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【BBOT】BridgeBio Oncology Therapeutics 今後のカタリストとロードマップ

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【BBOT】BridgeBio Oncology Therapeutics 今後のカタリストとロードマップ

BridgeBio Oncology Therapeutics (BBOT) は KRAS経路を標的とした臨床段階の分子療法プログラムを3つ展開する臨床ステージのバイオ企業です。

2025年8月にSPACを通じて BridgeBio Pharma (BBIO) からのスピンアウトし、NASDAQ上場を果たしました。強力な財務体制と戦略支援を得ています。

2025年8月11日に親会社の BridgeBio Pharma が17.5%保有、同日にバイオファンドの Deerfield が6%ぐらい保有しています。他にも、Cormorant、Octagon Capital、Perceptive などのファンドも保有しています。

SPAC 上場の背景

Helix Acquisition Corp. II (BBOT) は、Cormorant Asset Management のCEO Bihua Chen (ビフア・チェン) が、SPAC というアイデアを出し上場された。Bihua Chen が手がけた SPAC ディールとしては、2021年の MoonLake Immunotherapeutics (MLTX) の立ち上げに成功したヘリックス・ファミリーの2番目の白紙委任会社です。

承認済み製品

(該当なし:全プログラム開発中)

主力パイプライン:BBO-8520(KRAS^G12C デュアルインヒビター)、BBO-10203(RAS-PI3Kα インタラクション阻害)、BBO-11818(Pan-KRAS インヒビター)

提携/背景:BridgeBio Pharma(関連会社)からスピン。PIPE参加投資家にはライフサイエンス系大手機関(Cormorant, Deerfield, Novo Holdings, Wellington など)が含まれる構成。

開発中
資金調達完了(SPAC+PIPE)

臨床試験パイプライン
Phase 1a/1b
BBO-8520(KRAS^G12C ON/OFF デュアルインヒビター)

対象:KRAS^G12C変異 NSCLC

治療:KRASのON/OFF両状態を直接阻害する次世代KRAS阻害薬(dual ON/OFF)

進行:
Phase 1a/1b(ONKORAS-101:NCT06343402)進行中。単剤に加え、pembrolizumab併用も評価(用量:100–700mg QD、併用は200–500mg)。
直近データ(会社開示):
2025/11/15時点、単剤でORR 65%(11/17:PR10+CR1)、6か月PFS 66%、≥6か月継続が83%。単剤は忍容性良好で差別化された肝毒性プロファイルを示唆。併用でも初期の有効性/安全性シグナルを報告。
次段階:
追加のpembrolizumab併用データ(有効性/安全性)は2026年Q3–Q4にアップデート予定。BBO-10203との社内併用は2026年内(後半目安)にオープン予定。

進行中

Phase 1a/1b
BBO-10203(RAS-PI3Kα “Breaker”:相互作用遮断)

対象:進行固形がん(HER2+乳がん、HR+/HER2-乳がん、KRAS変異CRC、KRAS変異NSCLC)

治療:RASとPI3Kαの物理的相互作用を遮断する新規メカニズム(PI3K経路を「相互作用レベル」で抑える設計)

進行:
Phase 1a/1b(BREAKER-101:NCT06625775)。単剤(150–750mg QD)に加え、trastuzumabfulvestrant ± ribociclibFOLFOX+bevacizumab併用を評価。
直近データ(会社開示):
2025/12/10時点、単剤でDLTなし、Grade≥3 TRAEは無症候性低K血症1件のみ。高血糖(いかなるGradeも)観察なし(HbA1c/血糖での登録制限なし)。PK/標的エンゲージメント良好。推奨拡大用量は500mg QDを選択。
次段階:
HER2+乳がん、HR+/HER2-(PIK3CA変異)乳がん、KRAS変異CRCの併用データを含む追加アップデートは2026年Q3–Q4予定。BBO-8520/BBO-11818との社内併用は2026年内(後半目安)にオープン予定。

進行中

Phase 1
BBO-11818(pan-KRAS ON/OFF インヒビター)

対象:KRAS変異固形腫瘍(PDACなど)

治療:変異KRASをON/OFF両状態で直接阻害する次世代 pan-KRAS 阻害薬

進行:
Phase 1(KONQUER-101:NCT06917079)で用量漸増(50–800mg BID)進行中。今後、単剤拡大と併用コホートを計画。
直近データ(会社開示):
2025/12/10時点、PDACで腫瘍縮小(56%)を含む初期抗腫瘍活性を報告(その後確認)。DLTなし。TRAEは主に消化器系。600mg BIDでG12D/G12Vをカバーする曝露を示唆。
次段階:
単剤+併用の追加データ(有効性/安全性)は2026年Q3–Q4にアップデート予定。BBO-10203との社内併用は2026年内(後半目安)にオープン予定。

