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【DBVT】DBV Technologies カタリストとロードマップ

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承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:VIASKIN® Peanut(貼付型エピクタネアス免疫療法 / EPIT)— 小児ピーナッツアレルギー。4–7歳(円形パッチ)1–3歳(四角パッチ)を並走。

補足:4–7歳はグローバルP3(VITESSE)を実施中。1–3歳はP3(EPITOPE)で主要項目達成済み、補足安全性試験(COMFORT Toddlers)進行中。

主要臨床成績
Q4 2025
VITESSE(4–7歳)トップライン予定

Q4 2025–Q1 2026
COMFORT Toddlers(1–3歳)6か月安全性 読出し

Q1–Q2 2026
4–7歳 BLA 提出見込み(優先審査想定)

Q3–Q4 2026
1–3歳 BLA 提出見込み(AA経路)

臨床試験パイプライン
Phase 3(登録)
VIASKIN® Peanut(4–7歳・円形パッチ)

対象:4–7歳のピーナッツアレルギー児

作用:皮膚EPIT(250 μg/日)で経皮免疫寛容を誘導

進捗:P3「VITESSE」進行中(主要:DBPCFCのレスポンダー比)
安全性:COMFORT Childrenは不要(FDAと合意)
次読出し:Q4 2025 トップライン → Q1–Q2 2026 BLA提出想定

Phase 3(成功)→ 補足安全性
VIASKIN® Peanut(1–3歳・四角パッチ)

対象:1–3歳のピーナッツアレルギー幼児

作用:皮膚EPIT(250 μg/日)

主要結果:EPITOPEでレスポンダー67.0% vs 33.5%(p<0.001)、ED≥1000 mg到達64.2% vs 29.6%
安全性:治療関連SAE 0.4%、治療関連アナフィラキシー 1.6%
次読出し:Q4 2025–Q1 2026 COMFORT Toddlers → Q3–Q4 2026 BLA(AA経路)

EPOPEX(長期追跡)継続中

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
VIASKIN® Peanut(円形パッチ) 小児 4–7歳 Phase 3(VITESSE) 通常BLA想定(優先審査の可能性) 貼付部位反応、掻痒、稀な全身反応 日次貼付(ADWT管理)。在宅運用を前提 大:小児ピーナッツアレルギー 経口負荷不要の貼付療法。
トップライン:Q4 2025
VIASKIN® Peanut(四角パッチ) 幼児 1–3歳 Phase 3 成功 → 補足安全性 AA経路でのBLA(P3データをICEとして活用) 貼付部位反応、アナフィラキシー管理 日次貼付。ADWT≥20hで反応良好の傾向 大:幼児セグメントの未充足 EPITOPE陽性。
BLA:Q3–Q4 2026

ポイント
  • 二面展開:4–7歳は通常BLA、1–3歳はAA経路で先行可。年齢別で承認時期を最短化。
  • 実臨床親和性:在宅・用量漸増不要の貼付療法はアドヒアランスに強み。ADWT管理で効果最適化。
  • 長期データ:EPITOPE・OLEで36–60か月の持続効果・一貫した安全性を示唆。
  • 資金面:前払+ワラント+ATMでBLA〜商業立上げまでのランウェイを確保。

ファンドのポジション

主要ヘルスケア投資家の参加により、VITESSE陽性シナリオを前提としたブリッジ資金(ワラント行使含む)に厚み。

これまでの臨床フェーズ
2020年Q3

FDA CRL 受領(4–11歳・旧BLA)

パッチ接着性等の指摘により申請取り下げ。パッチ改良とヒューマンファクタを経て現行プログラムに再設計。

2023年Q1

VITESSE(4–7歳)試験開始

改良パッチ(VP250)で国際多施設P3を始動(2:1無作為化)。

2023年Q2

EPITOPE(1–3歳)主要結果 公表

12か月でレスポンダー比が有意改善、ED≥1000mg到達率も上昇。安全性プロファイルは概ね良好。

2024年Q3

VITESSE(4–7歳)組入れ完了

約600例、86施設で登録完了。主要評価はDBPCFCのレスポンダー比(12か月時点)。

2025年Q1

FDAと安全性曝露要件で合意(4–7歳)

4–7歳BLAの安全性要件を最終化し、COMFORT Childrenの追加実施は不要に。BLA提出タイムラインを前倒し。

2025年Q1

EPITOPE OLE 36か月データ(1–3歳)

長期追跡で有効性の上積みと新たな安全性シグナルなしを確認。幼児AAルートの裏付け強化。

2025年Q2

COMFORT Toddlers 登録開始(1–3歳・補足安全性)

二重盲検プラセボ対照・6か月安全性を取得(その後OLEで最長24か月)。AA提出パッケージの補強データ。

開発ロードマップ
2025年Q4

VITESSE トップライン(4–7歳)

陽性ならBLAドラフト確定、サプライ/商業準備を前倒し。

2025年Q4–2026年Q1

COMFORT Toddlers(1–3歳)結果

6か月安全性でAA提出パッケージ最終化。

2026年Q1–Q2

4–7歳 BLA 提出

優先審査の適格性を想定。

2026年Q3–Q4

1–3歳 BLA 提出(AA)

EPITOPEデータをICEとして活用し迅速経路を狙う。

注目すべきカタリスト
短期(〜2025年Q4)
VITESSE トップライン、ATM進捗・資金計画アップデート

中期(2025年Q4–2026年Q2)
COMFORT Toddlers 結果、4–7歳 BLA 提出

長期(2026年〜)
1–3歳 AA経路でのBLA提出、承認後の上市準備とリアルワールド運用最適化