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【ERAS】Erasca カタリストとロードマップ

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【ERAS】Erasca のカタリストとロードマップ

ハイライト

2026年1月12日:ERAS-0015(pan-RAS分子グルー)早期臨床データをアップデート。用量漸増でDLTなし、低グレード中心のAE、線形PKを確認。8mg QDで確認PR 2例+未確認PR 1例(複数腫瘍種・異なるRAS変異)を含む反応を報告。ERAS-0015 初期単剤データは2026年Q2(上期)ERAS-4001 初期単剤データは2026年Q3–Q4(下期)を計画。

2026年1月6日:J.P. Morgan Healthcare Conference参加を告知(1on1含む)。

2025年11月(Q3 2025):決算・事業アップデート。現金等(現金・現金同等物・有価証券)を開示し、運転資金の目安:2028年下期までを提示。

2024年5月16日:戦略をRAS直撃2本(ERAS-0015 / ERAS-4001)へ集中。ERAS-007(ERK)/ ERAS-801(CNS EGFR)/ ERAS-4は非優先化し、外部化(IST等)を含む方針へ。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力ドメイン:RAS/MAPK 経路の“直撃”創薬(pan-RAS 分子グルーpan-KRAS 阻害)。

補足:naporafenib / ERAS-254(pan-RAF)はパートナー探索が前提の位置づけ。過去資産(ERAS-007/ERAS-801/ERAS-601等)は非優先(外部化/停止)の扱い。

主要臨床成績
2025年Q2
ERAS-0015 / ERAS-4001:IND クリア
AURORAS-1 / BOREALIS-1 開始

2026年Q2
ERAS-0015:初期単剤データ(P1トップライン)

2026年Q3–Q4
ERAS-4001:初期単剤データ(P1トップライン)

$362.4M
現金等(2025年Q3末)
ランウェイ目安:〜2028年下期

臨床試験パイプライン
Phase 1
ERAS-0015(pan-RAS 分子グルー)

対象:RAS 変異固形がん

試験:AURORAS-1(単剤 用量漸増 → 拡大/併用へ)

進捗:用量漸増が想定より速く進行、登録は計画以上(高い未充足/関心が背景)
安全性/PK:DLTなし、低グレード中心のAE。線形PK(曝露プラトーなし)を確認
初期活性:8mg QDで確認PR 2例+未確認PR 1例を含む、複数腫瘍種/異なるRAS変異で反応を観測
次読出し:2026年Q2(上期) 初期単剤データ(トップライン)

Phase 1
ERAS-4001(pan-KRAS 阻害)

対象:KRAS 変異固形がん

試験:BOREALIS-1(単剤 用量漸増 → 拡大/併用へ)

進捗:用量漸増は計画通りに進行
次読出し:2026年Q3–Q4(下期) 初期単剤データ(トップライン)
次段階:拡大コホート/併用の開始目安:2027年

Phase 3(非優先 / パートナー前提)
naporafenib / ERAS-254(pan-RAF)

対象:NRAS 変異メラノーマ(SEACRAFT-2 など)

状況:自社優先度は低く、戦略的提携(パートナー)成立が前提

非優先(開発停止 / 外部化)
ERAS-007(ERK1/2 阻害)

対象:BRAF 変異大腸がん 等(過去の併用プラットフォーム)

状況:非優先化(開発リソースは新コアへ集中)

非優先(評価/外部化)
ERAS-601(SHP2 阻害)

対象:固形がん(過去:セツキシマブ併用など)

状況:自社の優先開発からは後退(組合せ等の検討は“オプション”扱い)

非優先(IST等の外部推進)
ERAS-801(中枢移行性 EGFR 阻害)

対象:GBM(EGFR 増幅 等)

状況:自社主導の開発は停止し、外部(研究者主導等)を含む方針

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
ERAS-0015(pan-RAS 分子グルー) RAS 変異固形がん Phase 1 用量漸増 → 拡大/併用へ(AURORAS-1) 初期:DLTなし、低グレード中心。肝酵素/皮疹/消化器等を重点監視 単剤で最適曝露を確立 → 拡大コホート/併用用量漸増(MAPK系の合理的併用) 特大:RAS横断 8mg QDでPRを含む初期活性が“株価の核”。
2026年Q2初期単剤データが最大分岐
ERAS-4001(pan-KRAS) KRAS 変異固形がん Phase 1 用量漸増 → 拡大/併用へ(BOREALIS-1) クラス留意:下痢/皮疹/肝酵素/筋関連(CPK)等 単剤で治療域を確立 → 2027年に拡大/併用 特大:KRAS広範適応 2026年Q3–Q4初期単剤データが評価軸
naporafenib / ERAS-254(pan-RAF) NRAS 変異メラノーマ Phase 3(非優先) 提携前提(自社での前進は限定的) RAF/MEKクラス:皮疹、発熱、CPK、眼毒性、肝酵素 提携成立後に再設計/再開余地 再評価の鍵はパートナー条件(資金・実行主体)
ERAS-007(ERK) BRAF 変異大腸がん 等 非優先(停止/外部化) 皮疹/下痢/肝酵素/眼科/CPK等 現状は株価ドライバーではない
ERAS-601(SHP2) 固形がん 非優先(オプション) 浮腫、肝酵素、骨髄抑制、消化器症状 “中枢ノード”としての価値は残るが、現状はコア外
ERAS-801(CNS EGFR) GBM(EGFR増幅 等) 非優先(IST等) EGFRクラス:皮疹、下痢、ILD注意、肝酵素 自社開発は停止、外部での探索枠
ポイント

直近のERASは「RAS直撃 2本(ERAS-0015 / ERAS-4001)」に集中し、2026年はデータで価値が決まる年。とくにERAS-0015は早期にPRを伴う反応が見え始めており、2026年Q2の初期単剤データが最大イベント。非コア資産(ERK/SHP2/CNS EGFR等)は外部化/停止で「財務と実行」のシンプル化が進んだ一方、naporafenibは提携条件が再浮上の前提条件。

開発ロードマップ
完了:2024年Q2

戦略見直し(非優先プログラムの整理)

ERAS-007 / ERAS-801 などを非優先化し、RAS直撃領域へ集中。

完了:2025年Q2

ERAS-0015 / ERAS-4001:IND クリア → P1始動

AURORAS-1 / BOREALIS-1 を開始し、用量漸増で安全性・PKの最適化へ。

2026年Q2

ERAS-0015:初期単剤データ(トップライン)

安全性/忍容性/PK/初期有効性のまとまった提示が評価分岐に。

2026年Q3–Q4

ERAS-4001:初期単剤データ(トップライン)

KRAS横断での治療域と初期活性の“見え方”が次段階(拡大/併用)を規定。

2026年Q3–Q4〜

ERAS-0015:拡大コホート/併用 用量漸増を開始

単剤の治療域を起点に、合理的併用(MAPK系)で“勝ち筋”を作る段階へ。

2027年

拡大/併用データの更新(0015/4001)

単剤の初期活性が再現・拡張できるか、併用で耐性/深さを作れるかが焦点。

注目すべきカタリスト
短期(〜2026年Q2)
ERAS-0015:初期単剤データ(トップライン)

中期(2026年Q3–Q4)
ERAS-4001:初期単剤データ(トップライン)/ERAS-0015:拡大・併用フェーズへの移行

長期(2027年〜)
拡大・併用のデータ積み上げ(0015/4001)/naporafenibの提携進展(条件次第)