ:Phase 2開始

潜在的レジストレーショナル設計。主要・副次評価項目を確定し実施。

2026年〜2027年

P3進行/LAI製剤の前臨床検討

統合失調症P3を推進し、LAI製剤の製剤最適化を継続。

2028年Q1

双極性うつ:P2トップライン

結果に基づいて次段階のレジストレーション戦略を確定。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年)
P2詳細解析・学会発表、IPO手続き進展(資金確保でP3/P2/CMCを加速)。

中期(2026年)
統合失調症P3開始と運営進捗、双極性うつP2開始(潜在的レジストレーショナル)。

長期(2027年〜2028年)
P3読期に応じた申請準備、双極性うつP2トップライン(2028年Q1)。