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【IRON】Disc Medicine カタリストとロードマップ

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ハイライト

2025年12月(ASH):DISC-0974(HJV)のRALLY-MF Phase 2で初期ポジティブデータを提示(ヘプシジン低下・鉄指標改善など)。

2025年11月(ASN Kidney Week):NDD-CKD貧血におけるDISC-0974 Phase 1bデータの発表/アップデートを告知。

2025年10月16日:Bitopertin(EPP)でFDA Commissioner’s National Priority Voucher(CNPV)を受領。審査短縮の可能性を獲得。

2025年9月30日:EPP/XLP を対象に、Bitopertin のNDA(Accelerated Approval)を提出(PPIXをサロゲートに使用)。

2025年Q3決算:DISC-3405(TMPRSS6)のPV Phase 2進捗、SCD Phase 1b(2025年10月開始)など事業アップデートを開示。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(審査中)

最短の商用化候補:Bitopertin(GlyT1阻害・経口)— EPP/XLPNDA提出済(Accelerated Approval狙い)。CNPVにより2026年Q1の判断が意識されるフェーズ。

補足:鉄代謝の“両サイド”を押さえる構造(DISC-0974:ヘプシジン抑制→鉄利用↑DISC-3405:ヘプシジン誘導→鉄制限)で、希少疾患→炎症性貧血(MF/CKD/IBD等)へ横展開する hematology franchise を構築。

主要臨床成績
2026年Q1
Bitopertin(EPP/XLP)審査判断 → 承認/ローンチ準備(CNPVで短縮可能性)

2026年Q2
DISC-0974(MF貧血)RALLY-MF Phase 2 トップライン → EOP2/ピボタル設計

2026年Q4
DISC-3405(PV Phase 2 / SCD Phase 1b)初回データの読み出しが視野

2027年Q1
Bitopertin 確認試験 APOLLO(完了目安)→ AA後の確度補強

臨床試験パイプライン
NDA(審査中)+ 確認試験進行
Bitopertin(EPP/XLP)

対象:赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)/XLP

作用:GlyT1阻害(ヘム合成モジュレーター)/経口1日1回

進捗:2025年9月30日 NDA提出(Accelerated Approval、PPIXをサロゲート)
規制:CNPV受領(2025年10月16日)で審査短縮の可能性
次読出し:2026年Q1(審査判断が最大カタリスト)

Phase 2(MF)/Phase 1b(CKD)
DISC-0974(HJV mAb)

対象:MF貧血、NDD-CKD貧血、(将来)IBD貧血 など

作用:HJV阻害 → ヘプシジン抑制 → 鉄利用↑(皮下・月1回想定)

Phase 2(MF):RALLY-MF で初期データ提示(ヘプシジン低下・鉄指標改善など)
Phase 1b(CKD):2025年Kidney Weekでデータアップデート予定を告知
次読出し:2026年Q2 目安(トップライン → EOP2/ピボタル設計)

Phase 2(PV)/Phase 1b(SCD)
DISC-3405(TMPRSS6 mAb)

対象:真性多血症(PV)、鎌状赤血球症(SCD)など

作用:TMPRSS6阻害 → ヘプシジン誘導 → 鉄制限(鉄過剰/赤血球過多側の適応を狙う)

進捗:PVはPhase 2進行、SCDは2025年10月にPhase 1b開始
狙い:0974(鉄利用↑)と“反対側のレバー”でポートフォリオを補完
次読出し:2026年Q4 目安(初回データが視野)

適応拡張(鉄制限側)でオプション価値

開発準備(次世代プログラム)
DISC-0998(HJV mAb:長半減期)

対象:炎症性貧血領域の次世代(利便性/用法用量の改良を想定)

作用:HJV阻害(長半減期コンセプト)

位置づけ:HJVポートフォリオの“次世代”として、継続投与の利便性改善を狙う
注目点:0974でPoCが積み上がるほど、次世代へのスイッチ価値が増える
次アクション:開発計画の具体化(タイミングは会社アップデート待ち)

