Zoomy

HOME > 臨床バイオ

【ALLO】Allogene Therapeutics のカタリストとロードマップ

【記事には広告を含む場合があります】

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(全プログラム開発中)

財務状況:現金等 約 $302.6M(2025/6/30時点)。ランウェイは2027年後半までの見通し。R&D $40.2M / G&A $14.3M / 純損失 $50.9M(Q2’25)。

重点領域:血液がん(CD19:cema-cel)、固形がん(CD70:ALLO-316)、自己免疫(CD19/CD70:ALLO-329)。

主要臨床成績
ALPHA3
1L LBCL MRD+ を対象のピボタルP2(cema-cel)

2026年H1
ALPHA3 futility 解析 予定

RMAT
ALLO-316(RCC)で取得済み

IND/FTD
ALLO-329:IND承認+FTD×3適応

臨床試験パイプライン
Pivotal Phase 2
cema-cel(cemacabtagene ansegedleucel, 旧ALLO-501A)

対象:1L治療後に PhasED-Seq で MRD陽性の LBCL

デザイン:標準 FC リンパ節除去+cema-cel vs 観察 のランダム化

レジメン:FCA群は安全性事象で停止 → 標準FCへ集約
解析:2026年H1 futility(MRD転陰/安全性)
位置づけ:“第7サイクル”コンソリデーション

Phase 1
ALLO-316(CD70, RCC|TRAVERSE)

対象:進行/転移性 ccRCC

所見:CD70高発現サブセットで ORR≈31% の活性シグナル(ASCO 2025)

規制:RMAT 指定取得
次段階:FDAとピボタル設計整合、提携検討の素地

Phase 1(開始予定)
ALLO-329(CD19/CD70 デュアル)

対象:自己免疫(SLE/筋炎/強皮症 ほか)

進捗:IND承認・FTD×3適応。P1「RESOLUTION」を2025年中に開始予定

探索:低強度(Cyclo単独)/LDなしコホートも検討
焦点:初期安全性・初期活性の確認

自己免疫プログラム本格始動

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ FDA評価 市場規模イメージ 市場評価
cema-cel(旧ALLO-501A) 1L後MRD+ LBCL Pivotal P2(ALPHA3) 大:CD19 CAR-T 市場(前倒しラインでの需要) 2026年H1 futility 解析。FCA停止→標準FCへ集約で継続
ALLO-316(CD70) 腎細胞がん(ccRCC) Phase 1(TRAVERSE) RMAT 指定 中〜大:RCC 後治療ニーズ CD70高発現で ORR≈31%(ASCO 2025)/ピボタル設計整合済
ALLO-329(CD19/CD70) 自己免疫(SLE/筋炎/強皮症) Phase 1(開始予定) IND承認/FTD(3適応) 大:B細胞駆逐系 Autoimmune 2025年中に P1「RESOLUTION」開始見込み

ポイント

1. 短期焦点:ALLO-316 の次ステップ開示(ピボタル計画/提携示唆)、ALLO-329 P1 開始と初期安全性。
2. 中期焦点:cema-cel(ALPHA3)2026年H1 futility 解析。陽性ならレジ承認ロードマップが明確化。
3. 資本政策:キャッシュ $302.6M、ランウェイ 2027年後半。
4. 差別化:オフ・ザ・シェルフの即応性(cema-cel)、RMAT×固形(ALLO-316)、自己免疫パスの拡大(ALLO-329)。
5. リスク:ALLO-647 併用下での安全性事象再発防止、規制当局との最終合意、提携タイミング。

開発ロードマップ
2025年(6–8月)

ALLO-316:ASCO更新 → FDAとピボタル設計整合

CD70高発現サブセットでの活性を踏まえ、デザイン整合完了。提携発表の有無が次の注目点。

2025年 内

ALLO-329:P1「RESOLUTION」開始

低強度/無リンパ節除去の検討を含むバスケット。初期安全性・実運用安定化へ。

2025年8月

ALPHA3:レジメンを標準FCへ一本化

FCA群でのグレード5事象を受け停止。FC群では同様事象の報告なし、登録継続。

2026年上期

cema-cel:futility 解析

MRD転陰率・安全性のシグナル確認。陽性なら承認戦略を加速。

2026年(推定)

ALLO-316:ピボタル開始

FDA整合済みデザインに基づき、準備期間を踏まえ前半開始が現実的(推定)。

注目すべきカタリスト
短期(2025年H2)
・ALLO-316:次ステップ公式発表(ピボタル計画/提携)
・ALLO-329:P1「RESOLUTION」開始・初回投与

中期(2026年H1)
・cema-cel(ALPHA3)futility 解析(MRD転陰/安全性)

長期(2026年〜)
・ALLO-316 ピボタル開始(推定)/パートナーシップ進展
・自己免疫領域の適応拡大(ALLO-329)