ヒト初回投与試験

Corporate
財務・上場戦略

内容:Helix Acquisition Corp. II とのBusiness Combinationは2025年8月11日に完了。NASDAQは2025年8月12日よりティッカー BBOT で取引開始。

資金:同時に$261MのPIPEをクローズ。Helix IIの信託から約$120Mと合わせ、総調達は約$382M(gross)

投資家:
PIPEはCormorant主導(他、複数の機関投資家が参加)。
狙い:
3つのPhase 1(KRAS^G12C / pan-KRAS / RAS-PI3Kα Breaker)を同時加速し、拡大コホート・併用探索(SOC併用+社内併用)を推進。

NASDAQ上場済み

パイプライン早見表 — BBOT
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント
BBO-8520 KRASG12C変異 NSCLC Phase 1a/1b(ONKORAS-101) FIH 用量漸増→拡大。単剤+pembrolizumab併用で評価(NCT06343402) 会社開示では肝毒性プロファイルが差別化。主なTRAEは悪心/嘔吐/下痢。併用時は免疫関連AE(肝炎/大腸炎等)を監視 経口 QD。用量:100–700mg(単剤)。併用:200–500mg。追加併用(BBO-10203等)は2026年後半にオープン予定 大:KRASG12C NSCLC 単剤ORR 65%(2025/11/15時点)など、初期シグナルが強い。
2026年Q3–Q4の併用データ更新が重要
BBO-10203 HER2+乳がん / HR+/HER2-(PIK3CA変異)乳がん / KRAS変異CRC / KRAS変異NSCLC Phase 1a/1b(BREAKER-101) FIH→拡大。単剤+SOC併用(trastuzumab、fulvestrant±ribociclib、FOLFOX+bevacizumab)(NCT06625775) 高血糖(全Grade)観察なし(登録時HbA1c/血糖制限なし)。DLTなし、Grade≥3 TRAEは限定的(会社開示) 経口 QD。単剤で500mg QDを拡大用量として選択。併用データは2026年後半にアップデート予定 大:CRC/乳がん含む複数適応 PI3K阻害の最大論点(高血糖)を回避しつつ、標的エンゲージメントを成立させられるかが核。
2026年Q3–Q4:併用データ更新
BBO-11818 KRAS変異固形腫瘍(PDAC等) Phase 1(KONQUER-101) FIH 用量漸増→単剤拡大+併用コホート計画(NCT06917079) 会社開示ではDLTなし、TRAEは主に消化器系。皮膚/GI、肝酵素などを重点監視 経口 BID(50–800mg)。600mg BIDでG12D/G12Vをカバーする曝露を示唆(会社開示)。BBO-10203併用は2026年後半にオープン予定 非常に大:KRAS変異全般 PDACで奏効シグナル(腫瘍縮小)を提示。
2026年Q3–Q4:単剤+併用データ更新が評価ドライバー

開発ロードマップ
完了:2025年Q3

Business Combination完了/NASDAQ取引開始(BBOT)

Helix Acquisition Corp. IIとの統合を完了し、SPAC+PIPEで約$382Mを調達。

2026年Q1–Q2

BBO-10203(RAS:PI3Kα Breaker):Phase 1 初期臨床データ(FIH)

HER2+乳がん、HR+/HER2-(PIK3CA変異)乳がん、KRAS変異CRC/NSCLCなどを対象に進行中のPhase 1(1a/1b)から、初期の安全性/PK/有効性シグナルの提示が見込まれる。

2026年Q3–Q4(後半)

BBO-10203:SOC併用コホートのデータ更新(乳がん・CRC)

HER2+乳がん、HR+/HER2-(PIK3CA変異)乳がん、KRAS変異CRCにおける併用データ(有効性/安全性)の追加アップデートが想定される。

2026年Q3–Q4(後半)

BBO-8520(KRAS G12C ON/OFF):pembrolizumab 併用の追加データ

NSCLCを中心に、pembrolizumab併用の有効性/安全性(特に肝安全性プロファイルを含む)の追加データ更新が見込まれる。

2026年Q3–Q4(後半)

BBO-11818(pan-KRAS ON/OFF):単剤/併用の追加データ

PDAC等での単剤データに加え、併用での有効性/安全性の追加アップデートが見込まれる。

2026年Q3–Q4(後半)

社内“分子間併用”の開始:BBO-10203 ×(BBO-8520 / BBO-11818)

RAS阻害(KRAS G12C / pan-KRAS)と RAS:PI3Kα Breaker のデュアル経路ブロックを狙う社内併用試験が、年後半にオープンする見通し。

注目すべきカタリスト
短期(2026年)
BBO-8520 の初期臨床データ更新(反応の深さ・持続・忍容性)。

中期(2026年)
BBO-10203 / BBO-11818 の安全性・PK/PD・初期反応アップデート、拡大コホート設計の具体化。

長期(2027年〜)
“効く集団”の確定 → 拡大/登録的コホート、併用戦略の勝ち筋(CRC/PDACなどでの組み立て)。