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
Bitopertin(GlyT1阻害) EPP / XLP(希少疾患) NDA(審査中)+ 確認試験(APOLLO) Accelerated Approval(PPIXをサロゲート)→ 確認試験で裏取り 審査での論点:リスク/ベネフィット、長期使用時の忍容性・ラベリング条件 経口1日1回(単剤) 小:希少だが高い未充足 最短の商用化イベント
最大カタリスト:2026年Q1 審査判断
DISC-0974(抗HJV mAb) MF貧血、NDD-CKD貧血、(将来)IBD貧血 等 Phase 2(MF)/Phase 1b(CKD) MF:P2(RALLY-MF)→ トップライン後にEOP2 → ピボタル設計へ 鉄代謝操作に伴う過剰鉄/感染、肝機能、炎症/凝固イベントを重点監視 皮下(月1回想定)/MFでは標準治療(JAKi等)併用の最適化が焦点 中〜大:炎症性貧血は裾野が広い “鉄利用を戻す”第2エンジン。
読み出し目安:2026年Q2
DISC-3405(抗TMPRSS6 mAb) PV、SCD(鉄制限側の適応) Phase 2(PV)/Phase 1b(SCD) 適応別に段階的PoC → 有効性/用量/併用(標準治療)を詰める ヘプシジン誘導に伴う貧血、鉄欠乏、血栓/循環器イベントを重点監視 皮下(想定)/PV・SCDで標準治療との併用余地 中:疾患規模はあるが競合/治療体系も多様 0974と“反対側のレバー”。
初回データ目安:2026年Q4
DISC-0998(抗HJV mAb:長半減期) 炎症性貧血領域(次世代) 開発準備 (会社アップデート待ち)利便性改良で次世代展開を狙う クラス留意:鉄過剰/感染、肝機能、炎症マーカー等 長半減期化で投与頻度低下を狙う(概念) 中〜大:適応次第で拡張余地 0974のPoCが積み上がるほど価値が増える“将来の強化カード”

ポイント
  • 最短の価値顕在化:Bitopertin(EPP/XLP)はNDA提出済で、2026年Q1が最大イベントになりやすい。
  • 鉄代謝の“両面戦略”:DISC-0974(ヘプシジン抑制)とDISC-3405(ヘプシジン誘導)で、炎症性貧血〜鉄制限側適応まで幅広く打てる。
  • データ→設計の段階:0974(MF)は「効くか」だけでなく、ピボタル設計(EOP2)の明確化が次のリレーティング要因。

ファンドのポジション

主要ファンドのポジションからの考察:
RA Capital が13Gで新規ポジション(約5.9%)を示した点は、「承認イベント(Bitopertin)」と「中期の0974(MF)」の二段構えカタリストを、イベントドリブン+プラットフォーム評価の両面で取りにいく意図が読みやすいです。
特に短期は“データ”というより規制プロセス(受理・審査短縮・判断タイミング)が株価を動かしやすいため、ファンド側も「時間軸(2026年Q1)」を強く意識した組成になりがちです。

開発ロードマップ
開始:2025年Q2

Bitopertin(EPP/XLP)確認試験 APOLLO 開始

Accelerated Approval後の裏取り(確認)に向けた試験を進行。

完了:2025年Q3

Bitopertin(EPP/XLP)NDA 提出(Accelerated Approval)

PPIXをサロゲートに用い、最短の商用化を狙うステージへ。

完了:2025年Q4

CNPV 受領(Bitopertin)/RALLY-MF 初期データ(DISC-0974)

審査短縮の可能性を獲得。0974はMF貧血でヘプシジン低下・鉄指標改善などを提示。

2026年Q1

Bitopertin(EPP/XLP)審査判断 → ローンチ準備

承認/ラベリング/商用化体制が最短の株価ドライバーになりやすい局面。

2026年Q2〜2027年Q1

0974(MF)トップライン → EOP2/ピボタル設計/3405(PV/SCD)初回データ/APOLLO 完了目安

“2本目/3本目の柱”の確立と、AA後の確度補強が同時進行で評価される時間帯。

注目すべきカタリスト
短期(2026年Q1)
Bitopertin(EPP/XLP)審査判断(CNPVで短縮可能性)→ 承認/ローンチの可否

中期(2026年Q2)
DISC-0974(MF)RALLY-MF Phase 2 トップライン → EOP2/ピボタル設計の明確化

長期(2026年Q4〜2027年Q1)
DISC-3405(PV/SCD)初回データ、Bitopertin APOLLO(確認試験)完了目安 → AA後の確度補強