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【MREO】Mereo BioPharma カタリストとロードマップ

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近況

2025年12月29日、主力「Setrusumab(UX143)」の後期試験(Phase 3:ORBIT / COSMIC)が “主要評価項目(骨折率の低下)” を達成できなかったとが発表され急落。しかし急落したその日にファンドの買いが続いている。

ハイライト

2026年1月8日:J.P. Morgan Healthcare Conference(2026年Q1)でのプレゼン予定を告知(Setrusumab後の方針/Alvelestatの提携状況アップデートが出るかが焦点)。

2025年12月29日:Setrusumab(UX-143|OI)Phase 3(ORBIT / COSMIC)トップライン公表。主要評価項目は未達。一方で骨密度(BMD)など一部指標は改善が示され、追加解析・当局協議で「次の一手」を検討する局面に。

2025年11月10日:2025年Q3 決算と事業アップデート(現金等の水準と資金繰り見通し、Alvelestatのパートナー協議状況などを更新)。

2025年Q2:Alvelestat(AATD-LD)の欧州オーファン(EU ODD)関連の進展を開示(規制面の外形づくりを継続)。

承認済み製品 / 現状

承認済み製品:なし(開発中)

主力候補:Alvelestat(MPH966|経口 好中球エラスターゼ(NE)阻害)
AATD関連肺疾患(AATD-LD)Phase 2完了Phase 3準備(エンドポイントは当局と整合済みの枠組み)。

主力候補(もう1本):Setrusumab(UX-143|抗スクレロスチン抗体)
骨形成不全症(OI)Phase 3(ORBIT / COSMIC)で主要評価項目未達、追加解析・当局協議で進め方を再検討中。

補足:Partnered / Optionとして
Vantictumab(āshibio)
Leflutrozole(ReproNovo)
Navicixizumab(Feng)
Etigilimab / Acumapimod(導出募集中)を保有。

主要臨床成績
Q4 2025
Setrusumab(OI)Phase 3(ORBIT / COSMIC)トップライン(主要評価項目未達 → 追加解析・当局協議へ)

Q4 2027
資金繰り見通し(2025年Q3開示ベース:現金等と支出見通しに基づく運転資金の目安)

Q1 2026
J.P. Morgan(プレゼン)— Setrusumab後の方針/Alvelestat提携・Phase 3実行計画の更新有無が焦点

2026年Q1–Q4
Alvelestat:パートナー獲得/資金手当て → Phase 3開始タイミング(会社開示待ち)

臨床試験パイプライン
Phase 3(ORBIT / COSMIC)
Setrusumab(UX-143|OI)

対象:骨形成不全症(OI:小児〜若年、複数サブタイプ)

作用:抗スクレロスチン抗体(骨形成促進 → 骨強度/骨折低下を狙う)

進捗:Phase 3トップライン公表済み(主要評価項目未達)。追加解析を進め、当局と「前に進める道」を協議する局面
補足:骨密度(BMD)など一部指標で改善が示された旨を開示(評価の着地点は当局協議次第)
次読出し:2026年Q1–Q4:追加解析・当局協議のアップデート(会社開示待ち)

Phase 2 完了 → Phase 3 準備
Alvelestat(MPH966|AATD-LD)

対象:α1アンチトリプシン欠損症・肺疾患(AATD-LD)

作用:経口の好中球エラスターゼ(NE)阻害(肺組織障害の抑制を狙う)

Phase 2:複数のPhase 2で評価(肺機能・症状/PRO等)。Phase 3の設計枠組みは当局と整合済みと開示
体制:Phase 3は「実行(資金/パートナー)」が焦点。会社はパートナー協議を継続中
次読出し:2026年Q1–Q4:提携/資金手当て → Phase 3開始の具体化(会社開示待ち)

Partnered / Open to partnership
その他パイプライン(オプション価値)

内容:Vantictumab(āshibio)、Leflutrozole(ReproNovo)、Navicixizumab(Feng)ほか

位置づけ:自社リソースを抑えつつアップサイドを残す枠(ニュースフローは相手先主導になりやすい)

