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【ETNB】89bio のカタリストとロードマップ

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【ETNB】89bio のカタリストとロードマップ

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:pegozafermin(FGF21 アナログ)— MASH(F2–F3)および重度高トリグリセリド血症(sHTG)を対象。

補足:MASH は確証試験 ENLIGHTEN-Fibrosis(P3)、sHTG は ENTRUST(P3) を進行。

主要臨床成績
Q3–Q4 2026
ENTRUST(sHTG)
トップライン見込み

進行中
ENLIGHTEN-Fibrosis(MASH, P3)
登録

$685.9M
現金等(Q2 2025)

PRIME
MASH プログラム(EMA 指定)

臨床試験パイプライン
Phase 3
pegozafermin(MASH:ENLIGHTEN-Fibrosis)

対象:線維化 F2–F3 の MASH(旧NASH)

デザイン:肝生検ベースの確証試験(52週)

主要評価項目:線維化≥1段階改善(悪化なし)/MASH消失(線維化悪化なし)
進捗:登録進行中
規制:EMA PRIME 指定

Phase 3
pegozafermin(sHTG:ENTRUST)

対象:重度高トリグリセリド血症

デザイン:ランダム化・プラセボ対照

主要評価項目:中性脂肪(TG)低下
進捗:登録完了
次ステップ:2026年Q3–Q4 トップライン予定

先行商用化の可能性

Phase 2b(完了)
ENLIVEN(MASH)

所見:線維化改善/MASH消失で有望シグナル

役割:P3 への根拠データ
安全性:プロファイル概ね良好

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ FDA評価 市場規模イメージ 市場評価
pegozafermin(FGF21)— ENLIGHTEN-Fibrosis MASH(F2–F3) Phase 3 EMA PRIME 指定 大:脂肪性肝疾患の中心適応 確証試験で P2b(ENLIVEN)の再現性が鍵。
生検エンドポイントの到達とリテンションに留意。
pegozafermin(FGF21)— ENTRUST 重度高トリグリセリド血症(sHTG) Phase 3 中〜大:高TG治療の新機序ニーズ TG低下の強さと安全性が承認パスの肝。
2026年Q3–Q4 トップライン予定。
pegozafermin — ENLIVEN MASH(探索) Phase 2b(完了) P3設計の根拠データ 線維化改善/MASH消失のシグナルを確認。
P3での再現が価値ドライバー。

ポイント

MASH は確証(生検)エンドポイントの達成と登録スピードが肝。sHTG は TG 低下という“代替”エンドポイントでの承認パスが描きやすく、先行上市の起点になり得ます。資金面は Q2 2025 時点で $685.9M を確保し、少なくとも 2027 年までのランウェイを会社が見込んでいます。

開発ロードマップ
進行中:2025年

MASH P3 登録推進/sHTG P3 フォロー

ENLIGHTEN-Fibrosis の登録最適化、ENTRUST は運用 KPI(脱落率・併用薬)を管理。

2026年Q3–Q4

ENTRUST トップライン

有効性・安全性およびサブグループ解析を踏まえ、承認戦略(先行申請の可否)を具体化。

2027年以降

MASH P3 主要解析 → 規制対話

ENLIGHTEN-Fibrosis の主要読出しに到達次第、FDA/EMA と申請方針を協議。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年)
ENLIGHTEN-Fibrosis 登録進捗、ENTRUST の運用アップデート、PRIME を活用した規制当局との協議

中期(2026年)
ENTRUST トップライン(2026年Q3–Q4)→ 承認パスの具体化

長期(2027年〜)
ENLIGHTEN-Fibrosis 主要解析 → NDA/BLA 可否の判断