Artiva Biotherapeutics は、NK細胞を用いた “AlloNK®” を主力に、自己免疫疾患(RAなど)とがんを狙う企業です。
AlloNK は凍結保存のオフ・ザ・シェルフ製剤で、抗CD20抗体(リツキシマブ/オビヌツズマブ等)と併用してB細胞を深く枯渇させる設計。自己免疫の複数試験を進行中です。
RAなどB細胞駆動の自己免疫で、AlloNK+抗CD20抗体によりADCCを増強→深いB細胞枯渇を外来で実現できる可能性。5–10分の静注ボーラス投与、入院不要という運用性もセールスポイント。
Subhashis Banerjee, M.D. が2025年にCMO就任。BMSのリウマチ/皮膚科グローバル開発の疾患領域責任者(RA/derm)を務めたリウマチ専門医です。
承認済み製品:なし(開発中)
主力候補:AlloNK®(AB-101)— 同種由来・非遺伝子改変NK細胞(オフ・ザ・シェルフ)。
自己免疫(SLE±LN、RA、Sjögren、IIM、SSc)および B-NHL で開発中。
補足:CAR-NK(例:AB-201/HER2)は早期段階で維持(自己免疫優先に経営資源集中)。
+リード適応選定
対象:難治性自己免疫(B細胞駆動疾患群)
投与:AlloNK + リツキシマブ(±他mAb)
対象:SLE/ループス腎炎(再発・難治)
所見:FDA Fast Track(LN)。2024 Q2 初回投与。
対象:再発/難治性 B細胞NHL
所見:CAR-T未治療群で ORR 71%/CR 57%、攻撃型サブセットで CR 62%。長期奏効(12か月超)例。
パイプライン | 対象 | 臨床フェーズ | FDA評価 | 市場規模イメージ | 市場評価 |
---|---|---|---|---|---|
AlloNK(自己免疫バスケット) | RA/Sjögren/IIM/SSc | Phase 2a | — | 大:B細胞駆動の自己免疫群 | 2025 Q4に安全性・機序データ+リード適応選定。外来での前処置運用性を検証。 |
AlloNK(SLE ± LN) | SLE/ループス腎炎 | Phase 1/1b | Fast Track(LN) | 中〜大:難治SLE/LN | 2024 Q2 初回投与。2025 Q4 データ集約予定(安全性・トランスレーショナル)。 |
AlloNK + リツキシマブ(B-NHL) | 再発/難治性B細胞NHL | Phase 1/2 | Fast Track(r/r B-NHL:AlloNK+RTX) | 中:CAR-T競合市場 | 攻撃型でCR 62%(CAR-T未治療)。忍容性・外来運用性が強み。 |
外来運用を前提にしたオフ・ザ・シェルフNK:短時間投与(IVプッシュ想定)、前処置 Cy/Flu を含めコミュニティ施設での導入を志向。
2025 Q4に自己免疫での安全性・機序データをまとめ、リード適応を選定。
2026 Q1–Q2に初期臨床反応データを提示し、レジストレーション戦略を具体化。
資金は2027年Q2までのランウェイを確保。
自己免疫P2a(グローバルバスケット)初回投与
RA/Sjögren/IIM/SSc で AlloNK+mAb の多施設試験を本格稼働。
自己免疫:初期安全性・機序データ公開&リード適応選定
外来前処置(Cy/Flu)の患者導線・忍容性の実運用データも提示。
リード適応:初期“臨床反応”データ
FDAと登録パス(単群/対照、P2/3設計)を擦り合わせ。
ピボタル設計確定 → 開始(適応に依存)
結果に応じて Accelerated Approval 等の選択肢も検討。
自己免疫での初期安全性・トランスレーショナルデータ公開、リード適応の発表
リード適応の初期臨床反応データ、FDAとレジストレーション戦略の協議
ピボタル設計の確定・開始(自己免疫)。B-NHLは長期追跡更新で外来実装性を補強