カタリスト:2026年Q1–Q4:各パートナー側の進捗更新(随時)/Etigilimab・Acumapimodの導出成立有無

“提携の有無”が価値顕在化のトリガー

パイプライン早見表
パイプライン 対象 臨床フェーズ 規制デザイン 安全性(AESI) 用法・用量 / 併用戦略 市場規模イメージ ポイント(市場評価)
Setrusumab(UX-143|抗スクレロスチン) 骨形成不全症(OI) Phase 3(トップライン済み) 米/欧で希少指定(ODD 等)を保有。最終的な規制上の進め方は追加解析・当局協議次第 骨代謝薬としての安全性項目を重点監視(試験規定に準拠) 皮下投与(抗体)。標準治療との位置づけ/適応集団の再定義が論点になり得る 中(希少疾患:高単価だが適応は限定) 主要評価項目未達で“再設計/サブ集団/追加試験”の可能性。
アップデートの出し方が株価の分岐点
Alvelestat(MPH966|経口NE阻害) AATD関連肺疾患(AATD-LD) Phase 2 完了 → Phase 3準備 希少指定(ODD)等を保有。Phase 3の評価項目枠組みは当局と整合済みの開示 消化器/肝酵素/感染症などを含む一般的な安全性項目を重点監視(試験規定に準拠) 経口。単剤での臨床的有用性(症状/肺機能/画像等)の再現性が鍵 中〜大(希少だが患者母数はOIより広い) 価値の重心は“Phase 3を誰が・どう回すか”(提携条件/費用負担/速度)
Vantictumab(Partnered) 常染色体優性 骨硬化症 (相手先主導) 相手先開示に準拠 相手先開示に準拠 小〜中(希少) 自社負担を抑えたオプション価値。ニュースフローは相手先次第
Leflutrozole(Partnered) 低テストステロン男性の不妊 (相手先主導) 相手先開示に準拠 相手先開示に準拠 中(ニッチだが非希少寄りの可能性) 臨床・商業はパートナー主導。マイルストン/ロイヤルティの“結果待ち”枠
Navicixizumab(Partnered) 卵巣がん(プラチナ後など) (相手先主導) 相手先開示に準拠 相手先開示に準拠 中〜大(腫瘍だが競争は激しい) “再点火オプション”。臨床シグナルが出れば評価が跳ねるが確率は相応
Etigilimab(Open to partnership) 進行/転移性 固形がん (提携待ち) 大(ただし競争激化) カタリストはディール成立(成立しない期間は“無風”になりやすい)
Acumapimod(Open to partnership) COPD急性増悪(AECOPD) (提携待ち) 大(巨大市場だが開発難易度も高い) 適応再設計/再開発の色が出る可能性。こちらもディール次第

ポイント
  • 評価軸が二段階:①Setrusumab(Phase 3未達後の“着地点”)+②Alvelestat(Phase 3実行=提携/資金)。
  • Setrusumab:主要評価項目未達で「追加解析→当局協議」の局面。次の開示の出し方が最大の株価ドライバー。
  • Alvelestat:経口NE阻害で差別化し得る一方、価値顕在化はPhase 3を回す体制(相手先/費用/スピード)に依存。
  • オプション価値:Partnered資産は希薄化を抑えつつアップサイドを残すが、ニュースフローは相手先主導。
  • 財務:会社開示の運転資金見通し(目安)は2027年Q4まで(前提は開示時点の現金等と計画に依存)。
ファンドのポジション

主要論点(投資家目線):
Setrusumab(OI)の二値性が一旦後退したことで、株価の説明変数がAlvelestatの“実行(提携/資金)”に寄りやすい構図。
・イベント後は、既存株主の回転(イベント系→長期系)や、資金手当ての手段(提携・資本・構造化)が論点化しやすい。
・開示で具体的な大口名が出た場合は、「価格よりも条件(ロックアップ、ワラント、優先条項、リセール登録)」が実質の強弱になります。

開発ロードマップ
完了:2025年Q4

Setrusumab(OI)Phase 3 トップライン

主要評価項目未達。追加解析・当局協議で次の設計/進め方を検討。

完了:2025年Q4

2025年Q3 決算アップデート

現金等と運転資金見通し、Alvelestatのパートナー協議状況などを更新。

2026年Q1

J.P. Morgan(プレゼン)

Setrusumab後の方針、Alvelestatの提携/Phase 3実行計画のアップデート有無が焦点。

2026年Q1–Q4

Setrusumab:追加解析 → 当局協議アップデート

サブ集団/評価項目/追加試験の要否など、“着地点”の提示を待つ局面。

2026年Q1–Q4

Alvelestat:提携/資金手当て → Phase 3開始の具体化

契約条件(費用負担、地域権利、ロイヤルティ等)とスピードが株価感応度高。

注目すべきカタリスト
短期(2026年Q1)
J.P. Morganでのアップデート/Setrusumab追加解析の示し方

中期(2026年Q2–Q4)
Alvelestatの提携・Phase 3実行体制の具体化/Setrusumabの規制当局協議の進展

長期(2027年Q1〜)
Alvelestat Phase 3進捗(登録・中間解析・イベント)/Partnered資産の相手先進捗